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【取材】浅草・雷門の近くにある老舗和菓子屋、亀十。人気商品のムラのある焼き上げが特徴のどら焼が有名

老舗和菓子屋、亀十
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僕はどら焼に、

こてんぱんにやられた。


「わっ!!うまっ!!」

どら焼で有名な和菓子屋、浅草・亀十さんの取材、インタビューを終えて。いただいたどら焼を一口食べて、僕は歓喜の悲鳴をあげた。
その桁外れの大きさ、その生地のフワッとしたやわらかさ、
そのジワッと沁みる小豆あんの甘さ、謙虚な白あんの甘さに。
これはどら焼をこえていると、感じた。おいしすぎる。
僕は亀十のどら焼の魅力的な味わいに、こてんぱんにやられた。

亀十は、浅草・雷門のすぐ近くにあった。

老舗和菓子屋、亀十のどら焼き

亀十さんは、大正末期創業、90年以上続く老舗の和菓子屋ですが。どんなきっかけで、浅草にオープンしたのでしょうか。

和菓子、いまでいうスイーツですね。当時は今みたいに食材がなかったときで。小豆とか砂糖は、高価なものだったのですけれど。そういう小豆とか砂糖を使って、皆さんに楽しんでいただきたく、お菓子を作りたいという気持ちから創業者が開業したと聞いています。

看板商品のどら焼をお店に置くようになったのは、いつごろからですか。

どら焼自体は、開業当初からあるのですけれども。
ただ当時は砂糖が多いければ多いほどいい、甘ければ甘いほどいいという時代でした。

それがだんだん時代が変わってきて。
ふんわりとした食感が重視されたり、甘さも控えめになってきて。それに合わせてカタチも変わって、今のどら焼になりました。

私は、30~33年前の入社ですけれど、どら焼はすでに今のカタチになっていました。
小豆あん、白あんの2種類も、私が入社した当時からそうでした。

あんこといえば、小豆が主流だったんですけれど。白あんも作り方によっては、すごい美味しいあんになると考え、インゲン豆を使った白あんというのをやってみようじゃないか、と。それが定番化して、今に至る感じですかね。

亀十のどら焼といえば、ムラのある焼きあがりが有名ですが。それは偶然うまれたのでしょうか。それとも亀十さんらしさを生みだすためにできたのでしょうか。
どちらでしょう。

このムラのある焼き方は、うちらしさを前面にだしています。結果的に、うちらしくなったというか。
食感とか味を追求して、辿り着いたのが今のムラのある焼き上げのどら焼だったんです。

でも最初は、このムラのあるカワはそんなに浸透しなかったんです。普通は、きつね色のきれいな面が、通常のどら焼だと思うのですが。通常、職人が、こんなムラのある焼き方のどら焼を創ったら、なんだこんな汚い焼き方は、と言われるかもしれませんが。うちは逆に、そういうブチの模様ができた焼き方がいいという発想なんです。
それで、いま、いろんなお客さまから熱い支持をいただいているんです。

よけいなものを加えず、他のお店も使っている材料しか、うちも使っていないので。その材料で、いかにうちらしいものができるか、それを追求していって、いまのカタチになったのです。

インゲン豆を使った白あんは、創業者の方の発想からうまれたものでしょうか。

そうです。あんこ=小豆というイメージの方が、世間一般的に強いと思うんですけれど。
うちは、本当にやわらかくて臭みのない、いい白あんができたので。これなら皆さんに納得してもらえるだろう。そう思いながら、インゲン豆でできたあんは、こんなに美味しいんですよと、わかっていただきたく創っています。

老舗和菓子屋、亀十

今は浅草本店の1店舗ですが。今後、支店を出したいという計画はあるんでしょうか。

支店を出す可能性はあると思います。

それはお客さまが喜びますね。変わらないことが、亀十さんのブランディングになっていると思うのですが。

どんどんいろんなものが機械化できるとか。自分のところで創らなくても仕入れられる時代に。
あえて自分のところであんこを創り、自分のところで手焼きでカワを創り、機械化しないということは、うちの誇りでもあるのです。これからも、変わらないということをまっすぐ続けていきたいですね。

老舗和菓子屋、亀十のどら焼き

亀十のどら焼は、僕にとって衝撃的だった。

まるでパンケーキのような大きさとホワッとした食感。

小豆あんも白あんも、しつこくない爽やかな甘さに仕上がっていて、生地のふあふあ感と、とても合う。

お店の前では、どら焼を求めて行列ができる。30年以上も前から、不動の人気を続けている。独創性。奇をてらったものではなく、どら焼という普通の商品でありながらの、独特のオリジナリティ。そして、変わらないという、亀十の姿勢。変わらないことが、逆に信頼性をうんでいると感じる。

変わらないは、強い安心感をうむのだ。

時代がどんどん変わっていくなかで、いま、変わらないはとても新しい。

老舗和菓子屋、亀十

店舗情報

亀十 (かめじゅう)

東京都台東区雷門2-18-11
03-3841-2210

営業時間:10:00~19:00

定休日:不定休

都営地下鉄浅草線「浅草駅」A4出口から徒歩3分
東京メトロ銀座線「浅草駅」2番出口から徒歩1分未満

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ライター紹介

おがさわらせいか

小笠原聖佳:フリーライター、コピーライター、インタビュアー、吟遊詩人

2月生まれ。血液型:A型。 青森生まれ、静岡育ち。東京23区内在住。 広告と言葉とインタビュー、音楽をこよなく愛する。 毎日広告デザイン賞・最高賞/毎日広告デザイン賞・奨励賞/日経広告賞・ 部門賞などを受賞。
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