会員登録
ライター募集
461 view

食べる

噂の牡蠣カレーそばを食べるなら、ぜひ浅草の甲州屋へ【取材】新鮮な広島産の牡蠣と濃厚なカレー風味の蕎麦が美味

甲州屋_店主
\ この記事をシェア /

ITのように、
いつも進化している、
お蕎麦屋でいたい。


浅草の蕎麦屋、甲州屋。

混雑している地下鉄の浅草駅を降りて、田原町駅方面へ歩いていくと、大きな交差点にぶつかる。その交差点を左折すると、牡蠣カレーそばで知られるお蕎麦屋、甲州屋に着く。 今日は噂の牡蠣カレーそばが食べられるので、僕は取材、インタビューをとても楽しみにしていた。

暖簾をくぐると、ご主人の梶原さんがやさしい、くったくのない笑顔で迎えてくれた。

甲州屋
甲州屋_店主

そもそも甲州屋さんの創業はいつですか。

大正13年です。西暦で言いますと、1924年です。祖父がお蕎麦屋で修業して、甲州屋というお店を創りました。祖父の代、父の代、そして私が三代目です。

牡蠣カレーそばが、密かに人気だそうですね。

そうですね。牡蠣カレーそばは、冬の季節にぴったりのお蕎麦だと思います。このお蕎麦は、私自身がいろいろ考えたすえに、商品開発して生まれたんですよ。
きっかけは、季節感のある美味しいお蕎麦をどうしても創りたかったからなんです。

最初は鴨とかもいろいろ試してみたのですが、牡蠣のほうがカレーととても相性がよく、しかも一番美味しいことを、試行錯誤のうえ発見して、誕生しました。
特徴としては、牡蠣の出汁とかが出て、普通のカレーそばよりも味にコクが生まれ、濃厚だということです。

もちろん広島産のとびきり新鮮な牡蠣を使用しています。牡蠣を選ぶときに気をつけていることは、大きさですね。大きさを統一させること。大きさが、まちまちだと困りますからね。

僕は、運ばれてきた牡蠣カレーそばを、まずカレーの汁から飲んでみる。

牡蠣カレーそば
牡蠣カレーそば

確かに、ほのかに牡蠣の出汁がカレーの汁にもきいていて、コクがある、濃厚である。牡蠣を食してみる。うーん、牡蠣のぷりぷりしている食感とこってりとした味わいに、カレーの風味が絶妙である。

お蕎麦は、しっとりとやわらかく、カレー風味が深くしみている。牡蠣カレーそばのおいしい時間を、ゆっくりと堪能する。

梶原さんにとって、お蕎麦とはなんでしょう。

一言でいうと、日本文化でしょうか。私は父の背中をみて育ったので、父の価値観の影響が強いです。だから、外国人観光客の方に日本を知ってもらうには、お蕎麦はとてもいいお手本になると思っています。もちろん外国人観光客の方だけでなく、地元のお客さまも多くいらっしゃいますよ。

甲州屋さんの“むじなそば”とは、どういうお蕎麦でしょうか

きつねそばとたぬきそばを一緒にしたお蕎麦なんです。油揚げとあげ玉が一緒になっていて。同じ穴のむじな、ということで、むじなそばといいます(笑)。
外国人観光客の方や日本の観光客の方にも人気があるので、むじなそばを味わって、浅草でお蕎麦を食べると違うなと感じてもらえるとうれしいです。

浅草のお蕎麦は、他ではちょっと食べられないものを創るなどして、いろいろなお店同士が切磋琢磨できるといいんじゃないかと思います。
浅草は生まれ育った街ですし、お蕎麦は、小さいころから身近にあったもので。お蕎麦とともに生きてきた感じがしますね。

新しいお蕎麦メニューなどは、いつも考えているのでしょうか。

そうですね。いまは、サラダ系のお蕎麦の新商品なんてどうかなと試行錯誤中です。
レタス、プチトマト、オニオン、鶏の天ぷらなどをお蕎麦の上に載せて、マヨネーズをかける、というものです。

すごく斬新で、美味しそうですね。これから甲州屋さんは、どんなお蕎麦屋を目指したいですか。

やはり、もっと地元の人から愛されるお店になりたいですね。観光客の方には、うちの近くにも、こういうお店があるといいなと思ってもらえたらうれしいです。
それと印象に残るお店になりたいですね。そのためには、昔の文化を守りつつ、ちょっと新しいことも取り入れられたらと感じています。いつも進化しているお蕎麦屋さんでいたいですね。

進化しているお蕎麦屋さん、はじめて聞いた表現だ。

ご主人の梶原さんは、独特のお蕎麦思想をもっている感じがする。これからの浅草のお蕎麦屋さんには、欠かせないのでは、っと、期待してしまう。

梶原さんが考えているのは、守るお蕎麦屋さんではなく、攻めるお蕎麦屋さんなのではないか。

時代とともに変わっていく、その変化に前向きで、さまざまなお客さまに歓迎されるお蕎麦屋さんへ…。
常に変わっていくことは、人として生きていくうえで、勇気のいることだが、とても大切だと思う。そこにとどまることなく、流れるように変わっていく、流れるように動いていく。それは、お蕎麦屋としても、人としても生き残る知恵のひとつだと思う。

前をむいて、変わることを恐れないでください。
そして、自分を信じてください。必ずその先が、見えてきます。

甲州屋

店舗情報

甲州屋(こうしゅうや)

東京都台東区寿4-16-5
03-3843-3381

営業時間
[月~金・土・祝] 11:00〜22:00

定休日:日曜日

田原町駅から102m

\ この記事をシェア /

ライター紹介

おがさわらせいか

小笠原聖佳:フリーライター、コピーライター、インタビュアー、吟遊詩人

2月生まれ。血液型:A型。 青森生まれ、静岡育ち。東京23区内在住。 広告と言葉とインタビュー、音楽をこよなく愛する。 毎日広告デザイン賞・最高賞/毎日広告デザイン賞・奨励賞/日経広告賞・ 部門賞などを受賞。
おがさわらせいかの記事を見る

関連記事一覧

このライターの記事

【取材】苺スイーツの星、浅草苺座。看板メニューの苺スムージーは苺を16個も使用。苺座ガリ乙女は苺を凍らせて練乳をかけたもの
軽井沢の有名カフェが浅草に。エロイーズカフェ。アメリカの朝の顔と言われるエッグベネディクトは、ぜひ食べてみたい
浅草の雷門の近くにある、世界初の日本酒アイスのお店、SAKEICE
上野・御徒町にある人気の古着ショップMAGAZINES。ビンテージから古着まで、約2万3千着がお店で販売
浅草・甘味処、彩夏(さいか)
浅草にある唯一のベルギーチョコのスイーツショップ:スイーツスタジオ ベルノート
おがさわらせいかの記事を見る

  • お得な情報たくさんジェイコム
  • facebookTwitter
  • ランキング

    タグ一覧