新鮮な蛤の味わい、コシのある麵。人気のはまぐりそば、はまぐりせいろうが美味しい、浅草のそば処弁天を取材

そば処弁天
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チャキチャキの、

はまぐりせいろうを

食べる。


浅草のそば屋、そば処弁天。

浅草仲見世通りを過ぎ、観音様の裏の言問通りを渡り、狭い路地を歩いた先、原宿風に言えば裏浅草に、そば処弁天はあった。

600円のもりそば、1550円のはまぐりせいろう、4000円~5000円のまつたけそば…。

どれも、そば処弁天の大事な大事な顔である。

ご主人であり、女将の宮島さんは、はにかみながら、そう話す。

弁天:女将 宮島さん

弁天は、もともとが私の実家でして。戦前は、甘味屋でした。しかし、戦争で砂糖が手に入らなくなって。知り合いの人におそば屋をやらないかと言われて、祖母の手によってそば処弁天が生まれました。で、故父が継いで、私が三代目です。

浅草・弁天さん生まれの“はまぐりせいろう”が、お客さまに親しまれていて、人気がありますね。

いまの季節ですとカキがはじまったので、カキのメニューも人気があります。
はまぐりそばとせいろうは、父が常に新しいメニューをどうしようかなと考えていて。あさりとかいろいろやったんですけど。蛤(ハマグリ)でちょっと試してみたら、なんかすごく美味しくできたので、最初は春の季節限定メニューではじめました。でも夏でもたべられるようにと、つけて食べられる“はまぐりせいろう”を新しく創ったんですね。そうしたら、お客さまが通年、いらっしゃるようになって。

蛤(ハマグリ)の仕入れもいろいろ探して、新鮮な千葉産のものを仕入れるようになって。蛤(ハマグリ)がけっこう大きいので、皆さん、驚かれるんですけど。うちはなるべく大きな蛤(ハマグリ)を使用するようにしています。もちろんうちの、正真正銘のオリジナルメニューです。

メニューはけっこうあるんですよ。うどんとお蕎麦と、麵をひやむぎにも変えられますし。そうなると100種類以上のメニューになるんです。
おつまみのメニューも充実していると思います。

女将さんにとって、お蕎麦の魅力とはなんでしょう

やはり日本人だからでしょうか。毎日毎日、食べても、飽きないことですね。飽きない味わいが魅力ですね。

浅草は、個性的なおそば屋さんが多いですね。

他のお店なんかも、出汁のとり方も全然違いますし、うちはうちでかつ節を節でカビづけしているかつ節を仕入れて、それを洗って、かわの部分にアクが出るので、それを取って、蒸して、自分のところで削っているんですよ。けっこう手間暇かけて、そういうちょっとしたこだわりというのをしっかりと守っていますし、これからも続けていきます。

他店さんも、皆さん、常に努力をしていますね。いかにお客さまに喜んでもらえるかとか。美味しいものを常に食べていただくという謙虚な気持ちを大切にしています。

うちも“まつたけそば”とかも、国産のものを使っています。一杯、だいたい今年は4,000円台ですかね。でも、それでも多くの方に愛されて出るんですよ。故父の時代から、こだわってどんぶりにいっぱい松茸を入れていたので。それを目当てにお客さまがたくさんいらっしゃいました。だからうちも個性的というか、“もりそば”とか“かけそば”とかが600円に対して“まつたけそば”は、5,000円近くでも多く出ます。

お蕎麦だと、小さい子から、おじいちゃん、おばあちゃんまで好きですよね。だからちゃんとした美味しいもの、浅草だから食べられるお蕎麦というものを各店舗がやれば、たぶん全国区の浅草のお蕎麦になると思います。名物というか、お蕎麦を目的に浅草に来ていただくというようにしていけばいいと感じています。

浅草のお蕎麦めぐりのようなガイドブックがあるといいですね。

そうですね。それは大切なことですね。私にとってお蕎麦は、おいしいねって、毎日想ってしまう、ほっこりした幸せがあるものだと感じています。ちっちゃくてもいいから、そういうこころを表現できるものだと思います。

そんなオハナシをしていると、今日のお目当て、“はまぐりせいろう”がテーブルに運ばれてきた。

人気のはまぐりそば
はまぐりせいろう

まず大きな蛤(ハマグリ)に目がいく。

「うあっ、大きいなあ。」

大きな大きな蛤(ハマグリ)。

麵は柔らかそうで、しなやかな感じ。

蛤(ハマグリ)を食して、次に麵をいただく。

蛤(ハマグリ)の海鮮風の味と麵のシンプルな味わいがやさしく重なって、まさにコシがあってコクのあるせいろうの深い味。大きな蛤(ハマグリ)がぷりぷりしている。


至福のおそば時間。

浅草で味わう、“はまぐりそば”、“はまぐりせいろう”の食感。

おそばワールドは、とてもとても深い。100人いれば、100種類のお蕎麦の世界があると思う。

お蕎麦は、美味しいだけではない。喜びがある。感動がある。文化がある。

日本人のソウルフードへ帰ろう。きっと僕たちは、これからも楽しいときも、嬉しいときも、悲しいときも、切ないときも、泣きたいときも、何杯も、何杯も、お蕎麦を食べ続けるだろう。

浅草のそば屋、そば処弁天

店舗情報

そば処 弁天

東京都台東区浅草3-21-8
03-3874-4082

営業時間
[月~土]11:30~22:00(L.O.21:30)
[日]11:30~21:30(L.O.20:00)

定休日:水曜日

つくばエクスプレス 浅草駅 徒歩8分
東京メトロ銀座線、東武伊勢崎線、都営地下鉄浅草線 浅草駅 徒歩9分

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