【取材】上野・アメ横の酒亭じゅらくには、どんぶりの美味しさが満載の名物「西郷丼」がある

上野・アメ横の酒亭じゅらく
\ この記事をシェア /

どんぶり界の、西郷隆盛。


1959年~2008年まで東京・台東区・JR上野駅前の「西郷会館」の2階でオープンしていた名物レストラン、聚楽台(じゅらくだい)。この聚楽台の人気メニューが、西郷隆盛像のお膝元で作らせていただき、美味しいと評判だった、どんぶりの西郷丼。
まさにこの西郷丼は、どんぶり界の西郷隆盛だ。

2008年の聚楽台の閉店の前に西郷丼も消えたかにみえたが。その後、西郷丼を復活させようとして、酒亭じゅらくにて再発売。

僕は、西郷丼という名前を聞いたときから、一度食べてみたいと好奇心旺盛の男子になっていた。

上野・アメ横の酒亭じゅらく:店長

そもそも西郷丼は、どのようにして生まれたのでしょう。

1959年に上野の西郷会館にレストラン聚楽台がオープンして20周年のイベントに、全国のうまいものを集めるという企画が生まれ。そのことをきっかけに西郷隆盛像の下でお店をオープンさせていただいているので、鹿児島のものをメインにした名物料理を作れないかと、生まれたメニューと聞いております。

メニュー開発に関しては、当時、40年ぐらい前に、西郷会館・聚楽台の板長が作りあげました。発売当初からそうとう人気が出て、売れたとのことです。

聚楽台が閉店したのが2007年ごろです。その前に西郷丼も消えていたのですが。復活させようと企画され、再開発されていたのですが。

聚楽台が閉店するということで。うちの店、酒亭じゅらくで、西郷丼を再発売させようと、年配の料理人を筆頭にリニューアルした西郷丼が完成。その後、手を加え、品を加え、改良を重ねて、いまのバージョンの西郷丼ができあがりました。

西郷丼が復活して、お客さまのお声は、どんな感じだったのでしょう。

お客さまのお声としては、東京に出てきたときに、上野駅前にあるじゅらくのハンバーグを食べさせてもらった、そういう懐かしい思い出がある、と、おっしゃられる方。

また酒亭じゅらくのうちの和食とか、お酒とお魚というイメージを持たれていらっしゃるお客さまがいて。で、西郷丼がここにあります、というPOPを見ると、あっあそこのレストラン聚楽台で食べることができたメニューだよね、というお話しはよく伺います。


西郷丼に対して、馴染みのお客さまが多いんですね。

私どもの本当の馴染みのお客さまは、やっぱり遠方にいらっしゃる方で。年に一度いらっしゃれるかどうかという方で。福島とか宮城とか、あと特に新潟の方が多いんですね。

2年ぶりに東京に来たんだけど。ここで一杯飲んで帰らないと、気がすまないんだよと、お酒と一緒に西郷丼を召しあがったり。東京に出ていらして、楽しみにしていらっしゃる方が多いです。

酒亭じゅらく:西郷丼

いまの西郷丼は、どこが新しいんでしょう。

現在の西郷丼は、鳥そぼろ、玉子そぼろ、豚の角煮、チキン南蛮、薩摩揚げ、サツマイモの天婦羅、明太子、高菜の炒め物、温泉卵などの、多彩な食材が満載です。

この食材の数は、鹿児島の名物を使うというカタチで盛り込もうと決めました。1個ずつ食べても美味しいし、混ぜて食べても美味しいと思います。

さらに美味しさの隠し味として、具材を盛り付けるときに、ライスにちょっとした秘伝の「タレ」というものをかけています。土日の最盛期には、30食ぐらい出るくらいの人気どんぶりでしたね。

これ以上の開発商品を作ることは、弊社のマネジャーと幾たびか検証した結果、難しいという結論になりました。でも常に西郷丼の改良は行われており、今日、お出ししたのが、最新バージョンです。

西郷丼に続くうちの人気どんぶりは、海鮮丼ですね。ほかのどんぶりもありますが、年配の方は、やはり西郷丼や海鮮丼を召し上がります。

弊社の歴史は、大衆食堂から始まっていますが。やはりどんぶりは、食べやすいというところが魅力ですね。

どんぶりものの新商品開発は、まったくなくなってしまうのでしょうか。

お客さまから何かご要望があればお伺いして、できることに対しては、私たちはNOと言わないスタンスでやっています。

お客さまが言ってくだされば、例えば、料金をいくらか引いた小さい西郷丼がほしいとか、ごはん少なめの西郷丼がほしいとか。細かい対応はしていきます。

西郷丼の目指すところとして、すべて鹿児島直の具材を使いたいという夢があります。そこを目指して、時間をかけてどんどんブラシュアップして、より鹿児島らしさを出せればいいなと思っています。

上野・アメ横の酒亭じゅらく:西郷丼

どんぶり界の西郷隆盛、西郷丼。

隠れファンは多いと聞く。
単なる丼物ではなく、いまや上野の隠れたドンなのだ。
上野のお食事に。
上野の晩ごはんに。
お腹いっぱいになることが、こんなに幸せだなんて。

みんな、お腹いっぱいに食べているか。
酒亭じゅらくには忘れていた幸せの原点、お腹いっぱいの幸せがある。

上野・アメ横の酒亭じゅらく:店内
上野・アメ横の酒亭じゅらく:外観

店舗情報

酒亭じゅらく 上野店(しゅていじゅらく)

〒110-0005
東京都台東区上野6-11-6
上野駅不忍口を出て正面、横断歩道をアメ横方面に渡れば目の前。
アメ横入ってスグの居酒屋です!

03-3831-9640

通常営業時間
11:30~23:00(ラストオーダー22:00)
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間は21時までとなっています。

定休日:無休

禁煙・喫煙:分煙(加熱式たばこ限定)

\ この記事をシェア /

ライター紹介

いろはめぐり編集部

魅力がいっぱいの台東区を伝えていきます。

いろはめぐり編集部の記事を見る

  • facebookx
  • このライターの記事

    いろはめぐり編集部の記事を見る

    人気エリアから探す

    ランキング


  • facebookx