【新御徒町】都立白鷗高等学校・附属中学校吹奏楽部を訪問!音楽への愛に感動

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皆さんこんにちは!学生時代は吹奏楽一筋だったよしたにです。

実は私、中学高校と吹奏楽部でトランペットを吹いていました。

決して上手ではなかったけれど、割と真面目にやっていた方だと思います。

過去にも東京文化会館の記事を書いた私は、どうしてもやりたいと思っていたことがありました。

それは、台東区内の吹奏楽強豪校にインタビュー取材すること。

調べてみると、新御徒町にある都立白鷗高等学校が過去に全国大会に出場していたことが判明しました!

インタビュー取材をお願いしたところ、快くご協力いただけることに。

今回は、吹奏楽の強豪校である都立白鷗高等学校にお邪魔して、練習の様子をレポートします。

ぜひ、最後までお読みください。


都立白鷗高等学校・附属中学校吹奏楽部ってどんな部活?

ある土曜日の午後、私は都立白鷗高等学校(西校舎)にやってきました。

昇降口付近で、吹奏楽部主顧問の吉識晋二(よしき しんじ)先生が迎えてくださり、教室へ移動。

早速、インタビューを始めさせていただきました。

よしたに
都立白鷗高校のことや、吹奏楽部のことについて簡単に教えてください。

吉識晋二先生(以下、吉識先生)
都立白鷗高校・附属中学校は、都立初の中高一貫校です。私は高校の教員で、生物を担当する傍ら、高校吹奏楽部の主顧問も担当しています。

吹奏楽部は1963年に創部して、50年以上の歴史があります。高校の部員が40名前後、中学の部員が30名前後と決して大きなバンドではないですが、音楽を演奏することを楽しんでいます。

コンクールでは2016年から2021年まで、コロナによる中断をはさんで5大会連続で金賞をいただいています。また、日本管楽合奏コンテストでは、2016年から2019年まで高等学校A部門の全国大会に4年連続で出場しました。


よしたに
生徒さんを指導する際に気をつけていることや、心がけていることはありますか?



吉識先生
ご指導いただいている井上大作先生、関根哲郎先生はじめ諸先生方のおかげで吹奏楽部はコンクールでよい賞をいただいているのですが、結果にこだわりすぎないようにしようねと、いつも伝えています。

結果そのものではなく、そこに至るプロセスを大事にしたくて。
ただでさえ新型コロナウイルスの影響で練習時間が確保できない状態ですから、練習の質を上げるためにどうするべきかを考えていますね。
私自身は自分のことを「バンド マネ-ジャー」だと思っていて、白鷗の生徒は勉強に学校行事、個人の習い事などとにかく忙しいので、部活に来た時に連絡がきちんと伝わっているか、必要な物が不足していないか、出来るだけ細かく見ているつもりです。

音楽面や技術面まで手が回らないので、そこは先生方にお願いしっ放しです(笑)


よしたに
なるほど…新型コロナウイルスの話題が出ましたが、吹奏楽の場合、どうしても密な状態が発生しやすいですよね。練習や演奏に不安を感じている生徒さんや保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。


吉識先生
本当に、おっしゃる通りで…不安になってしまう生徒や保護者も多いですね。

少しでも不安を取り除けるように、都響(東京都交響楽団)やN響(NHK交響楽団)が出したデータなどを元に運営しています。

管楽器は口を覆えないので、飛沫が発生するのは仕方のないこと。

ただ、皆さんが想像しているほどは飛びません。
きちんと距離をとって演奏すれば、感染リスクは低いことが科学的に証明されているのです。
注意すべきところは気をつけながら、恐れすぎないように伝えています。



コンクールの結果にこだわらない、バンドマネージャーに徹する、コロナを必要以上に恐れない…とても素晴らしい言葉の数々、なんだか感動してしまいました。

さあ、では早速練習を見学させていただきましょう!

練習を見学


この日は、3月に行われる定期演奏会(定演)に向けて卒業生との合同練習が行われました。

指揮台に上がったのは、2008年から白鷗の吹奏楽部を指導されている井上大作先生。

実は井上先生、本業は浅草にあるお寿司屋さんの3代目なのだとか。

こちらもぜひ行ってみたい…と思っているうちに、練習が始まりました。

曲は、チャイコフスキーの「序曲 1812年」。

ナポレオンがロシア遠征を行った年にちなんだ曲で、本来はオーケストラで演奏される曲を吹奏楽向けに編曲された楽譜を使用しています。

井上先生の「頭から行きましょう」の声とともに指揮棒が降ろされ、生徒さんたちが演奏を始めました。

オーケストラではヴァイオリンが担当するメロディは、写真のクラリネットやサクソフォンで代用されることがほとんど。

必然的に音符の数が多くなるため、指が絶えず動いています。

時折演奏を止めながら、的確な指示を出す井上先生。

時には、「今、何を考えて吹いているの?音が多くて大変だなとか、吹けないなーって音がするよ」といった厳しい指摘も入ります。

合奏を止めていても、木管楽器の生徒さんは絶えず指を動かし、音符を追って運指の練習をしていました。


こちらは、金管楽器。

トロンボーンがこんなにたくさん!

吹奏楽ファンとしては、音が分厚くてドキドキしてしまいます。

チャイコフスキーの作品は金管楽器が活躍する曲が多いため、ピカピカな外見も相まってとても華やかに見えますね。

こちらは打楽器(パーカッション)。

実は、チャイコフスキーの「序曲 1812年」には、楽譜中に「大砲を使え」という指示があります。

実際に、自衛隊の音楽隊が1812年を演奏する時には戦車の空砲などを使うそうです。

とはいえ、普通の学校には大砲なんてありませんよね。

一般的な演奏会では、大砲の代わりにバスドラム(大だいこ)を使用します。

上手と下手にバスドラムが用意され、迫力のある大きな音を出していました。

13時からの練習はあっという間に過ぎて、16時で終了。

ミーティングを終えて、解散となりました。


まとめ


いやー…久しぶりの吹奏楽部の練習見学、堪能しました!

練習が終わってから部長さんにお話を聞かせてもらったところ、
「音楽を一人ひとりが楽しめる環境を作りたいし、音楽の上での上下関係をなくしたくて、部長になりました」
と語ってくださって。

なんてしっかりした考えを持った子なのだろう…と感心してしまった三十路はこちらです。


練習では約30分ごとに換気を行い、コロナ対策も徹底されているように感じました。


3月に行われる予定の定期演奏会も、もし許されるならお邪魔して聴いてみたいですね。


改めまして、取材をご快諾いただいた都立白鷗高等学校・附属中学校吹奏楽部の生徒の皆さま、吉識先生をはじめとする吹奏楽部の先生方に心より御礼申し上げます。



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ライター紹介

よしたに

フォトライター

鉄道ライターとして、デアゴスティーニ『JR全路線DVDコレクション』や『鉄道ジャーナル』など、鉄道雑誌やWebメディアへの記事掲載多数。 台東区を歩いて感じながら、皆さんと台東区を楽しみたいと思っています。 趣味はクラシック音楽鑑賞や料理、野鳥観察などです。
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