GTSアートマップで浅草からスカイツリーを街歩き!写真撮りながら実際に歩いてみた
こんにちは!新米ライターのよしたにです!
前回の台東区芸術文化支援制度の記事をお読みいただいた皆さま、ありがとうございます!
たくさんの方にお読みいただけて嬉しかったです!
さて、次回は何を書こう?と台東区のホームページを見ていたら、またまた面白そうなものを見つけました。
GTS観光アートプロジェクト。
一体GTSとは何なのか。とりあえずアートっぽいのはわかるけど…すごく気になりました。
そこで、今回はGTS観光アートプロジェクトについて調べてみました。
実際に現地を歩いて撮影してきた写真と共に、楽しんでいただけると嬉しいです!
目標は前回よりも楽しく読めるような文章を書くこと…頑張ります!
目次
- 1 GTS観光アートプロジェクトとは
- 2 実録 GTS観光アートラインを歩く
- 2.1 プロローグ
- 2.2 そらちゃん(台東区:吾妻橋西詰)
- 2.3 灯り空(台東区:隅田公園)
- 2.4 グリーンプラネット(台東区:隅田公園)
- 2.5 GTSベンチ(台東区):隅田公園ほか)
- 2.6 石の舟(台東区:花川戸公園)
- 2.7 ササエル(台東区:花川戸公園)
- 2.8 LOOK(台東区:隅田公園)
- 2.9 スカイネスト(台東区:隅田公園)
- 2.10 桜橋北詰はらっぱ(台東区:隅田公園)
- 2.11 ソラニハ(墨田区:隅田公園)
- 2.12 おぼろげ(墨田区:小梅児童遊園)
- 2.13 は・は・は(墨田区:業平公園)
- 2.14 瓦(墨田区:大横川親水公園)
- 2.15 Reflectscape(墨田区:大横川親水公園)
- 2.16 ササエル(墨田区:源森橋)
- 2.17 ゆらぎツリー(墨田区:枕橋際花壇)
- 2.18 スカルプチャーツリー(墨田区役所前ふれあい広場)
- 2.19 エピローグ
- 3 まとめ
GTS観光アートプロジェクトとは
GTS観光アートプロジェクトは、G=東京藝術大学、T=台東区、S=墨田区が連携して、浅草と東京スカイツリーを結ぶ地域が持っている魅力を、アートを通じて発信していくプロジェクトのことです。
東京スカイツリーのビューポイントに環境アート作品を設置して、アートを楽しみながら周辺地域の魅力に触れることができる新しい観光ルートを創出する「観光アートライン」事業と、展覧会やコンサートを開催する「隅田川Art Bridge」により構成された事業で、2010年度~2012年度にかけて実施されました。
東京スカイツリーが完成したのが2011年度でしたから、スカイツリー完成に合わせて行われた事業だということがわかります。
台東区と墨田区の区界には墨田川が流れているため、アート作品も流域にあるものが多いようです。
GTSについての前提知識を学んだうえで、いよいよ実際に行ってみました! どんな旅になったのでしょうか?ぜひご覧ください♪
実録 GTS観光アートラインを歩く
プロローグ
都営浅草線の浅草駅に降り立ったのは、ある土曜日のお昼時。
久々のちょっとした旅行気分、心が躍ります(仕事だけど)
まずは、浅草駅A4出口からほど近いところにある浅草文化観光センターへ。
ここでGTSアートマップを無料でもらえます。
なお、GTSアートマップは台東区のホームページでも無料でダウンロードできるほか、浅草文化観光センター以外でも台東区役所1階の台東アートギャラリー、9階の文化振興課、区民事務所、地区センター、生涯学習センターなどの区民施設でも手に入れられるようです。
無事アートマップをゲットして、いざ出発!そんな今日の天気は…どん曇り。
取材日のチョイスを間違えた気がする…と思いながら最初のアート作品のもとへ向かいます。
そらちゃん(台東区:吾妻橋西詰)
吾妻橋の西側、隅田公園の入り口付近にある招き猫風のアート作品「そらちゃん」。
大理石の彫刻にガラスとモザイクを組み合わせた作品。
両目と胸の♡部分には色ガラスの凹レンズがはめ込まれていて、スカイツリーや周辺の風景が小さくたくさん映ることで、人それぞれのパノラマが楽しめる仕組みになっています。
近所には縁結びと招き猫発祥の地として有名な今戸神社があるんだとか。
<こちらもおすすめ>
→歴史とロマンあふれる人気のスポット「今戸神社と沖田総司」歴史×台東区を漫画で学ぶ!Vol.08
→9社寺まわってご利益をGET。「浅草名所(などころ)七福神巡り」の歴史探訪レポ⑦今戸神社
しっかり「GTS」のロゴもありますね!
後ろの建物は水上バス乗り場。また訪れた際には乗ってみたいです!
灯り空(台東区:隅田公園)
GTSアートは見て楽しむアート作品だけでなく、実際に利用できる作品もあります。
ベンチは5種類用意されています。その最初がこの「灯り空」。
空に輝く星と、台東区の伝統的な場所の風景や街並みをモチーフとして、陶器を素材にして制作された作品です。
夜には内部照明によってスツールの星が光って、空と街をつなげるという狙いがあるそうです。
風景などのデザインが一つ一つ違っていてとても素敵でした!
グリーンプラネット(台東区:隅田公園)
隅田公園の中をさらに進んでいくと、突如現れるUFOのような、植木鉢のような物体。
写真を見るとわかる通り、底の部分に穴が開いています。ここから覗くと…
原っぱとスカイツリーを一緒に見ることができます!
それにしても…天気がひどい。雨が降ってないだけマシですが…晴れていたらめちゃくちゃ映える写真が撮れたはずなんだけどなぁ。
GTSベンチ(台東区):隅田公園ほか)
こちらはアートベンチ「GTSベンチ」。
GTSのロゴをモチーフにして、プロジェクト初年度の2010年度に4台制作されました。
アートベンチの中で一番数が多く、いろんなところで見かけました。
石の舟(台東区:花川戸公園)
隅田公園を一度出て江戸通りを横切り浅草寺方面へ進むと、台東区立花川戸公園にたどり着きます。
そこに鎮座しているのが、石の舟という作品。
旧福井中学校の礎石を利用して、その上に大きな玉石を配置。石には浅草小学校の児童と制作チームのスタッフが作った、ブロンズの人や動物の頭部(顔)が埋め込まれています。
これが、なかなかかわいいんです!
手作り感がしっかり感じられて、いい感じでした。
ササエル(台東区:花川戸公園)
花川戸公園にあるアートベンチ「ササエル」。
たくさんの人が、まさにベンチを支えています。
このデザインを見て、まず私が思い浮かべたのは昔社会の授業で習った年金の説明をする図でした。
あれです、おじいちゃんとおばあちゃんを数人の若者で持ち上げている図…伝わってくれ…
この先ずっと歩けば浅草寺で、先ほどのそらちゃんに戻ることもできるのですが…仲見世通りを歩く必要性がありませんし、遠回りになるのでもと来た道を戻りました。
今更ですが、今回の取材では代表的観光スポットや名物グルメには一切立ち寄りません。悪しからず。
LOOK(台東区:隅田公園)
隅田公園に戻り、再び進むとこれまた個性的なオブジェが。
こちらはLOOKというタイトル。中を見てみると(見る角度を変えると)…
こんな風に、2階建てのベンチになっています。
そして、矢印の方向を向くと…
スカイツリーがオブジェの合間から見えます!
座る場所によって見え方が変わるので、とても面白いです。
スカイネスト(台東区:隅田公園)
さらに隅田公園を奥に進むと現れるのが、スカイネスト。
スカイツリー展望台の形を意識した作品で、中にはタカやインコ、ニワトリなど様々な鳥たちがたくさん置かれています(もちろん生きている鳥ではなく、オブジェです)。
大きくておしゃれな鳥かご。飼われている鳥たちも、墨田川とスカイツリーを見つめていました。
桜橋北詰はらっぱ(台東区:隅田公園)
さらに隅田公園を奥に進みます。
桜橋を少し過ぎたところに現れたのは、鉄柵で囲われた不思議な場所。
こちらが桜橋北詰はらっぱ。
真ん中にベンチが設置されていて、子供のころに遊んだ公園のような不思議な懐かしさを覚えるアートでした。
さすがに歩き疲れてきたのでここで一息。ベンチに座ると少し揺れましたが、ブランコのような感覚。スカイツリーもよく見えました。
…晴れていたら気持ちよかったのになぁ…
ソラニハ(墨田区:隅田公園)
桜橋を渡り、墨田区へ。やっと後半戦です。
三囲神社のすぐそばにあるのが「ソラニハ」。空を見る犬の像です。
その視線の先には…
やっぱりスカイツリー!とてもインスタ映えするなぁと思います。
そう、天気さえ良ければね…
おぼろげ(墨田区:小梅児童遊園)
ようやく隅田公園のアートをすべて見終えて、とうきょうスカイツリー駅のすぐそばにやってきました。
これのどこがアート?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は手前に写っている棒状の構造物がアート。
下の建物を棒でぼやかすことで、スカイツリーと空に集中できるように作られているのだそうです。
は・は・は(墨田区:業平公園)
墨田川からもスカイツリーからも離れて、業平公園へ。
はっぱをかたどったオブジェです。もしスカイツリーに葉っぱがあったら、というコンセプトで作られているのだとか。
一応柵で囲ってあって中には入りづらいのですが、子どもが座って遊んでいる姿が想像できました。
12時10分過ぎから歩き始めて、この時点で14時過ぎ。だいぶ歩いてきました。
瓦(墨田区:大横川親水公園)
花川戸公園以来のアートベンチ。
大横川の流域はかつて本所区小梅瓦町と呼ばれ、瓦の生産が盛んだったのだそうです。
瓦の模様にはスカイツリーと、GTSのロゴが描かれています。
極端に白いものや極端に黒いものは写真撮るのが難しいです。
Reflectscape(墨田区:大横川親水公園)
同じく大横川親水公園の中にあるこのオブジェ「Reflectscape」。なかなか個性的な見た目です。
真ん中に道路のような塗装もされています。
このアート、ご覧になってわかるように奥が大きなミラーになっています。
その前に立って写真を撮ると…
こんな素敵な写真が撮れちゃいます!
スカイツリーから道路が下りてきていて、そのふもとに自分がいるかのように錯覚してしまいます。
何度も言いますが、曇りなのが本当に惜しいくらいフォトジェニックなアートがたくさんあります…また行こう、絶対。
ササエル(墨田区:源森橋)
だんだん旅も終盤に差し掛かってきました。
最後のベンチアート、ササエル。同タイトルの別の作品がありましたが、そちらとはまた印象が違いますね。
左に写っている高架橋は東武スカイツリーラインです。
ゆらぎツリー(墨田区:枕橋際花壇)
北十間川にかかる枕橋を渡ったところにあるのがゆらぎツリー。
そよ風が起こしたさざ波が水面に波紋を投げかけた時に、水面に写り込んで少し揺らぎ始めたスカイツリーをイメージして作られた作品とのことです。
…美的センスのない私にはソフトクリームのコーンにしか見えませんでした…
スカルプチャーツリー(墨田区役所前ふれあい広場)
旅もここで終わり。
墨田区役所のすぐそばにあるスカルプチャーツリー。
スカイツリーの足元をイメージしたオブジェの中に、十二支の動物が宿っているそうです。
疲れていたせいだと思いますが、もうちょっといい写真の撮り方はなかったのか…?と自分に問いたいです。
これにて、台東区から墨田区にかけて12種の環境アート、5種のアートベンチを巡る旅が終わりました!
楽しかったー!
エピローグ
終わったー…
12時10分過ぎから始めて、終わったのが14時半前。2時間以上、約12,000歩も歩き続けました。
撮影が終わった瞬間から雨が降り始め、何とか間に合ってよかったと思うと同時に、頑張って歩いて取材している姿を神様も見てくれていたのかな、と思いました。
実は15時から別の予定を入れていた私。大急ぎでそちらに向かいましたとさ。
まとめ
GTSアートマップで台東区と墨田区を巡る旅をご紹介しましたが、いかがでしたか?
歩いてみて常に感じていたことですが、本当にこんな機会がなければ体験できなかったことで。
アートはもちろんのこと、川が風で揺らいでいる様子や、遠くから聞こえてくるサックスの音色…すべてが新鮮でした。
今日ご紹介したルートは、マップの案内によると所要時間は96分。私は撮影したり休憩したり食事をとったりを挟んでいたので2時間くらいかかりましたが、運動不足解消にいい散歩になると思います!
なお、隅田公園の中にあるアートはホームレスの方の生活空間にあることもあるので、邪魔にならないように楽しみたいですね。
ぜひ、皆さまも天気が良くて時間のある日に、マップ片手に歩いてみてはいかがでしょうか。
雷門も浅草寺も仲見世通りも通りませんが、台東区の真の魅力が見つかると思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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