上野の森美術館『長坂真護展 Still A “BLACK” STAR』が2022年9月10日(土)~2022年11月6日(日)まで開催されます
廃材でアートを作り続ける美術家、長坂真護氏。
SDGsが注目されたことを皮切りに、現代美術のジャンルとして“廃材アート”が確立されつつあります。
そんな“廃材アート”を生み出している長坂真護氏が、美術館で初の個展を開催する運びとなりました。
本記事では、長坂真護氏の生い立ちから作品、展示会情報など「長坂真護展」に関することをお伝えします。
長坂真護氏の生い立ち
長坂真護 -NAGASAKA MAGO-
MAGO CREATION株式会社 代表取締役美術家
アートの道を歩むこととなったきっかけは、自身の経営する会社が倒産した2009年。
それから路上の絵描きとなった長坂氏は、2017年6月にガーナのスラム街・アグボグブロシーを訪問。
”世界最大級の電子機器の墓場”と呼ばれるその場所で目の当たりにしたのは、日本を含む先進国で廃棄された電子機器を必死に燃やしながら、わずか500円の日当で生きる若者たちの姿。
大量のガスを吸うため、がんなどの病に見舞われて30代のという若さでこの世を去る者もいるという現実……。そこで長坂氏は、この不条理な現状を先進国に伝えることを決意し、現地から持ち帰った廃材を使って作品を制作しました。
2017年11月に再びガーナを訪問すると、ガスの脅威から彼らを守るためガスマスクをプレゼント。売上の一部を使って、これまで計1,000個以上のガスマスクを届けています。
以降、「持続可能な資本主義」を提唱し、スラム街の廃材を自身のアート作品へと蘇らせる活動を続けている長坂氏。
その活動は注目を浴び、2030年までに現地にリサイクル工場を設立し“ゴミからアートが作れなくなる状態”を目指す唯一無二の美術家です。
『長坂真護展Still A “BLACK” STAR』について
自身初となる美術館での個展開催。
本展では、長坂真護氏が目指すアートでサスティナブルな世界の道のりとともに、ガーナ・スラム街の“廃材アート”のほか、世界平和への願いがこもった数々の作品が展示されます。
長坂真護氏の作品の一部
電子機器廃材を使用し、ガーナ・スラム街で出会った少年・少女が描かれた作品やモチーフにした立体作品など多種多様。
使用された電子機器廃材の中には、日本製品の「スーパーファミコン」のコントローラーも確認できます。
【真実の湖Ⅱ】
【Ms.Princess】
展示会概要
チケットは、会期中当日券のみの販売となります。前売り券は9月9日(金)23:59まで販売しておりますので、詳細等は公式HPよりご確認ください。
長坂真護展 Still A “BLACK” STAR Supported by なんぼや
【会期】2022年9月10日(土)~11月6日(日)
【開館時間】10:00~17:00(入館は 16:30まで)
【会場】上野の森美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2
【主催】フジテレビジョン、上野の森美術館
【特別協賛】バリュエンスホールディングス株式会社
【協賛】山一商事
【お問合せ】050-5541-8600(9:00~20:00/ハローダイヤル)
※展示内容および会期・開館時間は変更の可能性がありますのでご注意ください。
まとめ
唯一無二の美術家による“廃材アート”。
長坂真護氏の手にかかり生まれ変わったスラム街の廃材アートは、社会テーマでもある“SDGs・持続可能な社会”への希望を感じる素晴らしい作品です。
そんな唯一無二の作品をぜひ、上野の森美術館でご覧ください。