【上野×徳川家】江戸最古の七福神めぐり~250年以上も前に始まった谷中七福神~

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ナマステー!皆さんどうもこんにちは、メッシンタです!

今回は「七福神めぐり」=仏教に関することということで、ヒンディー語の挨拶で登場!

ところで皆さん、仏教の発祥はインドということはご存知ですか?

しかし、インドで生まれた仏教は、インドよりも中国にて広まり、発祥地であるインドではヒンドゥー教が最も広まっています。

有名な話なので、ご存知の方も多いかもしれません。

なんだか不思議な話ですよね~。

今回はそんな仏教の話で、日本の参詣地として栄えた一つである「谷中七福神」について紹介したいと思います。

それでは本編へ!


七福神と七福神まいりとは

引用:東京とりっぷ


これまで、七福神を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
ですが、その実体を詳しく知っている方は少ないかもしれません。

実際に僕も今回詳しく調べるまでは、あまりよく知りませんでした。

「七福神」は、幸福を招く七人の神とされています。

その内訳は、恵比須(えびす)、大黒天(だいこくてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)、弁才天(べんざいてん)、布袋(ほてい)、福禄寿(ふくろくじゅ)、寿老人(じゅろうじん)になります。

恵比須:商売繫盛等の商いの神
大黒天:福徳や財宝を与える神(大黒柱の語源で、七福神の中でも古来より信仰の中心。)
毘沙門天:戦い(戦勝祈願したりする)の神
弁才天:福徳や財宝を与える神
布袋:元は中国の禅僧(ぜんそう)であるが神格化され、招福の神
福禄寿:幸福・封禄(ほうろく)・長寿の三徳を司る神
寿老人:長寿の神

見てもらったら分かるように、結構神様のご利益が似通っているんですよね。

それだけ、その「福」に関する部分が人々に必要とされていたということが窺えます。

いつの時代も「お金」はみんな大好きということでしょうか。(笑)

僕も大好きです!(笑)

「七福神まいり」は、元日から七日の間に、一年の福運を祈るために七福神を祀った社寺を巡拝することを言います。

そして「谷中七福神めぐり」は、江戸時代に、寛永寺含め上野周辺が徳川家と親しいお坊さんの天海大僧正(てんかいだいそうじょう)によって創設されたときに、発祥したとされています。

▼寛永寺や上野周辺と天海の記事

谷中七福神


①福禄寿:東覚寺

幸福・封禄・長寿の三徳を司る福禄寿を祀っているのが、東京都北区田端に位置する、東覚寺です。

東覚寺は室町時代中期の1491年に、不動明王を勧請(神仏の分身・分霊を他の地に移して祭ること。)し、本尊としたことで、建立されました。

現在の本堂は昭和42(1967)年に再建されたもので、昭和20(1945)年に不動明王像を除いて、戦災によって焼失してしまいました。

東覚寺
住所:東京都北区田端2-7-3
電話番号:03-3821-1031



②恵比須:青雲寺

商いの神である恵比須を祀っているのが、東京都荒川区西日暮里にある、青雲寺です。

宝暦年間(1751~1764年)に、佐倉藩主(現在の千葉県)で老中首座(ろうちゅうしゅざ:江戸幕府内で将軍に次ぐ職のトップ)である、堀田正亮(ほったまさすけ)によって中興(ちゅうこう:再び栄えさせること)されました。

江戸時代には、花見の場所として賑わったことから、「花見寺」とも呼ばれていたそうです。

青雲寺
住所:東京都荒川区西日暮里3-6-4
電話番号:03-3821-4241



③布袋:修性院

招福の神とされている布袋を祀っているのが、東京都荒川区西日暮里の修性院です。

戦国時代の1573年に創建され、寛文3(1663)年に現在の地に移転されます。

修性院も青雲寺と同じように、花見の地として賑わったことから、「花見寺」と呼ばれていたそうです。

修性院
住所:東京都荒川区西日暮里3-7-12
電話番号:03-3823-0873


④寿老人:長安寺

長寿の神、寿老人を祀っているのが、東京都台東区谷中にある長安寺です。

長安寺は、寛文9(1669)年に開山(かいさん:寺院を創建すること)し、出来たとされています。

開山当初は曹洞宗(そうとうしゅう)という仏教の宗派に属していましたが、3代目の住職の時に臨済宗に改宗しています。

長安寺
住所:東京都台東区谷中5-2-22
電話番号:03-3828-1094


⑤毘沙門天:天王寺

戦いの神である毘沙門天を祀っているのが、東京都台東区谷中にある天王寺です。

天王寺は鎌倉時代に創建され、江戸時代には江戸の三富と呼ばれるほど、栄えていました。(目黒不動と湯島天神に並び)

天王寺の記事は以前書いたことがあるので、併せて見て下さると嬉しいです!

天王寺
住所:東京都台東区谷中7-14-8
電話番号:03-3821-4474


⑥大黒天:護國院

福徳や財宝を与える神である大黒天を祀っているのが、東京都台東区上野公園にある護國院です。

護國院は東叡山寛永寺の子院(しいん:本寺に付属する小寺院)の一つで、寛永2(1625)年に天海大僧正の命を受けた生順というお坊さんによって、建立されました。

護國院
住所:東京都台東区上野公園10-18
電話番号:03-3821-3906


⑦弁才天:不忍池辯天堂

もう一つの福徳や財宝を与える神である弁才天を祀っているのが、東京都台東区上野公園にある不忍池辯天堂です。

不忍池辯天堂は寛永年間に、東叡山寛永寺の開山と同時に天海大僧正によって、建立されました。

不忍池は琵琶湖に、辯天堂は琵琶湖に浮かぶ竹生島の宝厳寺(ほうごんじ)に見立てられました。

不忍池辯天堂
住所:東京都台東区上野公園2-1
開門・閉門時間:午前7時~午後5時



まとめ

ここまで見て下さってありがとうございました。

谷中七福神について簡単にまとめさせていただくと、

・江戸最古の七福神めぐり
・谷中七福神のみ寺院だけで七福神が構成されている(他の七福神は神社も含まれる)
・谷中七福神の各寺にはそれぞれ多種多様でたくさんの歴史がある


といったところでしょうか。

「谷中七福神めぐり」をする際には、僕が紹介した順番で東覚寺から不忍池辯天堂に向かった方がいいそうです!

ご参考までにどうぞ!

それではここまでホントにありがとうございました。

ジャネバーイ!



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ライター紹介

メッシンタ

めぐり部/フリーライター

年齢/20歳。学歴/現役大学生。趣味/サッカーすることとサッカー観戦。性格/素直。 夢/死ぬまでにイングランドのリバプールに行ってホームスタジアム・アンフィールドで生観戦すること。 後はお金持ちの妻子持ちになること。
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