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9社寺まわってご利益をGET。「浅草名所(などころ)七福神巡り」の歴史探訪レポ⑧橋場不動尊

橋場不動尊
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浅草で運気を上げるパワースポットである「浅草名所七福神」。

巡拝コース周辺の歴史の面影を探り、それぞれの見どころを紹介していくこの企画を始め、9カ所ある巡拝コースも、今回でついに8カ所めとなりました。

7カ所めの記事で紹介したのは、浅草寺から徒歩15分で行ける「今戸神社」。

今戸神社といえば、ドラマのロケ地や縁結びの神社として知る人ぞ知る場所ではありますが、ロマンティックなイメージの反面、新選組の天才剣士として知られる沖田総司の終焉の地としても知られています。
今回は、今戸神社からしばらく歩いて、隅田川沿いにある「橋場不動尊」を紹介していきます。

この道の途中には、面白い伝説が残るスポットがいくつかあるので、ぜひ散策してみて下さい。

さて、今戸神社から「橋場不動尊」までは歩いて20分ほど。下町の雰囲気を感じることが出来る良い散歩コースとなります。

この道一つ目の伝説スポットは「妙亀塚」。
住宅街の中にぽつんとある、旧跡です。

母と子の悲しい物語が言い伝えられるこの場所は、今は小さな公園となっています。


“平安時代に京の都で吉田少将惟房の子梅若が人買い人の信夫藤太にさらわれて奥州へ連れて行かれる途中、この地で病にかかり捨てられ死んでしまう。子を探し求めてこの地へやってきた母親は、里人から梅若丸の死を知らされ、髪をおろして妙亀尼と称し、庵を結んだという説話が残されており、謡曲『隅田川』はこの説話をもとにしたものとされる。”

引用:浅草北部ことぶき商店会 


普段は静かで人気(ひとけ)が少なく感じますが、縁日には多くの人が集まるのだそう。




妙亀塚から数分北へ進むと、「お化け地蔵」として知られる浅草北部二つ目の伝説スポットが見えてきます。
ちょっと気づきにくい、ひっそりとした場所に 、供養塔と見上げるほどのお地蔵さんが聳え立っています。


松吟寺の敷地にある「お化け地蔵」は、いくつかの伝承が残っています。

「お化け」と名前がつく所以は、「かつて大きな笠をかぶり、その笠が向きを変えたから」。「高さが3mもあり、並外れて大きい地蔵だから」など。

石仏は1721年の建立で、関東大震災で二つに折れてしまいましたが、補修して現在に至っています。



見上げると太陽がまぶしい。
常夜灯は、寛政の頃に建てられたものだそうです。



お化け地蔵から隅田公園方面へ数分進むと、着きました。

目的地の「橋場不動尊」です。

「橋場不動尊」は、正式には砂尾山橋場寺不動院といい、大聖不動明王をご本尊とする天台宗の寺院です。
760年に寂昇上人によって開創され、当初は法相宗の寺院でしたが、後に天台宗に改宗され、現在は比叡山延暦寺の末寺となっているそうです。

以前は左手に住宅があったようですが、訪れた時には工事中だったようで、すっかり青い空が覗けています。
参道もすこし寂しい感じ。



本堂の右手前にあるのは、樹齢700年にもなる大銀杏。

冬季で葉が落ちてしまっていますが、江戸時代、隅田川往来の目印になったといわれています。
「橋場不動尊」は明治通りの白鬚橋から100mほどの場所にあり、古くから橋場と呼ばれていました。

江戸時代には、隅田川が交通機関だったので、船で行き交う人々がこの大銀杏を見て橋場の地を知ったのだとか。

船着き場もあり、ここから吉原へ向かった人も多くいたようです。
深川に居を構えていた松尾芭蕉が奥の細道に旅立った時、深川から乗船し、千住で降りていたということで、橋場不動の大銀杏を見上げたことが推察されます。

パワースポットブームな現在、この大銀杏に抱きついてお参りする人も見受けられるようですよ。


境内はかなり小さい部類で、地元の人に親しまれるような寺院という印象です。

江戸時代には、周辺の武家の信仰を集め、明治末年の大化、関東大震災、そして東京大空襲の際にも、不動院を中心とした橋場の一角だけは災禍をまぬがれたことから、霊験あらたかな橋場不動尊として現在でも広く親しまれています。
現在の本堂は1845年に建立され、江戸時代の建築様式を保っています。



本堂の真横には、親しみを感じる地蔵尊。
お百度参りに訪れた人々を見守ってきた、百度石もこちらに。



「橋場不動尊」で祀られている七福神は「布袋尊」。

「布袋尊」は、唐の時代に実在した禅僧・契此(かいし)が祀られているとされ、お腹は太鼓腹、半裸な姿で、諸国を遊行し、いつも笑顔を絶やさない、楽天的な和尚だったそう。

「布袋尊」が持つ大きな袋には宝物がいっぱい入っており、信仰の厚い人に与えられたということで、無病息災、笑門来福、夫婦円満、子宝の神として知られています。


 江戸の佇まいを感じる本堂で参拝を終え、御朱印を戴きます。



初穂料500円をお納めします。

「橋場不動尊」には「布袋尊」だけでなく、ご本尊として大日如来の化身といわれる不動明王を祀っています。

七福神、布袋尊を始め、不動明王の授与物も「橋場不動尊」で手に入れることができるので、パワーを身につけたい方はゲットしてもよいですね。


規模は小さめな「橋場不動尊」ですが、江戸時代の人々が行き交う隅田川の目印となった大銀杏があったり、江戸時代の建築物である本堂があったりと、当時の佇まいを感じることができました。

今戸神社から歩いてみると、小さな商店や工房が立ち並んでいて下町の雰囲気を楽しめますし、伝説の残る「妙亀塚」や「お化け地蔵」などの旧跡もあるので退屈しませんよ。

江戸の人々に親しまれていた面影を辿りに、ぜひ寄ってみて下さいね。

さて、「浅草名所七福神」最後の9カ所めとなるのは、この「橋場不動尊」からすぐ行ける「石浜神社」です。

白髭橋を境目に台東区と荒川区に分かれ、「石浜神社」は荒川区に入ります。

長い歴史を有し、隅田川を一望する江戸の名所として今日(こんにち)までこの地を見守ってきた「石浜神社」。

その見どころと、すぐ近くにある江戸の大発明家の墓地まで紹介します。
どうぞ最後までお付き合い下さい。

●基本情報
「橋場不動尊(砂尾山橋場寺不動院)」
住所:東京都台東区橋場2-14-19
時間:御朱印は9:00~16:30
アクセス:東京メトロ銀座線・地下鉄浅草線など 浅草駅より徒歩25分 
台東区循環バス 北めぐりん 浅草松屋横のバス停より乗車し、「橋場一丁目」下車 徒歩7分
公式HP:https://www.fudoin.jp/index.html

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ライター紹介

くまりら

インタビュアー、ライター

93年生。縁あって、前職では有名少年漫画作品の編集をいくつか担当。 歴史ロマンのあるもの、美味しい食べ物、韓国アイドル、エンタメが好き。
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