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9社寺まわってご利益をGET。「浅草名所(などころ)七福神巡り」の歴史探訪レポ②鷲神社

鷲神社
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浅草には、古来より縁起がいいとされる9つの社寺からなる「七福神巡り」があります。

江戸時代末期には、庶民のあいだで商売繫盛、無病息災、各種大願成就の福徳、福運を求めて各地で七福神詣でが広まり、特に正月松の内に巡拝して一年の福徳を願うようになりました。

そして、浅草でも9社寺からなる七福神の名所を信仰するようになり、「浅草名所七福神巡り」として今日まで受け継がれています。

七福神のご利益を受けるこの9社寺を巡拝すると運気が上がるとされ、注目のパワースポットなのです。

「irohaめぐり」では、「浅草名所七福神」の9社寺に残る江戸の面影を探りながら、七福神のパワーを貰いつつ、見どころを紹介していきます。


さて、前回の記事ではかつての花街のど真ん中にある「吉原神社」へ実際に足を運びました。今回は「吉原神社」から歩いてすぐの「鷲神社」を紹介します。同じエリアにあるこの2社、併せて当時の面影が残る歴史を探りながら歩いてみたので、興味がある方は読んでみて下さいね。

前回の続きから、「吉原神社」を参拝した後、ほど近い距離にある「浅草名所七福神巡り」の2社目「鷲神社」を目指します。

「鷲神社」は、「酉の市」の起源発祥ともされ、古くから江戸の人々より「おとりさま」と呼ばれ親しまれてきました。

酉の市とは、主に関東地方中心で行われ、毎年11月の酉の日に熊手や招き猫などの縁起物を購入し、1年の無事の報告と翌年の福を願うお祭りです。

「鷲神社」の酉の市では、毎年11月の酉の日、午前0時に打ち鳴らされる「一番太鼓」を合図に始まり、終日お祭りが執り行われます。

下谷にゆかりがあり、現5千円札に描かれている小説家・樋口一葉の代表作「たけくらべ」の中にも登場しているのです。さて、「吉原神社」から「鷲神社」まではすぐ近くだというのに、一歩路地をいくと、入り組んだ裏道に入り、方向がわからなくなってしまいました…。

と、思ったら、見えた「鷲神社」の裏側。

入り口と書いてありますが、ここは駐車場。正面へ回ります。

大きな通りに出ると、正面が見えました。

思ったほど敷地自体は大きくありませんでしたが、これでもかと飾り付けられた煌びやかな装飾に、年末を感じさせる紅白の鮮やかさが相まって格式が高く感じました。

左手には、大きな「大熊手」、そして正面には…七福神が描かれた将棋の駒…でしょうか?が飾られています。

社殿に向かって進んでいくと、左にこれまた絢爛たる渡殿があり、目を引きます。

「鷲神社」には七福神の一人・「寿老人」が祀られています。「寿老人」は、中国の聖人学者といわれた老子が天に昇って南極老人星になった、という道教の思想から発想された神で、【健康・幸福・福徳・長寿】にご利益があると言われています。

仙人の姿で1500才の超長寿を全うしたといわれ、背は低く長いひげ、長寿を象徴する従者の玄鹿(牡鹿)を伴い、巻物をくくりつけた杖を持ち、うちわで難をはらうそう。

そして「鷲神社」で祀られているのは、もう一人の神様・天日鷲命(あめのひわしのみこと)日本武尊(やまとたけるのみこと)。

日本武尊がここに立ち寄られ戦勝を祈願し、志を遂げての帰途、社前の松に武具の「熊手」をかけて勝ち戦を祝い、お礼参りをされました。その日が十一月酉の日であったことが酉の市の由来と言われています。


一般的な酉の市では、熊手がよく売られています。
特に、「鷲神社」の「熊手御守」は「かっこめ」「はっこめ」と呼ばれますが、【運を開いて福を呼び込む】という江戸の洒落から来ているのだそう。

酉の市ではこの熊手を購入し、新年の幸福や商売繁盛を願うのが王道の楽しみ方です。


そして、「鷲神社」に来たらぜひやっておきたいことが。

それは、名物「なでおかめ」を撫でて祈願すること!

「なでおかめ」とは、撫でると願い事が叶うとされ、その撫でる場所によってもご利益が変わるという面白いお面です。

*おでこをなでれば賢くなり
*目をなでれば先見の明が効き
*鼻をなでれば金運がつく
*向かって右の頬をなでれば恋愛成就
*左の頬をなでれば健康に
*口をなでれば災いを防ぎ
*顎(あご)から時計回りになでれば物事が丸く収まる

おかめは「お多福」とも言われ、福が多く幸せを招く女性の象徴という事から縁起が良いとされています。

酉の市の縁起熊手にも江戸時代より飾り付けられているのだとか。

撫でた場所にご利益があるなら、もうすべて叶えてほしい…と出てくるのが正直な感想です。

が、まずは賢くなり、物事の見極めができるように、そして仕事に繋がり金運が上がりますように…と祈りを込めて、おでこ、目、鼻と撫でていきます。

最後に顎を一撫でし、「なでおかめ」に一礼をしたら、仕上げに御朱印を頂きましょう。初穂料は500円。

これで、「寿老人」の「なでおかめ」の開運パワーも身についたはず!

20代の筆者にとって、長寿は今すぐ必要な願いではありませんが、特に2021年は、健康や開運面でご利益があればいいなと思います。


また、境内には、「鷲神社」にゆかりのある文人の記念碑が数多く建てられています。

「鷲神社」の酉の市は、江戸の風物詩として、樋口一葉、広津柳浪、正岡子規、岡本かの子、久保田万太郎など著名な文人墨客の手によって多くの文芸作品にも登場しました。

作品を読んで訪れた方も今までにたくさんいるのでしょうね。

江戸時代、下町の人々の篤い信仰を集めた「鷲神社」。とりわけ11月酉の日の祭礼は、日付も変わる頃に老若男女が境内にたくさん集まり、たいへんな賑わいを見せたといいます。

今日でも「鷲神社」には、開運、商売繁盛、長寿にと、ご利益を求める江戸っ子が集まります。

浅草といえば浅草寺ではありますが、ご利益があるのは浅草寺だけではありません。江戸時代の生活、人々に思いを馳せて、下町歩きをしてみるのもおすすめですよ。
そして、ついでに七福神のパワーを背負えば、もう怖いものもないかも。

「鷲神社」の参拝をし終えたら、国際通りという大きな通りに出ます。

ここから金美館通りを進み、入谷駅へ向かう人もいれば、国際通りをまっすぐ進み、卸問屋街である「かっぱ橋道具街」に向かう人もいるでしょう。

そして「かっぱ橋道具街」の先には、これまた「浅草名所七福神」参拝コースの「矢先稲荷神社」が鎮座しています。

次回は「矢先稲荷神社」周辺とその見どころを紹介していきます。

神社案内

「鷲神社」
住所:東京都台東区千束3-18-7
時間:御朱印・御守は9:00~17:00まで
アクセス:日比谷線入谷駅より徒歩7分 など
公式HP:https://otorisama.or.jp/

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ライター紹介

くまりら

インタビュアー、ライター

93年生。縁あって、前職では有名少年漫画作品の編集をいくつか担当。 歴史ロマンのあるもの、美味しい食べ物、韓国アイドル、エンタメが好き。
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