常磐線が止まった…上野から日暮里に早く着く電車はどれ?山手線VS京成線タイムアタック
皆さんこんにちは!電車が止まるとめちゃくちゃ心配してしまうよしたにです。
最近は、様々な原因で電車が止まりますよね。
つい先日も埼玉県にあるJR東日本の変電所で火災が起きて、都内のJR線がストップ→大混乱になったばかり。
いつ電車が止まっても、すぐ対応できる心づもりをしておくことも大事ですね。
さて…ここでクイズです!(デデン
上野駅から日暮里駅に向かうとき、一番早く着く路線は何線でしょうか?
…そう、JR常磐線ですね!
上野駅から常磐線に乗ると、日暮里駅は隣の駅。
所要時間は約2~3分です。
通常通り動いていれば常磐線一択なのですが、もし常磐線が止まってしまったら、一番早く日暮里駅に着くためにはどうすればよいのでしょうか。
日暮里駅に向かう別の路線には、山手線と京成線があります。
果たして、どちらが先に日暮里駅に着くのでしょうか。
今回はどうしても二人必要な企画のため、同じくいろはめぐりでライターをしている夏川さほさんに協力を依頼し、タッグ取材を敢行しました!
大混戦の山手線VS京成線、戦いの模様はこの後すぐ!
山手線VS京成線タイムアタック
さあ、たくさんのファンが待ちわびた日がやってまいりました。
大混戦のいろはめぐり鉄道グランプリ、本日は「JR山手線VS京成線」の試合です。
実況はわたくし、よしたにがお伝えいたします。
解説は、鉄道ファンでいろはめぐりライターのよしたにさんです。
どうぞ、よろしくお願い致します(ぺこり)
さて、試合開始の前に改めてルールをご説明いたしましょう。
試合では、上野駅を同時に発車する列車を対象といたします。
山手線は日中約3~4分に一本、京成線は約8~10分間隔で列車が発車しますが…同時に発車する列車は多くはありません。
それでも、30分に一本くらいの間隔で、山手線と京成線で上野駅を同時に発車する列車が存在するのです!
今回は、平日ダイヤで上野駅を13時36分に発車する山手線と、同じく13時36分に京成上野駅を発車する京成線にそれぞれ乗車します。
果たして、勝利の女神はどちらに微笑むのでしょうか?
それでは、まもなく発車(試合開始)です!
よしたに、京成3000形に乗り込みました!
時計が13時36分を指し…放送席には山手線発車の情報が入ってまいりました!
おーっと、しかしながら京成線はすぐには発車しません!
解説のよしたにさん、これはどういうことでしょうか?
いやー、はっきりとした原因はわかりませんが…運転士さんたちが見るダイヤには発車時分だけでなく秒まで指定されているので、ダイヤ上は定時の可能性が高いですね~。
なるほどー!同じ13時36分でも0秒から59秒までありますから、指定の時間まで待機している可能性が高いということですね。
あっ、たった今自動放送が流れました!
ドアが閉まり…京成線、ようやくスタートです!
京成上野駅を出てすぐですが、使われていないと思われるホームが出てきました!
解説のよしたにさん、これはどういったものですか?
これは、旧博物館動物園駅のホーム跡ですね~。かつては上野公園へのアクセス駅だったんですが、2004年に廃止されたんですよ~。
なるほどー!こちらもいずれ取材したいですね!
さあ、京成線は速度を保ちつつゆっくりと上り勾配を登っていきます!
さあ、トンネルの出口が見えてまいりました!
このトンネルを抜ければ日暮里駅はもう目と鼻の先、勝負はどうなるか?
京成線、まもなく日暮里駅到着だ!
おーっと、ここで放送席に山手線が日暮里駅に到着したとの情報が入りました!
京成線、日暮里駅は目前でしたがここで敗退決定――――ー!!!!!
いやー解説のよしたにさん、接戦でしたが山手線に軍配が上がりましたね。
そうですねー山手線は間で鶯谷駅に停車するので不利かと思っていましたが、さすがは最新型のE235系、素晴らしい加速でしたね。
ご覧の通り、いろはめぐり鉄道グランプリは山手線の勝利となりました!
それでは、興奮冷めやらぬ日暮里駅からお別れしたいと思います。
さようなら!
…なんか終わる雰囲気になってますが、記事はもう少し続きますのでお付き合いください!
なぜ京成線は日暮里到着が山手線より遅かった?理由を考察
あの…真面目な記事を期待していた方がいらっしゃいましたら、心よりお詫び申し上げます…(笑)
ここからは、真面目にお伝えしますね。
今回検証した結果、上野駅を出た山手線は約3分半、京成上野駅を出た京成線は約4分で日暮里駅に到着しました。
同じ上野から日暮里なので、距離はさほど変わらないはずですよね。
それでも、京成線は山手線より少し多くかかって日暮里駅に到着しています。
いったい、なぜ京成線は山手線に敗れてしまったのでしょうか。
私が考える理由は、次の3つです。
①ダイヤの仕組み
先ほど試合中継で実況のよしたにさんと解説のよしたにさんが述べていた通り、私たちが普段乗り換えアプリなどで手に入れる時刻と、運転士さんたちが持っているダイヤは少し違います。
私たちが乗り換えアプリや駅の電光掲示板で見る電車の時刻は「〇時〇〇分」までしか掲載されていませんが、運転士さんたちが持っているダイヤには「〇時〇〇分〇〇秒」まで掲載されているんです。
実際、私が乗車した京成線は13時36分50秒頃に京成上野駅を発車し、13時40分50秒頃に日暮里駅に到着しました。
京成上野駅は始発駅のため、大きなダイヤ乱れが発生していない限りは定時で発車できる可能性が高いことを考えると…今回京成線が山手線に敗れてしまった理由には、13時36分50秒発車という(グランプリ上)微妙なタイムロスが関係していたと言っても良いでしょう。
②始発駅のポイントまたぎ
先ほど申し上げた通り、京成線の京成上野駅は始発駅です。
京成上野駅は1番線から4番線まで、4つの線路があります。
今回乗車した列車は、1番線から発車しました。
1番線は下り列車本線から離れた位置にあるので、本線に合流するまでにポイントをまたぐ必要があります。
ポイントをまたぐときは、30km/h~45km/hの速度制限があることがほとんど。
ポイントをまたぐ必要のない山手線は、発車時のスタートダッシュが良かったのかもしれません。
③地下から地上に出る際の上り勾配
最後に挙げる原因は、京成上野駅から日暮里駅直前まで広がるトンネルです。
京成上野駅は地下にあるため、日暮里駅で地上に出るまでトンネルを走行します。
日暮里駅の下りホームは高架上にあるため、京成線は日暮里駅が近づくと大きな上り勾配になるんです。
教習所で習った、坂道発進を思い出してください。
上り坂ではアクセルを少し踏んでも、車が後ろに下がってしまいますよね。
鉄道は車よりも重く、タイヤではなく車輪のため、坂道にはめっぽう弱いんです。
加速するにも重い分時間がかかるので、京成線はこの点でも不利だったのかもしれませんね。
まとめ
山手線と京成線、上野駅から日暮里駅までのガチンコバトルをお伝えしてきました。
たかが1分、されど1分。
朝や夕方の1分は、ものすごく貴重ですよね。
今回取材してみて、私は改めて鉄道の奥深さを感じることができました。
台東区と鉄道のかかわり、もっと掘り下げていきたいと思っています!
改めて、取材にご協力いただいた夏川さほさん、ありがとうございました!
夏川さんは素晴らしい記事をたくさん執筆されていますので、ぜひそちらもあわせてご覧くださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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