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「御徒町」という地名は存在しない!?地名の由来と変更された理由を調べてみたら、東京オリンピックがきっかけだったとは!

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皆さんこんにちは!地名の由来を調べるのが大好きなよしたにです。

実は、地名を調べることに興味を持ったのは中学時代。

響きの良い地名を見つけてはその由来を調べるのが好きで、某野球選手育成ゲームの育成モードでは選手名をお気に入りの地名にすることもしばしばありました。

そんな私が、台東区の地名に興味を持たないわけがありません!

台東区の地名の中で、駅名と現地の住所表記が一致しないのはよくあることですが…御徒町を調べてみると、「御徒町」という地名は現在駅やお店にしか残っていません。

住所表記における「御徒町」という地名は、かつてはあったものの現在は存在しないことを知って、さすがの私もびっくり。

なぜ、御徒町の地名は消滅してしまったのでしょうか。

調べてみると、背景には時代の風潮と様々な思惑があることがわかってきました。

今回は御徒町の地名の由来、および御徒町の地名が消滅した理由を中心にお伝えしていきたいと思います。

ぜひ、最後までお読みください。


御徒町の地名の由来は、江戸時代にあり

まずは、「御徒町」という地名がどのようにしてできたのかを学びたいですよね。

調べてみたところ、「御徒町」は江戸時代、将軍の護衛や江戸城の雑用などを担当する「御徒」(おかち)がたくさん住んでいたことによる、というのが通説のようです。

御徒とは、江戸城にいる将軍の護衛や雑用などを行っていた下級武士のうち、馬に乗ることが許されていなかった武士のこと。

御徒町周辺では、こうした御徒たちは長屋に住んでいました。

武士としての俸禄(現在でいうところのお給料)だけでは生活できず、副業で内職をしていたと言われています。

御徒には組があり、江戸城の御徒組は本丸に15組、西ノ丸に5組存在しました。

各組は頭1名・組頭2名・御徒28名から構成されており、組単位で屋敷地を拝領し、その組屋敷で暮らしていました。

仕事も生活も、上司や同僚とずっと一緒だったんですね。

私だったら、ちょっと嫌かも…(笑)

ちなみに、御徒は江戸城に限らず全国各地のお城にもいました。

つまり、御徒町という地名は城下町であればどこにでもある地名なんです。

そんな御徒町ですが、現在は駅名や店名に名を残すのみ(JR御徒町駅の所在地は上野五丁目)で、住所表記としての「御徒町」という地名は消滅しています。

なぜ、消滅してしまったのでしょうか。

次は、御徒町という地名が消えてしまった理由を探ります。

御徒町の地名が消滅したきっかけは、1964年の東京オリンピック

御徒町という地名は、なぜ消えてしまったのでしょうか。

きっかけとなったのは、1964年に開催された東京オリンピックでした。

当時の日本は、高度経済成長真っ只中。

戦前から残っていた地名や住所表記は、外国人にとって非常にわかりづらいものでした。

丁番などもかなり複雑で、「1丁目1番地」の隣が「2丁目20番地」なんてこともしばしば。

地名はわかりづらいわ、丁番が複雑だわ…日本の住所は、初見殺しだったんですね。

加えて戦後、国民の価値観が大きく変わったことで、「江戸時代や戦前の生活を表す地名は、封建主義を思い出させるから嫌!」という雰囲気もあったようです。

オリンピックに向けて外国人にもわかりやすく、戦後日本の復興や価値観の変化を地名に反映させ、変えていきたい。

そんな国民の思いに応える形で、1962年に「住居表示に関する法律(住居表示法)」が施行。

日本中で、地名の変更が相次いだのです。

たとえば、東京では「原宿」や「汐留」などの地名が消失。

原宿は「神宮前」、汐留は「芝」や「三田」に変更されました。

1964年、御徒町もこの流れで地名が変更されることに。

「御徒町」は「台東」および「東上野」に、「仲御徒町」は「上野」にそれぞれ変更されたのです。

こうして、地名としての「御徒町」は消滅してしまいました。

しかし最近、地名としての「御徒町」を復活させようとする動きも出ています。

平成28年9月30日、台東区議会に設置されている区民文教委員会に「旧町名活用懇談会」の報告書が提出されており、その中で様々な提案がなされたとのこと。

現在の台東区総合計画の中にも、基本目標3「活力にあふれ多彩な魅力が輝くまちの実現」の文化分野重点施策である「文化資源の保存・継承・活用」として、明記されています。

今後、御徒町の地名は復活するのか…この目で、確認していきたいですね。


まとめ

御徒町の地名の由来や町名消滅の経緯を学んできましたが、いかがでしたか?

江戸時代から続く地名だったこと、オリンピックを境に全国的に地名が変化したこと…目からうろこの情報ばかりでしたね。

御徒町駅は、今まで何の気なしに利用してきましたが…地名の由来や現在の町名のことをあまり考えたことがなかったので、今回は私自身大変勉強になりました。

皆さんがお住いの地域の地名にも様々な意味があって、そこには地元の歴史が大きくかかわっています。

地元に興味を持って調べると、より地元が好きになるかもしれません。

学校や職場の人にそんな知識を話せるようになったら、物知り博士として評価が変わるかも…?

ぜひ、地名の由来や地元の歴史を調べてみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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ライター紹介

よしたに

フリーライター

1991年、東京都生まれ。横浜市育ちで、現在も横浜市在住。大学でまちづくり政策を専攻、信用金庫やアパレル、病院勤務を経て、2021年4月よりライター活動開始。つまり新人。 趣味は鉄道(撮り鉄)、音楽全般(特に古いブリティッシュロックやクラシック音楽、吹奏楽が得意)、写真撮影(FUJIFILMのミラーレス一眼を使用)、ランチ開拓、街歩きなど。苦手なことは運動。 台東区をもっと知りたい!
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