そうだ、図書館へ行こう。国際子ども図書館「世紀をこえる煉瓦の棟」で帝国図書館の歴史を探る

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暖かい春の訪れ。都会の喧騒からすこし離れて、静かに過ごしたい。

そんなとき、ゆったりとした時間を過ごせる図書館に、足を運んでみませんか?

上野にある「国際子ども図書館」では現在、展示会イベントを開催しています。普段とは違って大人も足を運びやすいかもしれません。

イベント名:上野の森をこえて図書館へ行こう!世紀をこえる煉瓦(レンガ)の棟

開催日:2022年3月22日(火)~5月22日(日)
イベント期間中の休館日:月曜日、国民の祝日(5月5日こどもの日は開館)、第3水曜日
開催時間:9:30~17:00(開館時間と同じ)
会場:国際子ども図書館 レンガ棟3階 本のミュージアム
入場料:無料




国際子ども図書館とは?

国際子ども図書館は、国会に属する国立図書館です。

国立国会図書館は全国に3ヶ所のみ。そのうちの1ヶ所が、国際子ども図書館にあたります。

「子ども図書館」と名前がついているだけに、おもに取り扱われているのは国内外の児童書。とはいえ、児童文化に関する研究書や関連資料などの保管もされているため、研究・調査のためなど大人が利用することもできます。

なお、子ども図書館内にある本や資料の貸し出しはできません。館内でのみ閲覧可能になっています。

開催中の展示会イベント「世紀をこえる煉瓦の棟」


国際子ども図書館の歴史は明治時代にまで遡ります。

もともと「帝国図書館」として1906(明治39)年に創建され、戦後も“上野の図書館”として親しまれ続けてきたのです。

そして、建築100年を目前に改修や増築工事を施し、2000年に現在の「国際子ども図書館」の姿になったといいます。

現在本館は「レンガ棟」として親しまれており、帝国図書館時代からの歴史を受け継いでいます。

今回のイベントでは、レンガ棟の歴史や特長、さらには帝国図書館にゆかりのある文学者の紹介などに触れることができます。

普段は撮影禁止のスポットも、イベント期間中は撮影OKになっているのが魅力です。

いざ、図書館内へ!

館内に入ると、まずは手指の消毒と検温があります。

また、来館者のうち代表者1名の名前と連絡先を記入します。

イベント開催中は整理券が配布されるので、時間内に見学を済ませます。

展示会は3階、本のミュージアムにて開催。

館内にはエレベーターもありますが、ぜひ大階段を登ってみてくださいね。

1階から3階まで吹き抜けになっていて、天井には100年以上前から使い続けられているというシャンデリアもあります。

こだわり抜かれたデザインが特徴的な階段の手すりも、100年以上前から使われているのだとか。

すでに歴史が感じられる大階段。1段1段、踏みしめるように登ってみてください。

本のミュージアムでは普段から展示会が行われており、いつでも自由に出入りができるようになっています。

なかでも、書庫へと通じる扉「エディキュール」や天井に施された漆喰彫刻とシャンデリアは見どころスポット。

こちらはイベント終了後もいつでも見ることができますが、イベント期間中のみ自由に撮影ができるんです。

エディキュール

エディキュールとは「小さな神殿」のこと。帝国図書館はレンガによって建物を支える構造になっており、建物の内部にレンガが使われていますが、表面には使われていません。

関東大震災を乗り越え、100年以上も前から図書館を支え続けている赤レンガ。館内で唯一、この場所でしか見ることができないため、大変貴重な場所になっています。

天井の漆喰彫刻とシャンデリア

天井に施された漆喰彫刻は2000年の改修工事の際に、劣化している箇所を職人の手により当時の状態に復元したのだとか。

細部まで丁寧に施された職人技。高い天井にある漆喰彫刻も、1つひとつのデザインが手に取るようにはっきりと見え、圧巻でした。

柱部分に施された彫刻も立体的なデザインで見ごたえがあります。

これ以外にも本のミュージアム内では、帝国図書館建築の歴史や、帝国図書館を愛した文学者たちの紹介など、さまざまな展示物があります。

その中に、建築に使われたレンガの種類についての紹介を見つけました。

明治期に使われたレンガは「赤レンガ」「ゴマ掛けレンガ」「白薬掛けレンガ」の3種類があるとのこと。

そのうちの「白薬掛けレンガ」は、館内1階西側の壁にて実際に触れることができました。

100年以上もの歴史をもつことを考えると、とても趣がありますね。

また、レンガ棟3階ホールの南側には外壁の外側に出られるようになっています。

そちらでは張り出し窓やメダリオンに触れることができますので、あわせて訪ねてみてくださいね。

1階にはカフェもあり!

国際子ども図書館内の1階には、おしゃれなカフェもありますよ。

中庭のテラス席もあって、今の季節は桜を見ながらお食事が楽しめます。

メニューはどれも良心的な価格なのも魅力。

もちろんお子様メニューもあるので、子ども連れのランチにもぴったりです。

図書館には入場無料で入れるので、カフェ目当てで訪れるのも良いかもしれませんね♪

国立国会図書館 国際子ども図書館
住所:東京都台東区上野公園12-49
開館時間:9:30~17:00
休館日:月曜日、国民の祝日・休日(5月5日こどもの日は開館)
年末年始、第3水曜日
電話番号:03-3827-2053


国際子ども図書館で文学と歴史に触れてみて

芥川龍之介や宮沢賢治、夏目漱石といった名だたる文学者たちに愛された「旧帝国図書館」。

現在は児童書専門の図書館になっており、普段は大人1人では足を運びづらいかもしれませんが、展示会開催中の今なら見学しやすいでしょう。

ぜひイベント期間中に出向いて、帝国図書館の歴史に触れてみてくださいね!

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ライター紹介

夏川 さほ

SEOライター、取材ライター

埼玉県生まれ、神奈川県在住。 4人の子育て真っ最中のママライターです! 忙しい毎日にほんのり癒しを与えてくれるようなお店探しがマイブーム。 にぎやかな場所より静かな裏道にあるお店が好き。 台東区の魅力をママ目線でお届けします♡
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