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台東区の景観はどう保たれている?台東区景観条例・景観計画を読み解く

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皆さんこんにちは!よしたにです。

何度も台東区に足を運んでいますが、台東区は何度あっても新しい発見がある、素敵な地域だなといつも思います。

台東区といえば、歴史的な建築物が多くて、お祭りなどの文化もあって、職人さんが働く歴史の長い下町もあって…いろんな表情を持っていますよね。

そんな台東区の人々の暮らしが昔からずっと保たれて、かつ外部の観光客が惹きつけられる理由の一つに、街の景観が密接にかかわっていることはご存知ですか?

いくら台東区に歴史的な建造物や史跡がたくさんあっても、周りに高層マンションばかり建っていたら…想像してみてください、私だったらテンションがた落ち間違いなし。

実は、台東区が歴史ある街並みや貴重な建造物があるエリアに様々な規則を設けて、美しく風情のある街並みを保っているんです。

その屋台骨となるのが、台東区景観条例と台東区景観計画。

今回はこの二つがそれぞれどんな役割を果たしているのかを読み解きながら、台東区の景観が美しく保たれている秘密を探りたいと思います。

行政文書は難しい…と思われる方も多いかもしれませんが、この記事を読めば内容がわかりやすくすとんと入ってくる、はず…よしたに、頑張ります!


台東区景観条例

早速、台東区の景観まちづくりの屋台骨となっている、台東区景観条例(以下、景観条例)と台東区景観計画(以下、景観計画)について学んでみましょう。

日本には、景観法という法律があります。

国全体の景観に関する考え方を定めた法律で、いわば景観づくりのマニュアルです。

とはいっても国全体にかかわる法律なので、内容はかなりざっくりとしていて、抽象的。

「こういうところの景観はこうしなきゃいけないけど、具体的なところは各自治体の条例とかにお任せします~」という条文が非常に多いんです。

そこで重要になってくるのが、各地方自治体が策定する景観条例。

台東区では、台東区景観条例という条例を定めています。

国や東京都が法律や条例などで定めている景観についての考え方を尊重しながら、台東区としてどのような景観を大切にしたいかを述べたものです。

条例では、良好な景観づくりとは何か、そのために区民や企業・行政がどのようなことをしていかなければならないのかといったことを包括的にまとめています。

この景観条例の中で、台東区は景観計画ってものを作りますよ、と定めています。

つまり、景観条例は台東区の景観に関する考え方やルールをまとめたもので、景観計画は景観条例をより具体的にしたもの、ということです。

食事でいえば景観条例はお米(主体となるもの)、景観計画はおかず(具体的な方針を決めるもの)というイメージだとわかりやすいかもしれません。

景観条例では景観基本軸と景観形成特別地区というものを定めることができて、この二つは特に重点的に景観づくりに励みましょう、としています。

景観基本軸とは台東区の景観を特徴づける上で特に重要な区域のことで、川の周り、道路や鉄道などの交通設備の周辺を挙げています。

景観形成特別地区も同じく台東区の景観を特徴づける上で特に重要な区域のことですが、こちらはお寺などの歴史的価値の高い施設やその周辺、観光振興において重要な施設やその周辺のことを指しています。

景観基本軸のほうがより広い区域、景観形成特別地区は範囲こそ狭くても区にとって重要なスポットを対象にしているように感じますね。

これらの区域内かどうかにかかわらず、建築物を新築したり塗装を塗り替えたりする場合には届け出が必要ですよとか、歴史的な建築物を修繕するときも、前と同じようにしてくださいねといった大切なルールも定められています。

たしかに、由緒あるお寺がまったく違う姿にリフォームされちゃったら衝撃ですもんね。

こういった、皆さんが「そんなの守って当たり前でしょ?」と思うようなものをきちんと定めているのが、景観条例なのです。

条例がなければ、そんな当たり前さえ守られなくなってしまう…知らなかったですけど、すごく重要なんですね。

景観条例について少しだけでもおわかりいただけたことを願いつつ、次は景観条例よりも具体的な景観計画について見ていきましょう!

台東区景観計画

今度は、景観計画について詳しく見ていきます。

先述の通り、景観計画は景観条例で定められたことをより具体的に定めたものです。

景観条例で定めた景観基本軸や景観形成特別地区をどこにするのか、それぞれでどのような景観づくりをしていくのかといった具体的な方針や、台東区の現状を勘案した具体的な景観づくりについて記載されています。

景観計画では目標を「思い出を守り、思い出を生み出す」と定め、それを実現するために①下町の生活を表現する景観づくり、②祭等の賑わいを活かした景観づくり、③地形、緑・水を守り、まちづくりに取り込む景観づくり、④特徴的な通りの景観整備、⑤景観まちづくりの推進の5つを施策の柱に設定。

景観基本軸として墨田川・神田川流域と浅草通り、中央通り、雷門通り、かっぱ橋本通り、景観形成特別地区として旧岩崎邸庭園、上野恩賜公園周辺、隅田公園、浅草寺周辺地区、浅草六区地区、景観育成地区として谷中地区を指定しています。

それぞれで建築物の色や緑のバランスをとることなどを定めて、具体的に住民がどのように配慮すればよいのか、わかりやすく記載されています。

たとえば浅草の雷門通り周辺の景観形成について見てみると、景観形成に影響する屋外広告物について景観に配慮するよう要請したり、建物の色彩やデザインを強調させたりして景観の調和を保っているとのこと。

言われてみれば、浅草の周辺で派手な広告は見たことがないですし、建物の色やデザインにも統一感があった気がします。

違和感のない景観を保つために、こうした具体的な方針が非常に役立っているのですね!

よくわからないという方は、景観計画は景観条例をより詳しくしたもの、とだけ理解しておけばOKです!


まとめ

台東区の景観づくりについて、景観条例と景観計画に分けて学んできました。

専門的な用語をなるべくわかりやすくかみ砕いたつもりでしたが、それでもわかりづらいところがあったかもしれません。

今回は「国の景観法に対する台東区の考え方を表したのが景観条例で、景観計画は景観条例をより詳しく説明したもの」ということだけでもおわかりいただけたら、100点満点かと思います!

皆さんが訪れたくなる台東区の景観が、実はこういった法律や条例によって形作られて守られていると思うと、建物などを見る目も変わってきそうですね。

是非、台東区に足を運ぶ際には街を飾る景観にも注目してみてくださいね!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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ライター紹介

よしたに

フリーライター

1991年、東京都生まれ。横浜市育ちで、現在も横浜市在住。大学でまちづくり政策を専攻、信用金庫やアパレル、病院勤務を経て、2021年4月よりライター活動開始。つまり新人。 趣味は鉄道(撮り鉄)、音楽全般(特に古いブリティッシュロックやクラシック音楽、吹奏楽が得意)、写真撮影(FUJIFILMのミラーレス一眼を使用)、ランチ開拓、街歩きなど。苦手なことは運動。 台東区をもっと知りたい!
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