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凄腕バーテンダーはどんなものでも美味しいカクテルにできるのか?カロリーメイトや昆布だしなどで実際に作ってもらった!

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皆さんはバーに行くことはありますか?


バーといえば大人たちが日々の喧噪を忘れ、本当の自分に戻る(さらけ出す)場所。

映画やドラマで観たあの主人公もヒロインもやたらとバーに出入りしていたような気もしますね。

一人静かに飲むもよし、バーテンダーとの軽快な会話を楽しむもよし。

隣の女性に一杯奢るも声をかけるも・・・この辺は最寄りのバーテンダーさんに聞いてください。


ともかくバーはどんな人でも受け入れてくれる心の拠り所ともいえます。

筆者も馴染みにしている店があり、そこでフラストレーションとキラキラした“何か”をよく吐き出しております。

そこのマスターさんのカクテルやつまみは本当に絶品で、常連さんも絶えない店なのですが、筆者にはふと気になったことがありました。

「腕が良いバーテンダーはレシピ以外のものはどこまで応えてくれるのだろう?」と。

普段から細かい注文を付けている筆者なので、この際です。

思いきり振り切って到底カクテルにできなさそうなものを注文してメンツを丸つぶれにしてみようではありませんか!

さすがに他のお客さんの前で味の素やらナンプラーなどを出すわけにはいかないので、趣旨をマスターさんに伝え、お休みの日にわざわざ店を開けていただいた上で無茶振りに応じていただきました(企画のためとはいえ感謝しかありません)。


今回協力して頂いたのは御徒町で去年独立した【BAR MIYA】の店長、宮内さん。

独立直後から繁盛している腕の確かなマスターです。


そんな宮内さんに頼むカクテルの素はこんなものを選んでみました。


・みんな大好き“たけのこの里”
・家にあったグミの元祖“ハリボーグミ”
・バランス栄養食“カロリーメイト”
・ファイト一発“リポビタンD”
・和食にかかせない“昆布だし”


健康を気にしているのかいないのかよくわからないものも混じっていますが、家にあったものも適当に持ってきてみました。

ではレッツシェイキング!


凄腕バーテンダーの特別カクテルその1


まずは軽めのものからお願いしましょう。

皆さんご存じたけのこの里です。

「なんできのこの山じゃないんだよ!」という声が聞こえてきそうですが、ここではその議論は忘れましょう。たまたまですよ、たまたま。

キットカットでも何でも良かったのですが、たまたま家の近くのドンキで安かったんで選びました。


筆者「じゃあ、まずたけのこの里を使っておいしいのをお願いします!」

宮内さん「あ、これは簡単に美味しいものができますね。」

さすがは凄腕バーテンダー。即座にたけのこの里との相性を見極めカクテル作りに入ります。

たけのこの里を細かく砕いて、何やら氷とリキュールを混ぜてできあがり。


筆者「お、なんかめっちゃおしゃれなの出てきた。」

宮内さん「どうぞ。マックシェイクたけのこの里風です。」


確かにマックシェイクのような見た目です。

ふふ、見た目だけ着飾っても私の舌はごまかせ・・・


「美味い!」

チョコレートやバニラのフレーバーが特徴のDISARONNO VELVETとクラッシュした氷を混ぜることでマックシェイクのオレオ版のような風味が口いっぱいに広がります。

さらに細かく砕かれたたけのこの里がサクサクとした食感を演出し、まるでデザートを食べているかのような口当たりに仕上がっています。

宮内さん「甘めのカクテルが好きな方や女性におすすめできるカクテルですね。」

筆者「うん、これは普通に出しても喜ばれると思う!」

カクテルが美味しいのは非常に嬉しいのですが、思ったより簡単にカクテルになってしまったので、企画としてはイマイチ盛り上がりに欠けます。

では次にカクテルには向かなそうなハリボーグミを使って頂きましょう。

凄腕バーテンダーの特別カクテルその2


食べかけの哀愁漂うハリボーグミを持ち込みました。

奇しくも2022年はハリボーグミ100周年。

ハリボーもまさか100年の時を超えてカクテルにされる日が来るとは思っていなかったでしょう。


筆者「じゃあ次ハリボーでお願いします!」

我ながらいじわるな注文を付ける面倒な常連だなと若干の後悔はありましたが、


宮内さん「ハリボーは仕込みが少々必要ですが、これもおいしいカクテルになりますよ。」


グミは厳しいだろうと予想を立てていたのですが、出てきたカクテルはハリボーグミの宝石が入ったカクテルでした。


「あら、やだかわいい!」

なぜかちょっとお姉口調になってしまいましたが、これはどんなカクテルなのか・・・。

宮内さん「これはハリボーグミをウォッカに漬け込んだものを使ったマティーニです。ハリボーマティーニとでも名付けましょうか。」

筆者「漬け込み?」

宮内さん「グミはお酒に漬けると水分を吸って大きくなるんです。そのときにグミの砂糖とかが酒に溶け出してほんのりとした甘みを付けることができるんですよ。」


グミを最初に酒に入れようと思った人間が私以外にもいたことにも驚きですが、宮内さんのお酒の造詣の深さも舌を巻くものがあります。


上が通常状態のハリボー、下がウォッカをたらふく吸い込んだハリボー。

ウォッカのせいでヒグマみたいに大きくなっていますが、同じハリボーグミです。

ハリボーの思わぬバルクアップはさておき、肝心なのは味です。


「うめっす!」




串刺しにされたハリボー。ゴールデンカムイのアシリパさんもびっくりです。

元から弾力のあるグミですが、ウォッカに漬け込んだことでぷよぷよとした不思議な食感になっています。

そして、噛めば噛むほどジュワッジュワッとウォッカが染み出してきます。

グミだけで酔っ払いそうだ。

ウォッカ自体にもハリボーグミの甘さがほんのり移り、マティーニの口当たりをマイルドなものにしています。

マティーニ自体は非常にアルコール度数が高いカクテルなので、グビグビ飲めばジェームズ・ボンドのような肝臓になってしまうので注意しなければなりません。

「この店、すごくいいカクテルがあるんだ。マスター、いつもの。」と言って女性に出してもらうと受けは良さそうな可愛くて危険な1杯です。

凄腕バーテンダーの特別カクテルその3


さて次は、バランス栄養食として長いこと日本人を支えているカロリーメイトです。


朝が苦手な筆者の家には常にこの黄色い箱がストックされておりまして、お気に入りの味はフルーツとチーズです。

今回はストックで多かったチーズを選びました。

筆者「次はカロリーメイトでお願いします!酒ばかり飲んでいて栄養が足りないんです!」

カロリーメイトは固形物でボロボロ崩れます。

そう簡単にはカクテルにできまいと踏んでのリクエストです。あと栄養補給もできたらいなぐらいで頼みました。

宮内さん「カロリーメイトかぁ・・・。これも簡単ですね。」

筆者「えっ!?簡単ですか?」

まさかの簡単宣言に動揺が隠せない筆者を余所に、宮内さんは着々と準備を進めます。

細かく砕いたカロリーメイトとヨーグルトリキュールをシェイクし、仕上げにカロリーメイトをパラパラとカクテルに散らし完成です。

宮内さん「どうぞ。飲むチーズケーキです。」


「飲むケーキ!?やだ〜おしゃれ〜!!」

少し酔ってしまったのか、先程に続きお姉口調が飛び出します。

しかしどんなに酔っても筆者の鋭い味覚をごまかすことはできません。


「これマジでチーズケーキだ!ウマっ!!」

一口飲むと想像以上に濃厚なチーズの香りが広がりました。

とろみのあるカクテルが砕かれたカロリーメイトを優しく包み込み、チーズの余韻を残しながら喉に流れていきます。

大きめに砕かれたカロリーメイトのサクサク感はタルトを連想させ一気に飲み干してしまいました。

1杯でアルコールと栄養補給、さらにデザートも楽しめる最強カクテルの爆誕です。

宮内さん「さっきのたけのこの里より少し粗めに砕いたので、より食感を楽しんでいただけると思います。」

筆者「確かに、ザクザクした食感で更に飲み応えのある1杯になっていますね。これチョコレート味とかでも美味しそう。」

宮内さん「美味しいですよ。今度作ってみましょう。」

筆者「腹減ったときにお願いします(笑)」

宮内さん「わかりました (笑)次のカクテルの素はなんですか?」

筆者「いつも宮内さんの店に来た次の日が二日酔いで辛いので、ファイトォォォォいっっぷぁぁぁぁつ!リポビタンDです!」

宮内さん「久保木さん、あれだけ飲んで二日酔いにならない方がおかしいですよ。」

筆者「・・・やっぱり?(笑)」

凄腕バーテンダーの特別カクテルその4


仕事に徹夜に飲み会に大活躍!疲労回復と言えばリポビタンD(以下リポD)です。

筆者も締め切り前はガバスカとドーピングさながらに大変お世話になっています。(この記事もリポDを飲んで書いています)

筆者「いやー、流石にこれは難しいですよね。リポD味どうしたって出ちゃうもん。宮内さんファイト~!」

先の3杯で酔いも回ってきたところで、めんどくさい常連全開です。

宮内さん「リポDですか・・・。ぴったりのカクテルがありますね。」

筆者「出来るんかい!」

いや、ちょっと待てよ。

バーと言えばお洒落な雰囲気の中、お酒を楽しむ大人の非日常空間です。

つまりどんなに美味しくても見た目が野暮ったいカクテルはバーに相応しくありません!

リポDという生活感満載のドリンクを、バーカウンターに恥ない至高の1杯にするのはとてつもなく難しいはずです!

宮内さん「お待たせしました。シャルル・ジョルタンです。」


筆者「なんかおしゃれな名前!そしてエメラルドスプラッシュっぽい!!」

これはジョジョの奇妙な冒険3部、花京院のハイエロファントグリーンを彷彿とさせる色合いじゃあありませんか。

バーカウンターに姿を現したのは、息を飲むほど鮮やかなエメラルドグリーンのカクテルでした。

おしゃれなグラスと並ぶとリポDも最初からカクテル用なんじゃないかと錯覚すらしてしまいます。

宮内さん「シャルル・ジョルタンは既存のカクテルの名前です。今回はリポDを加えた特別版です。」

あまりに綺麗なので飲むのが勿体ないのですが、これも仕事だと自分に言い聞かせ口を付けました。


「美味しい!甘いのにさっぱりしてる!そして思ったよりリポDだ!」



宮内さん「通常シャルル・ジョルタンに使うスーズ(リキュール)自体、エナジードリンクに味が似ています。今回リポDと聞いてこれしかないと思いました。」

なるほど。少しぐらい飲み過ぎてしまってもリポDのタウリンで復活というわけですね。

これは常備しておいてもらわねばなりません。

さて、無茶振りリクエストも佳境を迎えます。

あっさりとクリアされてはいますが、筆者もライターとしてつまらない企画を上げるほど落ちぶれてはいません。

ここいらで隠し弾をぶっ放します。

凄腕バーテンダーの特別カクテルその5


宮内さんがあまりにも軽々と無茶振りリクエストに応えるので、企画協力を依頼したのは失敗だったのではと若干敗北の気配が漂っていますが、まだ最終兵器が残っています。

筆者「ふっ。そろそろ本気を出していきますか。」


ご覧ください。この微妙にしわが入り、まさに家の台所の片隅から引っ張り出してきた感満載の昆布だしを。

昆布だしでおいしいパスタは作れてもカクテルは難しかろう!

筆者「さて、最後にこいつを使ったカクテルをもらいましょうか。」

麻雀のリーチのように昆布だしをカウンターに落とす筆者。

気分はすっかりアカギです。

宮内さん「・・・。昆布だしかー。じゃあ、あれだな。」

少しだけ考えた後に皿の上に昆布だしを出し始めた宮内さん。


とうとうギブアップで、そのまま舐めてくださいのパターンか?というゲスい考えもつかの間、


何やらグラスの縁に昆布だしを付け始めました。

筆者「こ、これはまさか?」

宮内さん「そう、たぶん久保木さんも飲んだことありますね。ソルティドッグの応用です。」

筆者「その手があったか!てっきり混ぜて来るものだと思っていたのに。」

宮内さん「お待たせしました。抹茶リキュールを使ったデザートカクテルです。」


出た。何でもおしゃれにしちゃうやつだ。

中央に見えるのはバニラアイス。まるで雪化粧をした山のようです。

まあまあ、落ち着きましょう。いかに見た目がよくても中身が肝心だということは今までの経験でわかっているではありませんか。

抹茶とグレープフルーツとバニラアイスと“昆布”ですよ。

そう簡単においしくなるわけないでしょうが・・・。


「んまーむ!」

なんかだんだん同じリアクションばっかりで飽きてきますが、どれもこれも良い意味で期待を裏切ってくれるのでやむを得ません。

グラスの周りに付いた昆布だしの粉末が抹茶リキュールとバニラアイスの味を見事に引き立てます。

ただしょっぱいのではなく、昆布の旨みがあることでカクテルの味を一段も二段もひきあげています。

筆者「美味いね。昆布だし。」

宮内さん「最後は少しだけ考えましたね。しょっぱいカクテルもあるにはあるんですが、それじゃあちょっとつまらないので、アレンジを加えて見た目にも楽しく作ってみました。」

やはり凄腕バーテンダーはどうやらどんなものでも美味しいカクテルにしてしまうようです。


最後に宮内さんに“企画もの”ではなく、季節の金柑を使ったジントニックを作って頂きました。


オレンジともみかんともまた違うフレッシュな香りが魅力的な一杯です。

宮内さんの店では通常のカクテルの他にもフルーツを使ったカクテルも充実しており、女性のお客さんはもちろん、男性も楽しめる一品となっていますので、お店に行った際にはぜひ頼んでみてください。


今回は宮内さんの「すみません。それだけは勘弁してください!」という言葉が聞きたかったのですが、さすがはプロ。

カクテル作りの腕に加え、数百種類にも及ぶ組み合わせを思いつくお酒の知識にも恐れ入ります。

ちなみにBAR MIYAではお酒の他にも食事も用意されています。

確かな舌を持った宮内さんが毎日仕込んでいる逸品ですので、食事メインでも楽しめますよ。

特にハヤシライスは絶品ですので、ご賞味ください。

今回のようにむちゃくちゃなレシピでも美味しく仕上げてしまうのは、宮内さんの天性の勘と長年の知識の相乗効果にあると言っても過言ではありません。

ちなみにですが、今回作ったカクテルも注文可能です。

ただし、仕込みが必要となりますのでトライしてみたい方は事前にご予約をお願いいたしますとのことです(笑)

普段の喧噪を離れ、一息つきたいとき、お腹が空いて美味しいご飯を食べたいとき、ちょっと変わったカクテルを飲みたいときはぜひ【BAR MIYA】のドアを開けてみてください。

宮内さんが最高の笑顔でぴったりのカクテルを作ってくれますよ。

BAR MIYA
住所:〒110-0005 東京都台東区上野2-5-1YSビル202
電話:03-5817-8798
アクセス:東京メトロ銀座線上野広小路口A3出口徒歩1分
東京メトロ千代田線湯島駅2出口徒歩3分
JR御徒町駅北口徒歩8分
上野御徒町駅から135m
営業時間:月~土 18:00~翌3:00
定休日:日曜・祝日
公式Twitter





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ライター紹介

Kuboki

フリーライター

特徴:背が大きい、声が大きい、よく食べる 好きな食べ物:肉、エビ、カニ。 経歴:一応そこそこの大学を出たが、ほとんど役に立てていない。 上場企業からベンチャーまで勤め、フリーランスへ。 読者の方へ一言:台東区は素敵です。
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