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上野駅が未だに「発車ベル」なのはなぜ?上野駅の駅メロ事情

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皆さんこんにちは!心地よい音が大好きなよしたにです。

水琴窟や水が滴る音、オーケストラの音…きれいで豊かな音を聴くと、心も豊かになりますよね。

逆に、激しすぎるエレキギターの音や、街中でよく聞く騒音(立体駐車場のブザー音など)は苦手なんです…

駅の中にいると、いわゆる「駅メロ」がよく聞こえてきます。

最近の駅メロは心地よい音色のものが増えていたり、ご当地メロディを取り入れていたりするところもあって面白いですよね!

そんな中で、未だに「プルルルル…」というベルを採用している、上野駅。

すべてのホームではないのですが、山手線や京浜東北線のホームなどではひっきりなしにベルが流れています。

一体、なぜなんでしょうか。

今回は、「音鉄」でもある私よしたにが、上野駅の駅メロ事情について深堀りします。

身近にある発車メロディや発車ベルの、意外な事実を知ることができますよ!

ぜひ、最後までお読みください。


発車メロディはなぜ誕生したの?誕生の背景を解説

上野駅の駅メロ事情について学ぶ前に、そもそも「発車メロディ」はなぜ誕生したのかについて知っておきましょう。

時は1980年代。

当時の国鉄では金属的かつ電子的な音がする発車ベルを使用していましたが、乗客からは「うるさい」「落ち着かない」と不評でした。

1987年に朝日新聞で駅の騒音について問題視する記事が出て、その記事が大きな反響を集めてしまいます。

国鉄から民営化したJR東日本は、「さすがにこれは何とかしましょう」と改善していくことに。

そこで白羽の矢が立ったのが、音響メーカーであり、楽器のスペシャリストであるヤマハ株式会社でした。

「駅を利用する乗客に耳障りにならないように、でも注意喚起は行えるような音色とメロディを作ってほしい」。

二つの矛盾する要望が混ざる無理難題を提示されたヤマハは、苦心してメロディを完成させました。

聴いてみると、ピアノや鉄琴、ハープのような心地よい音が、音楽的な技法を用いて印象的になるように作られています。

これらのメロディは、まず新宿駅、渋谷駅で試験運用されました。

これが好評で、JR東日本は徐々に発車メロディを拡大。

1990年代に入ると、オカリナ奏者の宗次郎さんに作曲を依頼した楽曲や「JR-SH」シリーズなど、皆さんが一度は聴いたことのあるおなじみのメロディが次々と作曲、使用開始されます。

2000年代には鉄道ファン向けに発車メロディのCDが発売されたほか、インターネットの普及で自身が録音したファイルをWeb上に公開するファンサイトが出現し、「駅メロ文化」が確立されていったのです。

また、高田馬場駅の「鉄腕アトム」(アトムは高田馬場で誕生したという設定による)や舞浜駅の「ジッパディードゥーダー」「イッツアスモールワールド」(東京ディズニーリゾートの最寄り駅であるため)など、地域にゆかりのある曲や出身アーティストの楽曲を積極的に採用する「ご当地駅メロ」も誕生。

駅メロは、こうしてすっかり日本の鉄道文化のひとつになっていったんですね。

この後ご紹介しますが、上野駅でもご当地にゆかりのある楽曲が採用されているんですよ。

それだけ勢力を拡大していった駅メロですが、上野駅や新大久保駅ではいまだに「プルルルル…」と電子音が鳴る発車ベルが使われています。

一体、なぜなんでしょうか。

上野駅といえば、東京の北の玄関口。

そんな事情も見え隠れしているんですかね…

次は、上野駅で発車ベルが使われ続けている理由について見ていきます。

上野駅で発車ベルが使われ続けているのはなぜ?なんとなくだった⁉

上野駅の一部ホームでは、昨今の駅メロ台頭に逆行するかのように未だに発車ベルが使われていますよね。

山手線、京浜東北線、常磐線(上野始発の一部ホーム)、宇都宮線(上野始発の一部ホーム)、高崎線(上野始発の一部ホーム)の各ホームでは、今でも発車ベルが使われています。

なぜなんでしょうか。

実は、「積極的に使用している理由はない」というのが公式の回答。

沿線自治体からの要望があれば、発車メロディに変更することも検討しているそうです。

また、「上野は東京の北の玄関口で、東北出身の方がびっくりしないように、あえて発車ベルを使用し続けている」という説もあります。

しかし、その東北出身の方々がかつて利用していたと思われる東北本線(宇都宮線)や常磐線のホームでは現在発車メロディが採用されていますし、東北地方の各駅でも発車メロディが採用されつつあるので、この説はあまり有力ではありません。

なお、常磐線の特急ホームでは井沢八郎さんの楽曲「あゝ上野駅」が採用されています。

東京に出稼ぎでやってきた若者たちが故郷を想う内容の楽曲で、かつては様々なドラマがあったんでしょうね。

上野駅で使われているベルやメロディの一覧は、下記のとおりです。

1番線(京浜東北線 赤羽、大宮方面)発車ベル
2番線(山手線内回り 池袋方面)発車ベル
3番線(山手線外回り 東京、品川方面)発車ベル
4番線(京浜東北線 東京、横浜方面)発車ベル
5番線(宇都宮線、高崎線 赤羽、大宮方面)発車メロディ「線路の彼方」
6番線(宇都宮線、高崎線、常磐線 赤羽、大宮、土浦方面)発車メロディ「シンコペーション」
7番線(上野東京ライン 東京、横浜方面)発車メロディ「くるみあそび」
8番線(上野東京ライン 東京、横浜方面)発車メロディ「瞬く街並み」
9番線(常磐線 松戸、土浦方面)「see you again」
10番線(常磐線 松戸、土浦方面)「遠い青空V1」
11番線(常磐線始発 松戸、土浦方面)発車ベル
12番線(常磐線始発 松戸、土浦方面)発車ベル
13番線(宇都宮線、高崎線始発 赤羽、大宮方面)発車メロディ「Cielo Estrellado」
14番線(宇都宮線、高崎線始発 赤羽、大宮方面)発車ベル
15番線(宇都宮線、高崎線始発 赤羽、大宮方面)発車ベル
16番線(常磐線特急 水戸、いわき方面)発車メロディ「あゝ上野駅」
17番線(常磐線特急 水戸、いわき方面)発車メロディ「あゝ上野駅」



まとめ

上野駅の駅メロ事情について学んできました。

発車メロディの歴史や上野駅でベルが使われ続けている理由など、私も知らないことがあって、調べていて面白かったです。

「発車メロディに曲名がある」ということを知らない方も多かったはず。

そういう意味でも、駅メロって奥が深いですよね。

本当は実際にメロディを聴いていただきたかったのですが、著作権の関係で掲載が難しく、断念しました…残念…

気になる方は実際に駅に足を運んでみるか、YouTubeで録音ファイルを公開されている方がたくさんいらっしゃるので、そちらを参考にしてみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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ライター紹介

よしたに

フリーライター

1991年、東京都生まれ。横浜市育ちで、現在も横浜市在住。大学でまちづくり政策を専攻、信用金庫やアパレル、病院勤務を経て、2021年4月よりライター活動開始。つまり新人。 趣味は鉄道(撮り鉄)、音楽全般(特に古いブリティッシュロックやクラシック音楽、吹奏楽が得意)、写真撮影(FUJIFILMのミラーレス一眼を使用)、ランチ開拓、街歩きなど。苦手なことは運動。 台東区をもっと知りたい!
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