【取材】浅草の雷門の近くにある、世界初の日本酒アイスのお店、SAKEICE。アルコール度3~4%の口当たりの良い食べるお酒が話題
お酒は、
20歳になってから。
お酒を食べるのも、
20歳になってから。
世界初。SAKEICE。
日本酒が、おしゃれなスイーツになった。
日本酒が、口当たりのいいアイスクリームになった。
SAKEICEは、日本酒で初めての、高アルコール濃度アイスクリーム(アルコール度3~4%)。
アイスクリームの中で、日本酒成分を最大限に高めることで、お酒の香り、旨みを再現した、深い口当たりの日本酒アイスクリームを実現させました。お酒は20歳になってから。お酒を食べるのも、20歳になってから。
早速お話を聞きに、浅草の店舗と株式会社えだまめの成田社長にお伺いしました。
株式会社えだまめという社名もユニークですが。日本酒混和型アイスクリームももっとユニークですね。
私どもは、SAKEICEの販売とともに、もうひとつの事業として冷凍技術のコンサルティングも行っていまして。冷凍技術の商品開発のアドバイスをメインにサポートをさせていただいています。
私たちは、冷凍技術で日本の食を冷凍して、海外にもっていきたいという願いがありまして。外国人が会社名を聞いて日本人を連想できて、なおかつ食べもののイメージもできるようにと。会社名を『えだまめ』としました。
グローバル戦略のひとつですね(笑)。
カッコよく言えば、そういうことですね(笑)。初の自社商品がSAKEICEなんですね。世界初の日本酒混和型アイスクリーム。
商品開発のきっかけは、日本酒をアイスにかけたら美味しいぞと、Twitterなんかで流行っていたんです。本当かいなと、思ってやってみたら、ものすごく美味しいんです。じゃあ、かけるんじゃなくて、練りこんだら、もっと美味しいんじゃないのかと、やってみたら、うまいうまい、ということで商品開発を行いました。
商品開発にあたって、一番苦心したところはなんですか。
実は、その商品開発に、うちの冷凍技術が関わってきていて。お酒って、凍らすと凍りにくく、溶けやすくなるんですね。SAKEICEは3~4%ぐらいアルコールが入っているんですけど。それだけでも凍りにくく、溶けやすいんですね。
つまりアイスクリームを作るときにまとまらない。すぐ溶けちゃって食べにくい。で、レシピとか、製造方法とか、いろいろ工夫していまはちゃんと食べれるようになりましたが。たぶん100回以上は試作をしましたね。そして100回、試作している間に、工夫したレシピもできあがったんです。
SAKEICEのメインターゲットは、お酒が好きな人なのか。スイーツが好きな人なのか。どちらなのでしょうか。
両方なんですけど。日本酒にちょっと興味があるけれど、すごくお酒が好きではない、という方が多く。こうした方々がメインターゲットになっていますね。
わかりやすく言うと、女性の方が7~8割ぐらいですかね。年齢で言うと20~30歳代ですね。若い女性の方が好んで食べてくださるというのが実態ですね。
僕がSAKEICEを食べたときは、あまりにも口当たりが良くて。食べているうちに、酔ってしまいました。
感想でよく言われるのが。食べた瞬間は、ミルクアイスだけど。最後は、お酒で終わると言う方が多いですね。
うちは、今後もいろんなお酒とコラボしていくつもりです。そして、アイスを通じて、いろいろなお酒やお酒文化に出会ってほしい、というのが願いです。
成田社長にとって、お酒とアイスのコラボは、どのような魅力があるのでしょうか。
そうですね。アイスとしても、日本酒としても、中間みたいな食べものなので。どちらから見ても、新しい体系になっているところがおもしろいところかな。新しいアイスでもあり、新しいお酒でもあるみたいな、そういうところがユニークだと思う。
SAKEICEは店舗によって、いつか外国人の方にちゃんと届けたいなという想いがあります。インバウンドの外国人の方がいらっしゃるところにお店を出すとか。海外に店舗を出すとか、そういうことも目指していきたいと思います。浅草の出店は、そのための布石だったのです。
店舗展開以外に、コンビニで売るとかは考えていないのでしょうか。
そうですね。SAKEICEには、カップアイスのタイプもありまして。ルミネとか、アトレとかでポップアップで売っていたりしてまして。カップアイスのタイプは、コンビニで売るものになると思います。コンビニでの販売は視野に入っています。
ビールとか、ウイスキーとかのコラボは考えていないのでしょうか。
実は、実験したことがありましてね。ビール、ウイスキーとコラボしても美味しいんです。だから、それはありだと思っています。
あとワインとかも美味しいんです。やがて、ビール、ウイスキー、ワインのアイスクリームも出てくる可能性は十分あります。
ただ日本酒だけでも、たくさん銘柄があるので。まず日本酒とちゃんとコラボしていくのが先かなと。それと、実は、SAKEICE、ちょっとだけ飲食店にも入っていたりするんですよ。けど、緊急事態宣言が出ているので。
今後、SAKEICEはどのようになっていくのでしょう。
まず体験をしてもらうことですね。できればなるべく接客をしながら、これはどこそこのお酒ですよとか、コミュニケーションをとりながらの売り方が理想だと思っています。
とくに外国人のお客さまには必須だと思っていて。何も言わないで出されたら、わからないと思うんです。だから、どういう商品だとか、そういったところを話しながら、売っていくのが理想的な販売方法だと思っています。
SAKEICEは、法律的にはアイスクリームなんです。だから、午後8時以降でもお店で出せるんです。
SAKEICE
基本的に日本酒の良さを残そうとして創られたアイスクリームです。米の甘い香り、米の旨みみたいなものが、ベースにあると思っていまして。どのSAKEICEにしても、米らしい旨みが残ることを全体としては意識していますね。
ほろ酔いカッサータ(和)
使っているお酒がどぶろくと言われるもので。浅草に醸造所がある酒蔵さんなんですけど。浅草同士でコラボして、がんばっていこうと作られている商品ですね。
ピニャコラータ
日本酒の酒蔵さんが作っているラムなんですけど。日本の酒蔵さんも特徴を出していくために、日本酒以外のものを作っているところがあって。実は過去にもコラボさせていただいたことがあって。すごく美味しいと好評だったのです。今回は、さらにパイナップルを入れています。
ノンアルコールアイス:ローズラズベリー
日本酒を使用していない、ノンアルコールのアイスクリームです。香料とかでごまかしていなくて。きちんとしたローズラズベリーを、しかもたっぷり使っています。
SAKEICEは、日本の食と食文化を海外に発信していく、大事なアイテムだ。
SAKEICEは、日本初であり、日本発信であり、日本ならではのものである。
僕たちは、日本人ということをもっと誇っていいと思う。
日本の良さを見つけることは、自分の原点探しの旅でもある。
日本の良さを見つけることは、日本人の深遠なこころを感じる旅でもある。
日本の良さを見つけることは、自分だけの宝石を発見する旅でもある。
日本人に生まれて良かったか?
そう、自分に問いかけるとき、僕たちは、良かったぜ!!!と、声を大にして深く叫びたい。
店舗情報
SAKEICE 浅草店
東京都台東区浅草1-7-5
銀座線/都営浅草線「浅草駅」より徒歩5分。
雷門を背にして右手に曲がり、雷門通りをまっすぐ進んでいただき、3つ目の角を右に曲がったところに本店がございます。
営業時間:10:00~18:00 (定休日なし)
※新型コロナウイルス感染症の影響により、営業時間の変更/臨時休業の可能性があります。