上野・東京国立博物館で「百万石!加賀前田家」開催 加賀百万石の至宝を公開

「加賀百万石」の名で知られる加賀前田家。
圧倒的な財力と豊かな文化を背景に、日本史を代表する大名家の一つとして知られています。
戦国武将・前田利家が現在の石川県金沢市周辺に加賀百万石の礎を築いて以来、加賀前田家はその財力で多彩な文化事業を展開しました。

2026年、前田家の文化財を管理する前田育徳会は創立百周年を迎えます。
これを記念した特別展「百万石!加賀前田家」が、上野の東京国立博物館で開催されています。前田家収蔵品の大規模公開は東京では60年ぶりとなる貴重な機会。人気ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」とのコラボ企画をはじめ、関連企画も充実しています。

会場は台東区上野公園内の東京国立博物館。上野散策と合わせた訪問もおすすめです。

「百万石!加賀前田家」の内容とみどころ

加賀前田家と前田育徳会とは?

加賀前田家は、初代・前田利家の代から、その家系は現在まで受け継がれています。
前田育徳会は、16代当主・前田利為が関東大震災を機に、伝来の文化財を後世に伝えるため大正15年(1926)に設立した財団で、前田家が収集してきた美術品や歴史資料を収蔵、管理、展示しています。

国宝の太刀「大典太光世」も!「百万石!加賀前田家」展の見どころ

歴代前田家当主の甲冑や陣羽織

まずは、武家ならではの所蔵品から。前田利家が着用したといわれる甲冑「金小札白糸素懸威胴丸具足」や「陣羽織 淡茶縬地菊鍾馗図」など、百万石の「御細工所」で誂えた華やかな武具の数々は必見です。

重要文化財 金小札白糸素懸威胴丸具足 前田利家所用 安土桃山時代・16世紀 前田育徳会蔵

「天下の書府」と称された圧倒的な蔵書

3代・利常は貴重な書画や外国の文物の収集をすすめ、孫の5代・綱紀の時代に頂点を迎えます。綱紀が収集した膨大な典籍は特に注目度が高く、圧倒的な蔵書は「天下の書府」と称されるほど。

国宝 宝積経要品 足利尊氏・直義・夢窓疎石合筆 南北朝時代・康永3年(1344)前田育徳会蔵
後期展示 5/12(火)-6/7(日)展示

武と茶の湯の名物・名刀が集結

なかでも注目は、国宝の「太刀 銘 光世作(名物 大典太)」。
「天下五剣」の一つとされる名刀で、「刀剣乱舞ONLINE」のモチーフとしても知られています。重要文化財の「短刀 銘 吉光(名物 前田藤四郎)」も必見。名刀を実際に鑑賞できる貴重な機会です。

国宝 太刀 銘 光世作(名物 大典太) 平安時代・12世紀 前田育徳会蔵

さらに、茶道具にも名品が多数あり、大名物の唐物茄子茶入(銘 富士)など、足利将軍家ゆかりの品も展示されます。

重要文化財 大名物 唐物茄子茶入 銘 富士 南宋時代・13世紀 前田育徳会蔵

侯爵前田家の近代コレクション

明治以降、加賀前田家は東京に拠点を移し、侯爵家へと転身します。洋館の装飾品として収集したポンポンの彫刻「シロクマ」やバッハの自筆楽譜など、西洋美術品も多数展示されます。

シロクマ フランソワ・ポンポン作 フランス 1930年 前田育徳会蔵

「刀剣乱舞ONLINE」とのコラボ企画や音声ガイド、オリジナルグッズなど関連企画も充実

人気声優の豪華音声ガイド

人気声優の浪川大輔さん、入江玲於奈さんによる音声ガイドが登場。豪華声優陣の声で、前田家の歴史や展示品をより深く楽しめます。

人気ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」コラボ企画

「刀剣乱舞ONLINE」の刀剣男士3振(大典太光世、前田藤四郎、富田江)とのコラボパネル展示や、限定のオリジナルグッズも販売されています。

大河ドラマ「豊臣兄弟!」にゆかりも。アンバサダーに大東駿介さん&菅井友香さん

2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」で、前田利家役を演じる俳優の大東駿介さんと、妻のまつ役を演じる菅井友香さんがアンバサダーを務めています。

展覧会限定グッズも販売中

加賀前田家・黄金甲冑マスコットやアクリルキーホルダー、トートバッグなど限定グッズも多数。「刀剣乱舞ONLINE」とのコラボグッズも購入できます。金沢の工芸品の販売も。

上野で60年ぶりの加賀百万石の至宝に出会う

本展は、加賀百万石の威光と文化を現代に伝える、東京では60年ぶりとなる貴重な機会です。国宝や重要文化財が数多く並ぶ圧倒的なコレクションを通じて、武と美の真髄を体感してみてはいかがでしょうか。

開催概要&アクセス

展覧会名:前田育徳会創立百周年記念 特別展「百万石!加賀前田家」
開催期間:2026年4月14日(火)~ 6月7日(日)
開催時間: 9: 30〜17:00(入館は閉館の30分前まで) ※毎週金・土曜日は20:00まで開館
場所:東京国立博物館 平成館(上野公園)
住所:〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
アクセス:JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
料金(当日券):一般 2,300円、大学生 1,300円、高校生 900円 ※中学生以下、障がい者とその介護者1名は無料
休館日:月曜日(ただし、4月27日、5月4日は開館)

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鶴丸 明

アートの仕事に10年以上携わりながら、台東区の美術館・博物館・ギャラリーを日常的に巡っています。アートを「詳しい人のためのもの」にとどめず、初めての方でも気軽に楽しめる見どころや鑑賞のポイントを紹介。上野・御徒町・浅草エリアを中心に、展覧会レビューや美術館、カフェ、本屋などをつなぐ街歩き情報を発信します。

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