【福岡・門司港】のん兵衛も楽しめる門司港旅|電車で行って、食べて飲んで歩いた夫婦の一日
門司港へ行くなら、博多駅から新幹線を使えば50分前後で到着します。
でも、この日はあえて快速を選びました。
所要時間は1時間40分弱。
急いで目的地へ向かうのではなく、電車に揺られながら、のんびり門司港へ向かいます。
せっかくの電車旅。
車ではできないことも味わいたいです。
「今日は好きなときにお酒を飲めるね。」
そんなことを話しながら、夫と二人で門司港へ向かいました。

門司港に着いたら、海辺のフリーマーケットへ
門司港駅に到着したのは午前9時40分。

駅のレトロな雰囲気も素敵です。

駅から海辺のほうへ歩いていくと、フリーマーケットが開かれていました。

予定していたわけではなかったけれど、こういう偶然の出会いも旅の醍醐味です。

お店をのぞきながら、ぶらぶらと歩いていると、「門司港」のかわいいオブジェを発見しました。

遠くには、関門橋。

恋人たちの架け橋として有名な「ブルーウィングもじ」の奥には、門司港レトロ展望室が見えました。

1日6回、決まった時間に橋が開く様子を見られるのも、見どころの一つです。
ブルーウィングもじ
福岡県北九州市門司区港町4-1/開橋時間 10:00・11:00・13:00・14:00・15:00・16:00(各回、開いてから約20分間。船の航行に合わせて開閉)/歩行者専用・通行無料

街を散策していると、お腹がすいてきました。
門司港といえば、やっぱり焼きカレー。
ところが、まだ10時前。
気になっていたお店は、11時オープンのところがほとんど。
「お腹がすいたね。」
そう言いながら歩いていると、目に入ったのが「はりま丸」でした。


店頭の看板には、あご出汁焼きカレーや海鮮浜焼きなど、おいしそうな料理の写真が並んでいました。

土日は9時から開いていることを確認し、写真に惹かれて入ってみることにしました。
朝から焼きカレーとビールで乾杯
私は「あご出汁焼きカレー」、夫はご飯ではなく「ちゃん麺のカレー」を注文しました。
そして、ここで電車旅の特権を発揮することにしました。
いつもなら車で出かけることが多く、「今日は運転があるから」とお酒は我慢しています。
でも今日は電車なので、好きな時間に飲むことができます。
そこで門司港地ビールと、北九州レモンサワーも一緒に注文しました


料理が運ばれてきたところで、乾杯しました。
朝から門司港地ビールと北九州レモンサワーを飲みながら、焼きカレーをいただきます。
今日は、のん兵衛旅です。
私が注文したあご出汁焼きカレーは、石焼の器に入っていて熱々です。

卵が乗り、チーズもたっぷりかかっています。
ひと口食べた瞬間、
「あ!美味しい!」
思わず、二人とも声が出ました。
あご出汁の魚介の風味が感じられるカレーに、とろりとしたチーズ。
カレーとチーズの相性は、やっぱり抜群です。
石焼の器のおかげで、最後まで熱が冷めることなくいただけました。
夫のちゃん麺のカレーは、カレーを麺で食べるというのがとても新鮮です。

「これ、いいね!」
こちらも箸が進みます。
料理とお酒を楽しみながら、朝から飲める幸せをしっかり感じました。
海鮮浜焼き・串焼き はりま丸
福岡県北九州市門司区東港町6-73 港ハウス1F/TEL 070-8969-2376/営業時間 月〜金10:00〜21:00、土日9:00〜21:00/関門海峡を眺めながら海鮮浜焼きが楽しめる。テラス席はペット同伴可
地上103mから眺める関門海峡
焼きカレーを食べた私たちは、散歩をしながら門司港レトロ展望室へ向かうことにしました。

涼しい館内から、地上103mの高さに広がる景色を眺めます。

眼下には門司港の街並みが広がり、関門海峡の向こうには、以前訪れた下関が見えます。

「あそこから歩いたんだよね。」
夫と二人で下関側から関門トンネル人道を歩いたときのことを振り返りながら、今回は門司側から見える関門海峡の景色を満喫しました。
そんな中、ふと目に入ったのが、展望室のテーブル席でビールを飲んでいる夫婦。
景色を眺めながらビールを飲んでいる姿に惹かれて、辺りを見ると、「おつまみプレート&ペローニ生ビール」のビアセットが税込み1,000円というチラシが目に入りました。

先ほど焼きカレーを食べたばかり。
「でも、これくらいなら食べられるよね。」
お互い即決。
おつまみは、枝豆、唐揚げ、ソーセージ。
軽い味わいで爽やかなペローニ生ビールと一緒に楽しむには、ちょうどいい量でした。

予定にはなかったビアセットも、この日の思いがけない発見になりました。
門司港レトロ展望室
福岡県北九州市門司区東港町1-32 門司港レトロハイマート 31階/営業時間 10:00〜22:00(最終入館21:30)/年4回不定休/入館料 大人600円(北九州市内在住者400円)・小中学生300円
ビールを飲んだら、歩いて関門トンネル人道へ
お酒を楽しみながら、以前歩いた人道の話をしているうちに、
「今度は門司側から歩いてみようか。」
ということになりました。
調べてみると、展望室から関門トンネルの人道まで約2km。
なかなかの距離ですが、私たちは毎朝6kmほど走るのが日課になっています。
「これくらいなら歩いて行けるね。」
ということで、人道入口まで歩くことにしました。
焼きカレーにおつまみ、ビール。
「消化するためのいい運動になりそうだね。」
そんな話をしながら歩き始めました。
歩き始めてすぐ、幸せの黄色いバナナのポストと遭遇しました。

ポストの上に乗ったバナナがなんとも印象的で、ついつい笑みがこぼれます。
偶然の発見があるのも、散歩の良さなのかもしれません。
次に、人道へ行く途中で見つけたのが、源平合戦ゆかりの宮「甲宗八幡宮」です。

先ほど展望室から眺めた壇ノ浦を思い出しながら、参拝させていただきました。


甲宗八幡宮
福岡県北九州市門司区旧門司1丁目7-18/参拝自由(社務所受付9:00〜16:30)
さらに関門トンネルへ近づいていくと、今度は「和布刈神社」にたどり着きました。

鳥居から海へ直接下りられる場所は、ここならではの景色です。

海風を感じながら、手を合わせました。

和布刈神社
福岡県北九州市門司区門司3492/参拝自由(授与所9:30〜17:00)
バスや車で移動していたら、見逃していたかもしれない神社にも、歩いていたからこそ立ち寄ることができました。
暑さの厳しい中での散歩でしたが、二つの神社に立ち寄りながら、ようやく人道入口へ到着しました。

海の下を歩いて、九州から本州へ
関門トンネル人道入口からエレベーターで地下へ。

「関門TOPPA!記念スタンプ」を押して、いよいよ下関へ向かいます。

門司側からスタートする、全長780mの長い一直線。

歩いている途中には、福岡県と山口県の県境もあり、海の下で県境を越えるという、ちょっと不思議な体験もできます。


「関門突破」と書かれたフォトスポットもあり、歩いた記念に写真を撮ることができます。

門司側と下関側、それぞれのスタンプを押して完成する「関門TOPPA!記念証」も、この旅の記念になりました。

帰りは、下関市みもすそ川町側から再び人道へ。

今度は門司へ向かって、海の下を歩いて、本州と九州を行き来しました。

無料で歩ける関門トンネル人道は、旅行者にとっても印象に残る場所です。
関門トンネル人道(門司側入口)
福岡県北九州市門司区/通行可能時間 6:00〜22:00・年中無休/歩行者無料(自転車・原付20円)/全長780m
帰り道にも、門司港の発見がいっぱい
人道入口まで戻ると、バスを待っている人たちもいましたが、私たちは再び門司港駅へ向かって歩くことにしました。

歩いていると喉がカラカラになり、自動販売機で飲み物を購入しました。
暑い中での旅は、少し大変でしたが、それ以上に「人道を歩くことができてよかった」という喜びが残りました。
帰りにはお土産を買おうと、海峡プラザへ。

時刻は12時半を過ぎていて、お昼を食べる人や買い物客でにぎわっていました。
たくさんのお食事処から、おいしそうな匂いも漂ってきます。
暑さを避けるように涼しい店内に入り、カレー味のお菓子や、家に帰ってから食べるおつまみ、オーブントースターで5分温める焼きカレーを購入しました。

旅行は、家での二次会で完結すると思っています。
そんな気がして、帰ってから食べるのが楽しみになりました。
お店を出ると、館内の通路にバナナのツリーを発見しました。

バナナのたたき売りで有名な門司港には、よく似合うオブジェです。
台には海峡プラザと日付が明記されていて、訪れた記念に写真を撮るのにもちょうど良さそうです。
海峡プラザ
福岡県北九州市門司区港町5-1/営業時間 物販10:00〜20:00(飲食は店舗により異なる)
※本稿の情報は取材時点のものです。最新情報は各施設の公式サイト・SNS等でご確認ください。
大満足で門司港駅へ向かいました。
駅までの通りにも、門司港レトロを感じられる趣のある建物が並んでいます。
「バナナマンブラック」と表示された、おちゃめなオブジェ。

額縁の中から街を眺めると、本当に絵のように見えるフォトスポット。

そして、ふと足元を見ると、「サーナイト」「ルナトーン」と書かれたポケモンのマンホールに気付きました。

ポケモン好きでなくても、気分が上がります。
上を見ても、前を見ても、下を見ても、歩いているといろいろな発見がありました。
予定通りじゃないから、旅は面白い
今回の門司港旅は、最初から細かく予定を決めていたわけではありません。

電車でゆっくり向かい、海辺のフリーマーケットを見つけました。
10時前にお腹がすいて、9時から開いていたお店で焼きカレーを食べました。
電車旅の利点を生かし、朝からお酒を堪能しました。
展望室では、予定になかったビアセットにも出会いました。

そして、そこから歩いて二つの神社に立ち寄り、関門トンネル人道まで歩きました。
食べて、飲んで、歩いて、見つけて。
旅は、計画通りに進めるのも楽しいものです。
でも、予定を少しゆるめて、その場所で出会ったものを楽しんでみると、思っていた以上の発見がありました。
電車だからこそ楽しめた一杯と、歩いたからこそ出会えた景色。

次に訪れるときも、きっと予定通りにはいかないでしょう。
でも、それができるのが、門司港旅の一番の魅力なのかもしれません。

みぎやま かなこ
旅と地域のライター

