台東区の住みやすさは?シングル向け家賃相場・治安・行政の取り組みなどまとめ
目次
昔の情緒を感じられる下町で暮らす
東京有数の観光スポットである上野や浅草のある台東区は、古き良き下町の雰囲気のある町並みを残しています。
最近では浅草に近い蔵前などもおしゃれスポットとして注目され、このエリアに住むことを考えている方もいるのではないでしょうか。
住みやすさでいうと、台東区は、三菱UFJ不動産販売の
「自治体別住みよさランキング」において、都内での総合評価6位、安心度45位、利便度5位、快適度2位と総合的に高い位置にあります。
今回は、学生や社会人などのシングル世帯に向けて、台東区での家賃から治安など、暮らしの面について情報をまとめました。浅草、上野のある台東区に住むことを少しでも考えている方、興味のある方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
台東区の気になる家賃相場・治安・防災面など基本情報
台東区の面積は10.11㎞²と、東京23区では最も狭いです。
不動産住宅情報サイト「スマイティ」で表した指標によると、住みやすさでは、東京都平均が4.00なのに対し、台東区は3.51。
外国人人口率は、東京都平均が1.92%なのに対し、台東区は6.96%とかなり高めです。居住外国人の数は約1万5千人で、中国、韓国、フィリピン、ミャンマー、台湾と多種多様な外国人が住んでいます。
台東区のシングル家賃相場
賃貸物件検索サイト「ホームメイト」によると、台東区の家賃相場はワンルーム:8.04万円、1K:9.56万円、1DK:10.8万円、1LDK:17.35万円です。
これは、東京23区内では高い傾向で、トップの港区、中央区、人気エリアの渋谷区や目黒区などに次いだ位置にあります。
また、台東区内で家賃相場が低い傾向にあるのは、三ノ輪駅、京成上野駅、鶯谷駅、入谷駅、浅草駅で、逆に高い傾向にあるのは上野広小路駅、上野御徒町駅、御徒町駅、上野駅です。
災害の危険度は?
台東区は、隅田川、荒川、神田川などの河川に接しているエリアです。地盤が弱く、川も隣接しているため、地盤が強固な山の方のエリアに比べると不安面はあります。
“台東区については、「千束池」や「姫ヶ池」は約400年前に埋め立てられたとみられ、周辺も広域な湿地帯だった。湿地の植物が腐って堆積した水を多く含む「腐植土」が堆積する場所も多いので要注意である。
大昔に海だった場所が「潮だまり」のように残ったのが不忍池といわれている。根津や谷中の一部、千駄木などの地域は揺れやすい谷底低地になっており、本郷三丁目や上野公園の段丘に囲まれる形で存在する。“
引用:「首都地震危険マップ【文京区・台東区・墨田区】池や沼の多い地域のリスク」
また、地盤が弱くて揺れやすいということは、建物倒壊の危険性も含んでいます。荒川・隅田川沿いのいわゆる下町地域は古い木造住宅や軽量鉄骨造が路地を挟んで密集しています。地震が起きた際の避難経路の把握、対策は必須となるでしょう。
治安面に関して
台東区の治安は23区の中でも悪く、台東区の平成30年の総犯罪件数は2,898件です。23区内でワースト4位の治安の悪さです。
犯罪件数だけを見るとあまり多い数字ではありませんが、台東区は面積が小さく人口も少ないので、発生率として考えるとかなり悪い結果です。
浅草や上野などの観光スポットは特にたくさんの人が集まるため、ひったくりなど事件が起きやすいのは仕方ないかもしれません。住宅地は穏やかな下町なので、住みやすいとの声もあります。
シングル向け注目ポイント
買い物スポットはある?
台東区は観光スポットも多く、その分買い物ができる場所も多いです。
上野周辺では「アメ横」、「銀座松坂屋」、「ABAB」、「多慶屋」、「マルイ」など。
浅草周辺では「浅草ROX」、「新仲見世通り」、「松屋浅草」、そして東京スカイツリーと浅草を結ぶ「東京ミズマチ」などのショッピングモールもあります。
また、下町レトロなスポットとして注目を浴びる谷根千エリアを代表する「谷中ぎんざ商店街」など、人気の商店街も多くあります。
利便性や交通面はどうか?
台東区では都内でも屈指のハブ駅である上野駅があり、新幹線も通っているため、出張が多い方や地方出身の方にも便利です。
他の主要駅にもアクセスが楽で通勤・通学面でも定評があります。
台東区を通っている路線は全部で14路線です。
JR山手線
JR京浜東北線
JR総武線
JR東北本線
JR常磐線
JR高崎線
JR上野東京ライン
東京メトロ銀座線
東京メトロ日比谷線
都営浅草線
都営大江戸線
京成本線
東武伊勢崎線
つくばエクスプレス
また、台東区のバスには都営バス、京成バス、京成タウンバス、東武バスセントラル、区内循環バス「めぐりん」、夜行高速バス、深夜急行バス、東京空港交通リムジンバス、水上バスがあります。
防災面の取り組み
台東区は、隅田川、荒川、神田川などの河川に接しているエリアです。リスクもありますが、その分防災面も意識が高いといえます。
例えば、市街地が被災した場合、安全を確保する取り組みとして上野公園、隅田公園の一帯、また谷中墓地など大規模な公園を「避難場所」として設定しています。
台東区での災害情報が気になる場合は、自然災害が発生した際の影響を予測し、各所の予想される被害について地図上で確認できるようにした「ハザードマップ」を確認して下さい。
台東区では、「水害ハザードマップ」「神田川水害ハザードマップ」「土砂災害ハザードマップ」を作成し、いつでも確認できるよう公開しています。
また、台東区に発表される気象警報や緊急情報などをメールで配信しているサービス「たいとう防災気象情報メール」を登録しておくと、災害全般の最新情報を得ることができ便利です。
まとめ
ここまで、台東区の基本情報と、他の東京23区と比べて暮らしやすいのかどうかに焦点を当てて今回調べてみました。
いわずと知れた観光スポットに付随して、買い物スポットも十分にあり、JR以外にも多くの路線が走っていて都心へのアクセスも良好です。
博物館や美術館など、日本を代表するアートの集結エリアでもあり、上野動物公園などもあるので四季折々でアートや緑を感じることも身近にできるでしょう。
多少不安となる点は、治安や災害のリスク面が挙げられます。
女性の一人暮らしや子育てファミリーの場合は、繁華街や観光スポットから離れた場所で住まいを探すと安心でしょう。
また、上記で台東区のハザードマップを紹介しましたが、自分の住むエリアのハザードマップを確認することは、災害が発生した時に、自ら的確で迅速な避難をおこなうためにも重要です。
ハザードマップには、避難の心得や気象庁など関係各所の連絡先もまとめられているので、非常袋を用意したり、日頃から備えておくといいでしょう。
台東区には魅力的なエリアが多くあります。色々な面から住みやすい地域を適切に選び、充実した新生活が送れるようにプランを練ってみて下さい。
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