【大相撲】台東区にもお相撲さん!立浪部屋・西岩部屋ってどんな部屋?
こんにちは、とくらです。
今年1月の大相撲初場所も盛り上がりましたね。
場所中は国技館周辺を和服を着て髷を結った大きな人たちが歩いている様子には非日常を感じます。
また、鬢付け油特有の甘い匂いも、「おすもうさんがいる!」となんだかテンション上がりますよね。
そんな大相撲で活躍する力士たちが所属しているのが「相撲部屋」。
相撲部屋とは、親方を中心としてお相撲さんが共同生活を送る場所のことです。
相撲と言えば両国のイメージですが、相撲部屋があるのは両国だけではありません。
実は台東区にも相撲部屋があるのはご存じでしょうか?
さて、今回は、台東区にある2つの相撲部屋についてご紹介します!
立浪部屋
立浪部屋は、台東区橋場にある相撲部屋です。
師匠は元小結旭豊の立浪耐治、出羽海一門に所属しています。
1915年、春日山部屋に所属する元小結・緑嶌(みどりしま)が現役を引退して年寄・4代立浪を襲名し、同時に春日山部屋から独立する形で創設されました。
創設から既に100年以上の歴史があり、伝統のある部屋なんですね。
また、最初の親方である4代立浪が亡くなったあとは、横綱・羽黒山が現役力士を続けながら5代立浪を襲名して立浪部屋を継ぐことになりました。
テレビで引退後もしばらく髷を結っている親方を見ることはありますが、親方になってからも力士を続けることがあったとは驚きです。
現役の力士・行司が年寄りを兼任することを指す「二枚鑑札」という言葉があり、この場合も二枚鑑札にあたります。
どうやら戦後ではほとんど二枚鑑札になることはなく、とても珍しいケースのようです。
昭和の初期にはよく見られることだったらしく、親方と現役の力士をするなんて、監督と選手を兼任するようでなんだかめちゃくちゃ大変そうですよね。
さて、その後は大関・若羽黒、関脇・羽黒山、北の洋、時津山という当時「立浪四天王」と称された4人を筆頭として数多くの関取を育て上げるなど、昭和の名力士を多く輩出しました。
過去の横綱や三役力士だけでもこんなに…!
横綱:双葉山定次、羽黒山政司、双羽黒光司
大関:旭國斗雄、名寄岩静男、若羽黒朋明 関脇:旭川幸之焏、羽黒山礎丞、北の洋昇、黒姫山秀男、時津山仁一、羽黒花統司、若見山幸平 小結:大翔鳳昌巳、智ノ花伸哉、羽黒岩智一、若浪順
このように、立浪部屋は、戦後から平成にかけて非常に多くの関取を育てました。
現在では関脇・明生力関、豊昇龍関、前頭・天空海関などが所属しています。
特に天空海(あくあ)関のしこ名は印象的ですよね。
入門当初は師匠の立浪親方が「阿久亜」という名前を考えていたそうですが、番付上昇の願いを込めて「天」、地元である大洗町を象徴する「空」と「海」の漢字を当てた「天空海」になったのだとか。
漢字の由来を知ると、いっそう素敵です!
両国から茨城県に場所を移していた立浪部屋ですが、2021年に現在の台東区橋場に移転しました。
この場所は、常盤山部屋という相撲部屋があった場所で、改装して移転したようです。
相撲部屋にも居抜きのシステムがあったとは…
稽古場など特殊な作りの建物が必要になるので、これは効率的ですよね。
さて、簡単に立浪部屋についてご紹介しましたが、公式サイトによると、相撲部屋を支援する「後援会」に入ると朝稽古を見学することができるなどいろいろな特典があるようです。
私もがぜん興味がでてきましたよ…!
住所:〒111-0023 東京都台東区橋場1-16-5
アクセス:JR常磐線、東京メトロ日比谷線南千住駅から自動車で5~6分
西岩部屋
西岩部屋は、台東区寿にある二所ノ関一門所属の相撲部屋です。
師匠は元関脇・若の里の西岩親方。
2018年に田子ノ浦部屋から独立し、西岩部屋を設立しました。
この部屋は浅草地区で唯一の相撲部屋で、浅草寺から500mの距離という立地。
人力車が走り、和装の人が多く行きかう雷門前を丁髷を結ったお相撲さんが歩く光景はもはや自分が何時代にいるのかわからなくなりそうですね…!!
うっ、素敵…
設立5年の若い部屋で、現在まだ関取となった力士はいませんが、9人の力士が所属しており、注目の相撲部屋です。
西岩親方はブログや公式サイトで部屋の日常を更新しており、ほっこりする文章を書かれています。
一度読んでみると「応援したい…!」という気持ちが湧くこと必至ですよ…!
最近では後援会員が参加できる千秋楽パーティーのお土産として、湯呑みを手作りしたことをブログで報告しており、親方の人柄を感じます。
住所:東京都台東区寿4-4-9 アクセス:東京メトロ銀座線田原町駅徒歩5分、都営大江戸線 蔵前駅徒歩5分
まとめ
歴史ある立浪部屋も、フレッシュな西岩部屋も、どちらもとても魅力的な相撲部屋です。
力士も親方も大注目ですよ!
3月の大阪場所ではぜひ、贔屓の力士だけでなく、贔屓の相撲部屋も見つけて応援してみてはいかがでしょうか?