浅草|シーシャを朝9時から楽しめる『浅草シーシャ bon』の魅力を紹介!

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浅草といえば、雷門や仲見世通りをはじめとした、にぎやかな観光地のイメージが強いかもしれません。でも、そんな街のすぐ裏手に、静かに時間が流れる“異空間”があるのをご存じでしょうか。

今回訪れたのは、浅草のシーシャバー『浅草シーシャ bon(ボン)』。なんと、朝9時から営業するというスタイルで、観光の合間に立ち寄るもよし、ひとりでのんびり過ごすもよし。どこか懐かしく、そして新しい、不思議な心地よさを感じるスポット『浅草シーシャ bon』の魅力をご紹介します!ぜひ最後までご覧ください。

廃墟だった古民家を3カ月かけて再生

銀座線浅草駅A4出口から徒歩20秒のところにある『浅草シーシャ bon』は、店頭にある「シーシャ」とカタカナで書かれた提灯が目印の古民家シーシャ屋です。

扉を開けると、ふわりとしたフレーバーの香りと古民家の木のぬくもりに包まれます。この落ち着いた空間は、店主・露木 秀仁さんが仲間とともに一から作り上げたものです。

「古民家一軒家に絞って物件を探していたとき、この物件に出会いました。けれども、窓は8枚も抜け落ちて、シロアリに食われていてベコベコ。ここは“廃墟”といった感じでした。」

そう語る露木さんがこの建物を見つけたのは、2021年の春ごろ。「修繕はすべて借主負担」という条件がありましたが、それは裏を返せば“好きなように作っていい”という自由さでもあり、自分たちの手で改修することを決意しました。

仲間たちと協力し、3カ月かけて床を剥がし、壁を直し、店の形に仕上げました。

店名の「bon」は、新宿アルタ近くにある喫茶店「凡(ぼん)」に由来しています。特別な意味は込めていないものの、その響きの心地よさが気に入り、店名として採用したそうです。

どこか日本らしさを感じさせつつ、浅草を訪れる外国人観光客にも親しみやすいように、あえてアルファベット表記の「bon」を選んだとのこと。シンプルながらも、とても記憶に残る名前です。

朝からシーシャが楽しめる自由な空間|カフェ使いもできるbonの魅力

シーシャバーと聞くと、夜のイメージを持つ方も多いかもしれません。ですが『浅草シーシャ bon』では、朝の9時から営業をしています。都内でも珍しいこのスタイルが、観光客やビジネスマンに好評です。
「早朝に浅草に到着された方が、スーツケースを持ってふらっと立ち寄ることも多いです。朝から営業しているシーシャバーは、東京でもほとんどないと思います。」
浅草に滞在している方が、観光に行く前に立ち寄り、浅草に戻ってきてからも訪れる国内外の旅行者の方もいるそうです。

シーシャをメインにしつつも、『浅草シーシャ bon』ではカフェとしての利用も歓迎しており、さらに食べ物の持ち込みもOKという自由なスタイルが魅力です。

「無理にシーシャを吸ってもらう必要はありません。カフェとして気軽に使っていただいて、そこからシーシャに興味を持ってもらえたらうれしいですね。」

落ち着いた空間でゆっくりと時間を過ごしながら、ふとしたきっかけで新しい楽しみ方とも出会える。さまざまな過ごし方ができるのも『浅草シーシャ bon』の大きな魅力です。

日本ならではのフレーバーで、シーシャの奥深さを体感

そもそもシーシャとは、水たばこと呼ばれる嗜好品のひとつ。タバコの葉をグリセリンや糖蜜に浸し、それを熱して煙を出し、水をフィルターとしてろ過しながら吸うスタイルが特徴です。煙には香りがあり、吸引時の刺激もまろやかなため、リラックス目的で楽しむ方も多いそうです。

「1台でだいたい1時間半ほど楽しめます。ゆっくり過ごしたいとき、時間をつぶしたいとき、あるいは2軒目を考える合間などにぴったりなんです」と露木さん。

『浅草シーシャ bon』では、日本ならではのフレーバーも多く取り揃えています。また、それらはノーニコチンのものが多く、ニコチンに抵抗があるという方でも楽しめます。

緑茶、抹茶や桜、あずき、ほうじ茶など、和の香りを楽しめるシーシャは、外国人観光客の方にも人気があります。

和の香りのフレーバーは日本国内で作られているものも多く、日本人の技術力で、再現度がとても高いと評判です。

さらに、シーシャは自分好みに合わせてブレンドすることも可能です。水をフィルターにするところを、味付きのリキッドやアルコールを入れることで、風味が長持ちし、より個性的な吸い心地を楽しめるのだそうです。

「ノーニコチンのものにも、ニコチン入りのものにも、それぞれにしかないフレーバーがあるんです。なので、それを合わせて、より再現度が高いさまざまな味を再現することができます。」

香りと煙が織りなす空間で、ただ吸うだけではない「探求」の楽しさを感じられるのも、『浅草シーシャ bon』ならではの魅力です。

隅田川沿いに、自分たちの“イカした店”を広げていきたい

現在、『浅草シーシャ bon』とは別にミュージックバーも運営しており、イベントや箱貸しを通して音楽や人が出会う場も提供しています。

露木さんの今後の目標は、隅田川沿いに自分たちの店を少しずつ増やしていくこと。マルチブランドカンパニーのような、「あの店もこの店も、実は自分たちが仕掛けている」と思ってもらえるような、そんな店づくりを大切にしていきたいと語ります。

「天王洲のT.Y.HARBORのように、洗練された空間で感度の高いカルチャーを発信しているスポットがありますよね。そのエッセンスを、もっと東側にも持っていきたい。隅田川沿いで、それができたら楽しいと思っています。」

露木さんの大学時代の友人やパートナーのつながりでつくられたこのお店。仲間と一緒に試行錯誤しながら築いた空間だからこそ、訪れる人にとっても心地がよいのかもしれません。

浅草で、ゆったりとした“ひととき”を過ごせる場所

古民家を自らの手でリノベーションし、和のフレーバーをはじめとした多彩なシーシャを楽しめるお店として人気があります。カフェとしての利用や食事の持ち込みが可能など、利用者に寄り添った柔軟なスタイルも魅力のひとつ。

朝9時から営業しているというユニークな営業スタイルは、観光客や地域の方、ビジネスパーソンまで幅広く受け入れられています。

朝からシーシャを楽しめる貴重な場所として、これからも進化を続ける『浅草シーシャ bon』。その魅力を、ぜひ一度体験してみてください。

浅草シーシャ bon(あさくさしーしゃ ぼん)
住所:東京都台東区雷門2丁目3-7
営業時間:【月~日】9:00~23:00
休業日:不定休
アクセス:【銀座線 浅草駅A4出口】から徒歩 20秒

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ライター紹介

73kg

フリーライター

うん十数年。台東区に生まれ育ち、今もなお住み続けている大好きな街。 昔から散歩が趣味で、音楽を聴きながら、いろいろな場所をただふらふら歩く。あの坂から見るきれいな夕焼け、横をふと振り向くと懐かしい気持ちにさせるまがり角、どこまでも散策したくなる街、台東区。 そんな下町っ子の私が、おすすめのスポットやカルチャーなど台東区の魅力をご紹介します。
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