銭湯が生まれ変わったおしゃれカフェrebon Kaisaiyu(レボン快哉湯)入谷駅から徒歩ですぐ。旧銭湯から人気喫茶に変身
奇跡的にも関東大震災や第二次世界大戦にて大きな罹災から逃れ、今も尚古き街並みが残る台東区根岸。
このエリアの歴史を紐どけば、正岡子規、岡倉天心、森鴎外をはじめとする、文人墨客が過ごしたアカデミズムの漂う街として栄えた史実が残ります。
そんな歴史ある街の裏路地に、銭湯を改装したというユニークなカフェがあります。
今日は、そんなrebon Kaisaiyu(レボン快哉湯)を紹介します。
銭湯がカフェに?!
1928年(昭和3)に建てられた銭湯・快哉湯。関東大震災により一度倒壊してしまったものの、昭和3年(1928年)に再建され、ほぼ当時のままの姿で2016年11月まで運営が続けられました。
取り壊しの話が出てきた際に、「人々の記憶が詰まったこの建物を未来に残したい」という想いをしたためたオーナーの手紙が、NPOたいとう歴史都市研究会に届き、それが常連客でもあった会員の手に渡り・・・といった人と人、縁のつながりによって、快哉湯は随所に当時のおもむきが漂うオフィス兼カフェラウンジとして生まれ変わりました。
店内には、随所に銭湯の面影を残していて、建物に刻まれた歴史に敬意を払い、独自性がデザインに踏襲されているのがよくわかります。
風情たっぷりの銭湯の定番・番台をはじめ、昔の名残をそのまま生かした店内は、落ち着いた雰囲気です。
天井がとにかく高く、高い位置にある窓からの採光で、自然な明るさが心地よいのは、もともとの銭湯ならでは。
当時の建築様式の特徴をしっかり確かめられることから、建築学生の見学も多いんだとか。
「知れば文化、知らねば民家」片隅に置かれていたリーフレット。これはここレボンが特集されていたものではないのですが、まさに!なキャッチコピーで思わず写真を撮ってしまいました。
短い一文ですが、歴史を経て継承されているこのエリアの文化が、こうして、表現、発信されていることに嬉しくなりました。
銭湯の残り香を探して。
レボン快哉湯は、既存のものをのこし、新しくあつらえた部分とバランスよく融合されています。
調度品が当時のものを再利用しているのも見どころのひとつ。かつての姿に思いを巡らせて店内をぜひ見渡してみてください。
脱衣所で使われていたであろう古い体重計と、服を入れるためのかご。
木札式の下駄箱。
快哉湯と書かれた時が止まった古時計。
ガラス戸からは、風呂場の壁画の富士山も見えます。
お店の人にひとこえ掛ければ、番台にも上れるようです。
絶品!!コーヒーとアイスクリームのマリアージュは魔法のようでした。
ここレボンの看板メニューは、バリスタが淹れる自家焙煎のコーヒーと、農園直送の果物で作る自家製アイスクリームの「マリアージュ」。
マリアージュとは、もともとふたつで別々だった存在があたかもひとつの存在のように調和した状態になることを意味していて、レボンの場合は、コーヒーとアイスを食べ合わせがファンの心をつかんでいます。
コーヒーはアイスクリームの味と相性ぴったりのものを組み合わせるため、名店で修行を積んだ台東区出身のバリスタが、何度もテイスティングを繰り返し、徹底的に追求したのだとか。
ここで、レボン快哉湯が提案するマリアージュの楽しみ方をご紹介。
1. コーヒーをひとくち飲みます。
2. 続いてアイスクリームを食べ、口の中にアイスクリームが残っている状態で
コーヒーを飲みます。(今までにない味の変化にきっと驚きます!)
3. 残ったコーヒーはアイスクリームにかけて。
私が注文したのは、ブルーベリーのアイスに、ベリー系のエルサルバドルのコーヒーの組み合わせ。アイスに、コーヒーが交わった瞬間、はたっと味の香りが変わります。
銭湯がカフェになったという内装のインパクトが大きく取り上げられがちですが、「レボン快哉湯」の提供するコーヒーとアイスクリームは本当に驚くほどに絶品なので、ぜひ召し上がっていただきたいです。
妥協せずに考えて提供されたものだな、と、その努力に頭が下がる思いです。
まとめ
100年を生き抜いた建物。構造体は頑丈です。そこに刻まれた人々の思い出に思いをはせながら、抜群においしいコーヒーとアイスを楽しめるレボン快哉湯。
原点を守りながらも、時代にあったサービスを提供してくれる素敵な場所です。
歴史ある街並みの路地裏で、ほっとする時間を楽しんでください。
rebon Kaisaiyu レボン快哉湯
東京都台東区下谷2丁目17-11
平日12:00~19:00 土日祝10:00~19:00年中無休(年末年始を除く)
公式HP
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