「それ、白内障かも…」かすみを感じている方へ~年齢だけじゃない、白内障になりやすい人・リスク要因~

目の中にある水晶体はクリスタリンというタンパク質によって作られています。本来、水晶体は透明ですが、タンパク質に異常が生じると混濁して白内障になります。
白内障は年を重ねれば誰もが発症します。
つまり、白内障の最大の原因は加齢によるものなのですが、それ以外でも白内障になりやすい要因があります。
ここでは、白内障の要因、白内障になりやすい人についてお話します。
目次
秋葉原白内障クリニックとは?
秋葉原白内障クリニックは、秋葉原駅から徒歩7分のところに位置する眼科クリニックです。
その名の通り、白内障手術を柱に、緑内障や網膜硝子体疾患など幅広い疾患の日帰り手術に対応しています。
AI機能を搭載した検査機器をはじめ、設備が充実しており、精密かつスピーディーな検査や治療、手術が行えるよう体制が整っていることが特徴です。
また、診療は月曜から土曜日まで行っており、予約にも対応していますので、通いやすいのが魅力です。
白内障の要因・なりやすい人
白内障の要因となりやすい人は以下の通りです。
それぞれ確認していきましょう。
加齢
加齢に伴う老化現象は体内の酸化ストレスによって引き起こされ、水晶体も老化の影響で年齢とともに混濁が生じます。
白内障の約90%は加齢が原因で、高齢になるほど白内障が進行していきます。
体内の酸化によって白内障は進行しますので、抗酸化作用のある食品の摂取を心掛けることは目の健康を保つうえで重要です。
特にビタミンC、ビタミンE、ルテイン、ゼアキサンチン(緑黄色野菜、ナッツ類、柑橘類など)が推奨されています。
喫煙
たばこに含まれるニコチンは毛細血管を収縮させて、血流を悪くすることで目への栄養供給を阻害します。
また、ビタミンCなどの抗酸化物質を破壊することで、水晶体が酸化ストレスを受けやすくなり、白内障を進行させる要因となります。
喫煙は、白内障以外にも加齢性黄斑変性症と言った網膜の病気の原因にもなりますので、禁煙を推奨します。
紫外線
紫外線暴露によるタンパク質の変化で白内障が起こると言われています。
紫外線が多い低緯度地域(熱帯~亜熱帯地域)や標高の高い地域に居住している人、屋外労働者(農業、漁業など)、スポーツ(野球、サーフィンなど)で屋外での活動時間が長い人は、そうでない人に比べて白内障になる危険性が高くなります。
紫外線カット機能のあるサングラスやつばのある帽子の着用で予防を心掛けると良いでしょう。
赤外線
ガラス職人に白内障が起こることが初めて報告されたのは18世紀後半で、古くからガラス工白内障という名前で呼ばれてきました。
長期間、強い赤外線(熱線)を浴びることで起こる白内障で、ガラス職人に限らず、溶接工、鍛冶工、鋳物工、溶鉱炉の炉前作業者にも見られます。
遮光保護具や溶接用保護面を着用するなどの対策が重要です。
糖尿病
糖尿病自体が酸化ストレスを増加させて白内障のリスクを大きくします。
また、高血糖が持続すると、過剰なブドウ糖がタンパク質と結合する糖化が起こり、白内障の進行につながります。糖尿病がある人は健常者と比べて5倍ほど白内障になりやすくなると報告されています
特に60歳以下では影響が大きく、男性に比べて女性の方が白内障になりやすいことも分かっています。
生活習慣病である2型糖尿病は、栄養バランスの取れた食事や適度な運動を心掛けることが大切で、すでに糖尿病に罹患されている人や健診などで糖尿病を疑われた人は、内科医の指導のもと、運動療法、食事療法、薬物治療を組み合わせて血糖値を安定させましょう。
ステロイド使用
様々な薬剤が白内障の原因となりますが、その中で代表的な薬剤はステロイド薬です。
抗炎症作用のある薬で内服薬、吸入薬、塗り薬や目薬などの使い方があります。
アトピーや喘息、リウマチなど色々な疾患で用いられますが、長期間の使用で白内障が進行しますので、注意が必要です。
ステロイド性白内障は進行が早く、発症すると数か月から1年程度で手術が必要なほど視力が低下することがあります。
ステロイド薬は処方医の指示に従った適切な使用が大切で、視力障害を感じたら、すぐに眼科医の診察を受けてください。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の合併症の一つに白内障があります。
原因として最も有力な説は、まぶたの皮膚のかゆみが強く、目をこすったり、かいたり、叩いたりするなどの行為を頻繁におこなうことです。
また、アトピー性皮膚炎の治療に用いられるステロイドも、白内障を悪化させる原因となります。特に顔の皮膚症状が強い人に白内障がみられる傾向が強くなります。
皮膚科医の指導による適切な薬物治療を受けて、目をこすらないように心掛けることが重要です。
眼外傷
外傷による白内障は、野球やテニスのボールなどが目にぶつかる鈍的外傷と、針金や勢いよく飛んできた小石などが目に突き刺さる穿孔性外傷があります。
鈍的外傷では、眼内出血を伴って急激な視力低下が起こる場合もありますが、白内障は数か月から数年かけて徐々に進行することが殆どです。
一方、穿孔性外傷では、白内障が急激に進行しますが、それ以上に細菌感染によって眼球そのものが機能しなくなり失明する危険があります。
目を強くぶつけた時はすぐに眼科を受診して、出血の有無を確認し、出血があれば出血に対する治療を行い、その後は定期検診を受けて、白内障の進行による視力低下が起きてから手術を受けるのが良いでしょう。
目に異物が刺さった時は通常、異物の除去や眼内の洗浄など緊急手術の対象になります。
すぐに眼科を受診して、受傷状況に応じた治療を受けてください。
放射線
放射線は水晶体にダメージを与えることが分かっており、被ばく量が多ければ多いほど白内障になる危険性が高くなります。
短期間に大量の放射線を浴びた場合、より危険性が高まり、原爆被ばく者やチェルノブイリ原発事故後の作業員に白内障患者が多いことが知られています。
通常、一般の方々が放射線を大量に浴びることはありませんが、低線量でも長期間被ばくする医療従事者や宇宙飛行士の白内障リスクが上がることも明らかになっています。また、CT技術を応用した脳血管内治療の増加に伴い、エックス線を頭部に受ける回数が増加すると、患者の白内障リスクが高まることが考えられます。
このような方は放射線防護用の眼鏡・ゴーグルの使用が推奨されます。
目の病気・手術の既往がある
ブドウ膜炎や強度近視、網膜色素変性症といった目の異常があると、元の病気に併発する白内障の発生リスクが大きくなります。
また、網膜剥離や網膜円孔の治療のために硝子体手術を受けた場合も、後から白内障になることが分かっています。
年配の方が硝子体手術を行うときは、白内障手術を同時に行う場合もあります。
このケースでは、原疾患の診察、治療時に医師から併発白内障のリスクの説明がありますので、現在、又は今後、これら疾患を指摘された際は医師とよくご相談ください。
原疾患の治療と併せて、白内障の定期的な検診を受けることが推奨されます。
まとめ
白内障になりやすい人や要因についてご説明しましたが、思い当たるものはありましたでしょうか?
秋葉原白内障クリニックのHPに白内障のセルフチェックがございますので、そちらも参考にして頂き、気になる点がございましたら一度診察を受けることをお勧めいたします。
秋葉原白内障クリニック
住所:〒110-0016東京都台東区台東1-3-5 反町商事ビルディング4F
診療時間:10:00-18:00(休診日を除く)
休診日:日曜日・祝日
※月曜・水曜・金曜午後は外来と平行して手術を行っています。
※受付時間:9:30~17:30
電話番号:03-5846-3500
<記事監修者>

眼科医 原田 拓二
2008年に秋葉原白内障クリニックの院長に就任以降、毎年2,000人を超える白内障患者の診察に従事。
また、年間700件以上のYAGレーザー治療(後発白内障)を行い、あらゆるタイプの白内障の施術・術後診療に精通する。