広尾|「高級感」だけじゃない!日本最大級の図書館&都会のオアシス&老舗銭湯のある街を歩く
都内屈指の高級住宅街として知られる街・広尾。東京都メトロ日比谷線・広尾駅の周辺には多くの高級飲食店やスイーツ・雑貨・ショップが集まり、フランスやドイツなど世界各国の大使館も林立。
一方で「庶民には縁の薄い場所」という第一印象も付きまといがちですが、閑静で落ち着いた環境は意外にも散策向きなのです。
実際に広尾を歩いてみると、都心ど真ん中とは思えない自然豊かな公園や、設備充実の大型図書館を利用でき、駅直近にはなんと「銭湯」も!当記事では広尾散策の、その楽しみ方と魅力を紹介していきます。
広尾散歩通りでは高級レストランと老舗銭湯が「お隣さん」

広尾エリアは都心の一等地である港区南麻布と渋谷区広尾にまたがりますが、かつては「広尾原(ひろをのはら)」という野原が広がっていました(※諸説あり)。
江戸時代には豪奢な武家屋敷や大名屋敷が建ち並び、その跡地が明治時代に宮家や家族の邸宅、そして外国大使館へと変化。一帯は周辺と比べて小高い丘上にあり、谷間部分よりも水や湿気がたまりにくいため、カラッとした空気が外国の要人に好まれたそうです。

国際色の豊かさや環境の良さから、広尾には名門教育機関や高級住宅も集まっていき、1980年代には有名な高級マンション「広尾ガーデンヒルズ」も誕生。
現在のインターナショナル&ハイレベルな街として形作られていきます。そうした街の彩りを最も身近に感じられる場所が、駅からすぐ近くの「広尾散歩通り」です。

通りにはいかにも広尾らしい高級店と、昔ながらの個人経営店が混在し、広尾の昔と今を両方楽しめる場所。広尾駅~祥雲寺の区画は日曜・休日の午後に歩行者天国となっており、地元の方々が犬を散歩させている様子を頻繁に見かけます。

注目スポットは広尾駅からすぐ近くにある、焦げ茶色のタイルが鮮やかな「THE RESTAURANT(ザ・レストラン)」。
その名のとおり多くの高級飲食店が入居する複合ビルで、1階には江東区・清澄白河の日本一号店が有名な「ブルーボトルコーヒー」も入っており、広尾でのカフェタイムにもディナーにもおすすめです。
THE RESTAURANT
住所:東京都渋谷区広尾5-4-16
アクセス:東京メトロ日比谷線「広尾駅」から徒歩1分
※営業時間・定休日などは各店舗に準拠

このTHE RESTAURANTに隣接するのは、創業100年超えの老舗銭湯「広尾湯」。
内装は2017年の大規模リニューアルで清潔な和モダンに生まれ変わっており、設備は気泡風呂とジェットバスの2種というシンプル構成です。
シャープに洗練された飲食店と、地元民に愛される下町銭湯が隣り合っている点に、広尾の個性がにじみ出ていますね。
広尾湯
住所:東京都渋谷区広尾5-4-16
アクセス:東京メトロ日比谷線「広尾駅」から徒歩1分
営業時間:15:00~24:00
定休日:毎週水曜日
電話番号:03-3473-0624
広尾の「本来の姿」を残す有栖川宮記念公園

広尾散歩通りから外苑西通りを挟んで反対側にある「TRUFFLE Bakery(トリュフベーカリー)広尾店」は、レンガ風の外観が愛らしく、休日午後には行列もできる人気店。
人気商品の「黒トリュフのエッグサンド」(税込¥730)のほか、「ドバイチョコ」(税込¥498)などスイーツ系も充実しています。

実際にドバイチョコを食べてみると、ザクザク食感で濃厚なピスタチオのフィリングが、薄くパリパリしたパン生地にくるまれており、舌と歯ごたえの両方から大満足!
このほか広尾周辺には「グルテンフリー」「無添加」「自然食材」などにこだわったベーカリーが多く、食べ歩きやお土産に便利です。
TRUFFLE Bakery 広尾店
住所:東京都港区南麻布5-15-16
アクセス:東京メトロ日比谷線「広尾駅」から徒歩1分
営業時間:9:00~20:00
電話番号:03-6277-4894

TRUFFLE Bakeryから東方向に進んだ先のスーパーマーケット「ナショナル麻布」は、1962年にオープンした有名店。
大使館の街・広尾だけあって1階には世界各国の食材大集合しており、2階でも西欧の雑貨・食器・文具・児童書を数多くラインナップ。さながら海外のショッピングモールのような雰囲気です。
ナショナル麻布
住所:東京都港区南麻布4-5-2
アクセス:東京メトロ日比谷線「広尾駅」から徒歩3分
営業時間:9:00〜20:00
定休日:なし(※年始のみ休業)
電話番号:03-3442-3181

その近くにあるのは、広尾エリアの中核とも言える「有栖川宮記念公園」。江戸時代に南部藩(盛岡藩)の下屋敷だった場所が、1896年(明治29年)に有栖川宮家の御用地となり、1934年(昭和9年)に公園として一般解放という経緯を辿っています。

その特徴は、「南部坂」をはじめとした坂道が多い広尾エリア本来の地形を活かし、自然の空気を感じられる回遊式庭園となっていること。園内の環境はほぼ開園当時のままで、季節に応じてウメ・サクラ・ツツジ・フジなどの花が咲きほこります。

実際に訪れてみると、園内は多くの親子連れで賑わい、水辺で釣りをする子供達やご年配方の姿も。可愛いカルガモ親子が歩いている場面にも遭遇し、心が和みます。

奥へ進むと人影もまばらになり、セミの声以外には何も聞こえない、静かな空間が広がります。南部坂の地形を生かした高低差で渓流や滝が再現されており、都心にいながら山歩きをしているイメージに浸れます。都心の高級エリアど真ん中にいながら、お手軽に自然と触れ合える、まさに都会のオアシスです。
有栖川宮記念公園
住所:東京都港区南麻布5-7-29
アクセス:東京メトロ日比谷線「広尾駅」から徒歩3分
開園時間:24時間開園
東京都立中央図書館は読書&休憩&平日カフェ・ランチに良し

有栖川宮記念公園を語る上で外せないのが、園内併設の「東京都立中央図書館」。開館は1973年(昭和48年)で、1〜3階の開架に約36万冊を並べ、蔵書全体では日本の公立図書館で最大級の約236万冊!約900席もの閲覧席もあり、5階の「グリーンビューシート」からは公園の緑を眺めながらゆったり読書できるなど、読書愛好家も惹きつけるスポットです。
本好きはもちろん、読書せずとも様々なアートを楽しめるのも、この図書館の楽しさです。2階の吹き抜け部分では麻布地区の今昔を伝える「麻布未来写真館」を常設パネル展示。4階の多目的ホールなどでは企画展示も行っています。文筆家の著作ピックアップや古地図展示などミニ企画も実施しており、訪れるだけで休日を満喫できそうです。

また、1階の平日限定カフェ「有栖川珈琲」では、シュヴァルツァー(ブラック)、メランジェ(カプチーノ)など様々なコーヒーメニューを500円以下というリーズナブルさで提供。5階カフェテリアの平日限定「有栖川食堂」では、定食メニューやカレーライス、麺類などを1,000円以下で味わえます。広尾の飲食店はランチ価格帯が2,000円以上も珍しくないなか、この価格設定は非常にお得。食堂の休業日でも一般開放しているため、読書中や公園巡りの後の休憩にも便利でしょう。
東京都立中央図書館
住所:東京都港区南麻布5-7-13
アクセス:東京メトロ日比谷線「広尾駅」から徒歩8分
開館時間:月〜金10:00~21:00、土日祝10:00~17:30
休館日:毎月第一木曜日、第三金曜日、年末年始
※図書館ホームページから年間カレンダーをご確認ください。
電話番号:03-3442-8451
有栖川珈琲
営業時間:開館日の15:00~17:00(L.O.16:45)
定休日:土曜日、日曜日、休館日 ※祝日は営業
有栖川食堂
営業時間:開館日の11:00~15:00(L.O.14:45)
※定食の提供は午前11時から午後2時まで
定休日:土曜日、日曜日、休館日 ※祝日は営業
まとめ|広尾は高級ショップと豊かな自然・文化が隣り合わせの街!
広尾で休日を過ごす時はショッピングやカフェ巡りだけでなく、有栖川宮記念公園での自然体験&図書館での読書もおすすめ。友達同士やファミリー層など様々な世代とニーズに合わせた楽しみ方ができそうです。
日中を遊んで過ごした後は銭湯「広尾湯」でリフレッシュし、それから夜のディターナイムという一日プランも可能です。あなたも機会があれば、広尾を歩いてみてはいかがでしょうか。

デヤブロウ
街歩き・地域情報系ライター

