意外と知らない地名の由来!台東区の西部旧下谷区編!(上野、入谷、下谷、根岸、秋葉原など)
やっはろー!
皆さんどうもこんにちは、メッシンタです!
皆さん、実は昔、台東区は2つに分かれていたということをご存知ですか?
そもそも今の「東京23区」という制度が出来たのも割と最近です。
台東区が成立する以前は、現在の台東区の東半分が「旧浅草区(きゅうあさくさく)」、西半分は「旧下谷区(きゅうしたやく)」に分かれていたのです。
今回は西半分側に当たる、「旧下谷区」の町内の地名の由来について調べてきたので、ご紹介したいと思います!
地名の由来って新たな発見というか、気づきがあるので意外と面白いので最後まで見てみて下さい。
それでは本編へ!
旧下谷区とは
旧下谷区は、戊辰戦争などの明治維新が終わった後の1878年(明治11年)に誕生します。
この時代、「東京都」は存在せず、「東京府」と呼ばれていました。
東京府の中に旧下谷区はあり、1889年(明治22年)に「市制町村制」が成立すると、東京府の中の独立した自治体、東京市15区の1つとなりました
1932年(昭和7年)、新たに20区が追加され、東京市15区から35区へと大幅に増加します。
しかし、1943年(昭和18年)に「東京都」という現在の制度へと変わると、東京府及び東京市も廃止され、35区は東京都の行政区へと変わりました。
その後第二次世界大戦へと突入し、東京大空襲などの影響で東京35区制は廃止し、1947年(昭和22年)に22区制となります
さらに、同年8月に23区制となり現在に至ります。
この時に旧下谷区と、旧浅草区が合併し、台東区が誕生しました。
2017年(平成29年)に台東区成立70周年を迎え、2022年の現在は75年目となります。
地名の由来等紹介
台東
台東は、台東区の南端に位置する町です。
台東という地名は、上野の高台の「台(たい)」、上野台の東に位置する浅草などの地勢を表す「東(とう)」から成っています。
また「台」という字には、様々な喜ばしい意味が存在します。
例えば、高貴な人がご覧になることを表す「台覧(たいらん)」や、高貴な人がその場所に来ることを表す「台臨(たいりん)」などです。
「東」には、「日出るところ」という意味があって、日の出の若さや力強さを表しています。
上野
上野は、台東区の南部に位置する町です。
上野という地名には様々な説があるのですが、最も有力とされているのが、地形から名付けられたというものです。
大昔、上野地域は東京湾に突出する岬でしたが、海岸線が後退したことで低地から見た時に「上にある野(台地)」ということから、「上野」という名前が定着したと言われています。
上野公園
上野公園は、台東区の南西部に位置する町です。
江戸時代の頃は寛永寺の寺領(じりょう:寺が所有する土地、領地)内にあり、「上野公園」という地名、町名の町は存在しませんでした。
由来に関しては上野公園から来ており、「上野公園」という正式な町が成立したのは1967年(昭和42年)です。
下谷
下谷は、台東区の西部に位置する町です。
下谷の地名については比較的分かりやすく、上野台地の下、谷間にある場所から「下谷」と名付けられたと言われています。
現在は台東区の西部に位置している下谷ですが、かつては上野広小路辺りがそう呼ばれていました。
入谷
入谷は、台東区の中央部に位置する町です。
正式な地名の由来は不明なのですが、土地が低く、入り組んでいて谷のようだったからと考えられています。
また入谷あたり一帯は戦国時代の頃、千束池と呼ばれる池底にあったそうです。
しかし池は埋め立てられ、田園が開墾され、現在に至ります。
竜泉
竜泉は、台東区の北部に位置する町です。
天慶年間(938~947年)に、現在の竜泉の地に「龍泉寺(りゅうせんじ)」と呼ばれるお寺が建立されます。
そのため龍泉寺一帯は寺領となり、近辺は龍泉寺村、あるいは竜泉寺村と呼ばれていたそうです。
「龍泉寺」という近隣の力を持つお寺から名を取り、「竜泉」という地名が定着しました。
根岸
根岸は、台東区の北西部に位置する町です。
根岸の地名の由来は、かつて東京湾が入り組んで、上野台地の崖下にあり、木の根のように岸辺が続いていたためと言われています。
地形由来の地名ですので、理由が非常に分かりやすいですね。
三ノ輪
三ノ輪は、台東区の北端に位置する町です。
地名の由来は、かつて東京湾に突き出た岬状で、その地形を人々は「水の輪」や「水の鼻」と呼び、それが転訛(てんか:言葉の本来の発音が訛って変化したこと)し、「三ノ輪」になったとされています。
三ノ輪も根岸と同様に地形由来の地名となっており、非常に分かりやすいですね!
上野桜木
上野桜木は、台東区の北西部に位置する町です。
下谷桜木町を前身としており、上野桜木一帯は上野・谷中に近いこともあり、数多くのお寺が存在しています。
地名の由来は、名前の通り古くから桜が多く、桜並木が見られたことから名付けられています。
また上野桜木、谷中、上野公園の桜は樹齢が長いものが多く、独特な形の桜が多い特徴があります。
谷中
谷中は、台東区の西端に位置する町です。
谷中霊園を始めとして、お寺などの歴史ある町並み、趣があるというのが谷中の特徴です。
地名の由来は、上野の山と駒込の間の谷にあったため、「谷中」と名付けられたと言われています。
また下谷に相対するように名付けられたとも言われています。
秋葉原
秋葉原は、台東区の南端に位置する町です。
台東区内に含まれている地域は極僅かで、皆さんが想像される秋葉原はお隣の千代田区に含まれます。
しかし、正式な地名として存在しているのは、台東区の「秋葉原」となります。
地名の由来は、江戸時代の頃に火事が多発するために火除け地を一帯に作ったことに始まります。
その一帯に「火除けの神様」である秋葉神社を勧請(かんじょう:神仏の分霊を他の地に移して祀ること)し、秋葉神社を建立しました。
そこから転訛し、「秋葉原」となったそうです。
まとめ
ここまで見て下さってありがとうございました。
地名って案外、分かりやすい理由が多かったですね。
特に地形から名づけられた地名が多かった気がします。
それではここまでホントにありがとうございました。
ジャネバーイ!