上野|カツ丼は”ここでいい”じゃなくて”ここがいい”稲荷町の蕎麦屋の名店を地元民が紹介!【砂場】

東京メトロ銀座線「稲荷町」駅。

上野と浅草のちょうど真ん中に位置するこの駅は、決して有名な観光名所がいくつもあるエリアではないため、降りる人も多くはないでしょう。

しかし、稲荷町駅周辺には知る人ぞ知る美味しいグルメを楽しめるお店がたくさん並んでいるんです。

この記事では、そんな稲荷町にあるお店の中でも特に高い人気を誇る蕎麦屋「砂場」について、詳しく紹介します。

稲荷町駅から徒歩すぐ、浅草通り沿いに構える老舗感漂う町蕎麦「砂場」。

細めでコシの強い蕎麦と、出汁の効いたつゆが特徴で、鴨せいろ・肉せいろ・天ざるなどの人気メニューが揃う。

ボリュームもあり、下町らしい気取らない雰囲気が魅力。

長年地元で親しまれ、平日・土曜は11:30〜20:00営業、日曜定休。

カード・電子決済不可で、現金のみであるため、キャッシュレス派の人はあらかじめ現金を下ろしておきましょう。

「ずっとここがいい」と思うほど美味しいカツ丼

ここでは、稲荷町の老舗蕎麦屋「砂場」で体験した、忘れられないカツ丼の食レポをお届けします。

朱塗りの美しいお重に収められたカツ丼。このお重で食べるカツ丼は、テンションが上がります。蓋を開けると同時に広がる、甘辛い出汁と卵の香ばしい匂いが食欲を刺激します。

画像からもわかる通り、分厚いカツを優しく包み込んでいるのは、トロリとした半熟の卵。このカツを口に運んだ瞬間に訪れる食感は、まさに感動の領域でした。

一口噛むと、まず感じるのは衣の「サクサク」という小気味良い食感。しかし、ただのサクサクではありません。出汁を吸ってしっとりと優しさをまといながらも、揚げたてのサクサク感が強く残っているのが特徴です。このサクサクとしっとりの共存こそが、このカツ丼の真骨頂と言えるでしょう。

「揚げ物食べているな」という満足感がしっかりと味わえ、一般的なカツ丼よりも圧倒的な食べ応えがあるにもかかわらず、全く重たく感じさせない絶妙なバランス。衣がサクサクしているのに、舌の上では優しく溶けていくような感覚です。

そして、主役である豚肉。このお肉はホロホロで歯がいらないんじゃないかと思うレベルの柔らかさ。繊維質を感じさせないほど丁寧に調理されており、甘辛い出汁をたっぷりと吸い込んだ衣と卵と一緒に口の中で一体となります。噛むというよりも、舌でほぐれていくような、極上の食感です。

ご飯一粒一粒にも、染み込んだ出汁の旨みがしっかりと行き渡っており、カツと卵と一緒に掻き込むと、幸福感で満たされます。これは、長年の経験と確かな技術を持つ蕎麦屋だからこそ成し得る、出汁と食材の調和の賜物でしょう。

食べ終わった後、残ったのは深い満足感と、「ああ、またすぐに食べたい」という強い衝動でした。

控えめに言って「カツ丼は、一生ここがいい。」そう断言できるほど、私にとって最高のカツ丼体験となりました。単なる丼物ではなく、老舗の技とこだわりが詰まった、まさに「ごちそう」です。

「砂場」を訪れる機会があれば、ぜひこのカツ丼を試してみてください。カツ丼の概念が変わるかもしれません。

上野・浅草エリアで知る人ぞ知る蕎麦屋を楽しみたいなら砂場へ行こう

上野や浅草には、それぞれ人気の蕎麦屋がたくさん並んでいます。

上野なら「薮そば」、浅草なら「尾張屋」が特に有名かもしれませんが、実は上野と浅草の間に位置する稲荷町にも美味しい蕎麦屋「砂場」があります。

砂場は、1人でも家族とでも、ランチでもディナーでも、どんなシチュエーションでも行きやすい下町のお蕎麦屋さんです。

もし、上野・浅草エリアに遊びに来ることがあれば、ぜひ一度、砂場に足を運んでみてください。

お蕎麦が美味しいのはもちろんですが、特に筆者が気に入っているかつ丼も絶品です。

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大嶋 光佑

台東区育ちの2000年生まれ。台東区のグルメな情報をお届けします✨

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