御徒町にある、上野唯一のRock Bar 『g.o.s』。レコードで音楽が聴けて、リクエストができて、お酒が楽しめる
そのBarは、
1971年の、
甘い砂糖の匂いがした。
70’s Rock&Blues Bar 『g.o.s』。
ローリングストーンズのブラウン・シュガーがラジオから流れていた、1971年のスィートな時代を想い出すBarだ。
時計を見ると、午後6時を過ぎていた。
僕は、JRの御徒町駅の北口の改札をぬけて、春日通りを湯島天神方面に歩く。
今日は、Rockを愛する人々にとっては噂のお店、70’s Rock&Blues Bar 『g.o.s』へ向かっている。
春日通りから右折して、200mほど進んだ左側のビルの3階に、そのBarはあった。
階段で3階にあがり、扉を開けると、やさしい眼差しのマスターが笑顔で迎えてくれた。
お客さんは、まだ誰も来ていなかった。
僕が今日の第1号のお客さんだった。
お店のスペースはコンパクトで、一人でRockを聴きながら、お酒を飲むにはちょうどよい広さだった。
店内は照明を落としてあり、それがなぜか気持ちをホッとさせた。
店内のインテリアもシンプルで、こころを和ませた。
僕は、カウンターの左側の席に座る。
カウンターの前には、レコードがぎっしりと入った棚が2つ、シンプルにレイアウトされていた。
グラスやウイスキーなども、壁に沿ってシンプルに置かれていた。
店内には、僕の好きなローリングストーンズのブラウン・シュガーが、音量を大きめにして流れていた。
ブラウン・シュガーは、アルバム「スティッキー・フィンガーズ」に収録されていたギターのリフに特徴がある、ローリングストーンズの代表曲だ。
ブラウン・シュガーとは、精製されていない砂糖のことで。
カウンターで聴いていると、アルバム発売時の1971年のスィートな時代が、そのBarに、甘い砂糖のように残っているようだった。
ブラウン・シュガーは、いまローリングストーンズでもいろいろあって、もう演奏しないと話題になっている曲。
僕は、久しぶりにカクテルを飲みたくなって、マスターにドライマティーニを注文した。
それと、最近、またよく聴きだした、イーグルスもリクエストした。
レコードを聴きながら、リクエストもできて、お酒も飲めるBarはいまの時代、とても貴重だと想う。
それも1970年、1980年の曲をレコードで聴けるのだ。
レコードを処分していない僕も、去年、レコードプレイヤーを再購入したが。
いま改めて、レコードの味のある音の響きに感動している。
マスターがつくったキリッとした鋭角なドライマティーニを、ちょっと口の中に含む。
シャープでキレのある甘さが口の中にシャキッと広がる。
その鋭敏な甘さが、ゆっくりと喉をとおっていく。
1970年、1980年が、このBarにはある。
おつまみは乾きものが中心だが。
僕は、ナッツ類を注文した。
ローリングストーンズ、イーグルスのレコードを聴きながら、お酒とナッツなどをゆっくりと味わう。
そのまろやかな香ばしいナッツ類の味覚は、ドライマティーニとRockにとても似合う。
まさに1970年、1980年の匂いだ。
Rockが、まだ音楽の王道だった時代。
Rockが若者を引っ張っていた時代。
そして、未来に夢がもてた時代。
未来が楽しみだった時代。
イーグルスの曲が終わると、僕は、再び、マスターに、ローリングストーンズのブラウン・シュガーをリクエストした。
GOS ロック酒場
住所:東京都 台東区 上野 2-5-7 上野石井ビル3F-D
電話:03-3834-5766
営業時間:19:00~翌5:00
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