【浅草】下町の小さな南米『どんまるてぃん』|ここでしか味わえないピスコとぬくもりに出会える穴場スポット

浅草にあるどんまるてぃんは、南米・ペルーの蒸留酒「ピスコ」と本格焼酎を中心に楽しめる、少し珍しい酒場です。
店内は、ペルーの家庭で開かれるホームパーティーをイメージした空間で、初めて訪れる人でも自然と過ごしやすい雰囲気が特徴です。
ペルー産の本格ピスコや、鹿児島を中心とした本格焼酎など、店主が時期や状態を見ながら選ぶラインナップが揃っています。本記事では、取材内容をもとに『どんまるてぃん』のコンセプトやお酒の特徴、店主の背景、そして浅草でこの店が続いている理由を整理しながら紹介します!

浅草ヨシカミからすぐ、路地にひっそり佇む立ち飲みバー

『どんまるてぃん』は、浅草の老舗洋食店として知られる「ヨシカミ」からほど近い場所にあります。雷門通りや六区エリアのにぎわいから一本入った路地沿いにあり、奥まった間口に、知る人ぞ知る特別感があります。最寄りはつくばエクスプレス浅草駅で、徒歩数分ほど。周辺には個人経営の飲食店が点在し、夜になると地元の人や近隣で働く人が行き交うエリアでもあります。

店内に入ると迎えてくれるのはアルパカの人形と、誰かの家に訪れたような温かさと安心感。店内はカウンター中心のコンパクトな造りで、基本は立ち飲みスタイルで、店主のあんさんとの距離が近く、初来店でも注文や相談がしやすいのが特徴です。

浅草散策の帰りに一杯だけ立ち寄る人もいれば、仕事終わりにふらっと訪れる常連客もおり、時間帯や曜日によって客層が自然に入れ替わります。

看板は「ピスコ」と「本格焼酎」。ここでしか出会えない組み合わせ

どんまるてぃんの大きな特徴は、南米・ペルーの蒸留酒「ピスコ」と、日本の本格焼酎を同時に楽しめる点。公式サイトでも“ピスコと焼酎を一緒に楽しめる店”として紹介されています。

ピスコってどんなお酒?

ピスコは、ブドウを原料にした蒸留酒で、主にペルーとチリで造られています。ワインを蒸留してアルコール分を抽出する製法のため、透明でありながら、ブドウ由来の香りがしっかりと感じられるのが特徴です。

『どんまるてぃん』で扱うのは、ペルー産の本格ピスコ。ブドウの品種は法律で決められており、華やかな香りのものから、ドライでキレのあるタイプまで幅があります。

焼酎は鹿児島中心。ラインナップが“固定じゃない”のが楽しい

もうひとつの柱が、本格焼酎です。鹿児島を中心に、その時々で状態の良い焼酎を仕入れており、常に同じ銘柄が並ぶわけではありません。そのため、訪れるタイミングによって出会える焼酎が変わるのも、この店ならではの楽しみ方です。

飲み方はソーダ割りや水割りが中心で、焼酎に詳しくない人でも気軽に試しやすいスタイルになっています。

ここで頼みたい、オリジナルカクテル

どんまるてぃんでは、ピスコを使ったオリジナルカクテルも提供されています。

取材時に紹介してもらったのが、ピスコをベースにグレープフルーツを合わせ、桜シロップを少量加えた一杯です。淡いピンク色の見た目が特徴で、ピスコの香りを残しつつも、酸味と甘みのバランスがとれた飲みやすい仕上がりになっています。

また、どんまるてぃんではメニューに載っていないカクテルを提供することもあるとのこと。その日の気分や好みに合わせて相談できるため、何度訪れても違った楽しみ方ができるのも、このお店の魅力です。

「アンちゃん」という“人”が、この店いちばんの看板。

『どんまるてぃん』を切り盛りしているのが、店主のアンさんです。ペルーにルーツを持ち、その文化的な背景や自身のこれまでの経験を生かしながら、日々店に立っています。
アンさんは浅草に長く暮らしており、この街への愛着も人一倍。出店場所を考えたときも、自然と「浅草しか考えられなかった」と話します。
飲食の仕事に就く以前は、デザインの分野で活動していた経験もあり、店内のポスターやビジュアル、空間づくりには、その感覚が光っています。また、現在モデルとしての活動経験もあり、表現や人との距離感に対する意識が、接客や店の空気づくりにもつながっています。

「誰も寂しい思いをしない場所」でありたい

アンさんが店づくりで大切にしているのが、「誰も寂しい思いをしない場所でありたい」という考え方。
ペルーのホームパーティーでは、友人や知人が自然と集まり、初対面同士でも会話が生まれることが珍しくありません。『どんまるてぃん』でも、そんな空気感を大切にしており、ひとりで訪れても、気を張らずに過ごせる距離感が意識されています。
アンさんの魅力が溢れる『どんまるてぃん』は、人と人との距離が近くなりやすく、自然と会話が生まれるあたたかな場所です。

浅草を盛り上げる「女店主はしご酒」

アンさんは、浅草エリアで女性店主が中心となる企画に関わっており、店主同士で情報を共有して困ったときに声をかけ合ったり、イベントを開催したりするなどの取り組みも行っています。

その中のひとつ、浅草の女性店主たちで行うイベント「女店主はしご酒」。チケット制で複数店舗をめぐり、新しいお店と出会える企画で、回遊の楽しさがあるだけでなく、参加店同士が仲良くなり、情報共有や助け合いにもつながっているそう。

そうしたつながりは、女性店主が浅草で店を続けていくうえでの安心感につながるだけでなく、街全体の居心地の良さや活性化にもつながっていっています。

まとめ|浅草の夜に、“ひとりでも寂しくない”乾杯を

『どんまるてぃん』は、ペルー産ピスコや鹿児島を中心とした焼酎、オリジナルカクテルなど、蒸留酒の個性を楽しめるラインナップが揃っています。

店主・アンさんの人柄と、「誰も寂しい思いをしない場所」という考え方が、店の居心地の良さにつながっています。肩肘張らずに、お酒と時間を楽しめる場所。浅草で、そんな店を探している人にとって、覚えておきたい一軒です。ぜひ、浅草の小さな南米に、ふらっと立ち寄ってみてください。

どんまるてぃん
住所:東京都台東区浅草1-41-5
営業時間:火〜土 19:00⁻24:00/日 19:00⁻22:00
休業日:月曜日(火〜日曜日 不定休)
アクセス:【地下鉄銀座線/田原町駅】【つくばエクスプレス/浅草駅】【東部スカイツリーライン/浅草駅】各徒歩5分

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73kg

うん十数年。台東区に生まれ育ち、今もなお住み続けている大好きな街。 昔から散歩が趣味で、音楽を聴きながら、いろいろな場所をただふらふら歩く。あの坂から見るきれいな夕焼け、横をふと振り向くと懐かしい気持ちにさせるまがり角、どこまでも散策したくなる街、台東区。 そんな下町っ子の私が、おすすめのスポットやカルチャーなど台東区の魅力をご紹介します。

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