浅草出身の筆者が本気で案内|鉄板からはちょっと外れたこんな遊び方はいかがですか?〜浅草編〜

観光だけじゃもったいない、“通っぽく”浅草を楽しむ一日
こんにちは。私は浅草で生まれ育ち、今も浅草に暮らす地元民です。
雷門や浅草寺といった定番観光スポットももちろん素晴らしいのですが、「浅草ってそういう場所でしょ?」で終わらせてしまうには、あまりにももったいない。
地元民だからこそ知っている“ほんとうの浅草の楽しみ方”が、実はたくさんあるんです。
今回は、観光客の方にも、何度か浅草を訪れたことがあるリピーターの方にも、「これ知らなかった!」「また浅草に来たくなる!」と思っていただけるような、鉄板から少し外れた浅草の過ごし方をご紹介します。
目次
11:00 唯一無二の焼きパスタ!「カルボ」で始まる贅沢ランチ

浅草でランチといえば天ぷら?もんじゃ?いいえ、筆者が推すのは「カルボ」の“焼きパスタ”です。
茹でた太麺を鉄板でこんがり焼きつけ、特製ソースでからめた一皿は、外はパリッ、中はもちもち。浅草でしか食べられない、新感覚の絶品スパゲッティです。
実はカルボは浅草に2店舗ありますが、観光客で賑わう雷門側の支店よりも、地元民の私がすすめたいのは「本店」。少しだけ歩きますが、落ち着いた立地と地元らしい空気感が魅力です。
12:30 観光の喧騒を抜けて「奥浅草」をぶらりと歩く
ランチのあとは「奥浅草エリア」へふらっと散歩に行くのがおすすめ。
浅草寺の北側、言問通りを越えた先に広がるこのエリアは、観光地とは一味違った“地元の日常”が感じられる場所です。
小さな商店街に個性的なパン屋さんや雑貨店、立ち飲み系のクラフトビールスタンドなどが点在。ごちゃっとした浅草の街並みの中に、ゆるくて自由な雰囲気が流れています。
観光地のような派手さはないかもしれません。でもだからこそ、偶然入ったお店が忘れられない思い出になる。そんな出会いのある散歩コースです。
14:30「COFFEE BAR 桟敷」で過ごす、静かで贅沢な午後

奥浅草をぶらり歩いたあとに立ち寄ってほしいのが、「COFFEE BAR 桟敷(さじき)」。ひさご通り沿いにある、浅草の喧騒をすっと離れた落ち着いたカフェです。
アートや映画のポスターが並ぶモダンな内装。ハンドドリップで丁寧に淹れられる本格コーヒーは、豆の産地もユニークで、コーヒー通にも喜ばれています。
そして僕がぜひともおやつとして食べていただきたいのが「ショコラクロワッサン」。
一般的に想像されるクロワッサンとは全く異なった見た目をしていますが、実際に口に運んでみると、食感も味もしっかりとしたクロワッサン。
そんな面白いショコラクロワッサンが、桟敷では楽しめます。
観光途中にふらっと寄れる距離感ながら、どこか“大人の浅草”を感じさせてくれる名店です。
16:00 浅草演芸ホールで“落語”を体験してみる
地元民にとっては当たり前すぎる存在ですが、観光で訪れる方にはぜひ一度足を運んでほしいのが「浅草演芸ホール」。
落語、漫才、講談、手品…昼間から本格的な芸能が1,000円台で楽しめる場所なんて、都内でも本当に貴重です。
落語が初めてでも、演者の話術に自然と引き込まれていく感覚はクセになるはず。
笑いを共有できる時間は、デートでも友人とのお出かけでも、思い出に残る体験になるでしょう。
日毎に登壇する落語家さんや芸人さんは異なります。そのため落語やお笑いが好きな方は、誰が登場するかをあらかじめチェックしておくことをおすすめします。
18:00 ディナーは「鶏よし」で焼き鳥と水炊きで贅沢

夜は、私が自信を持っておすすめする「鶏よし」で締めましょう。
焼き鳥は一本一本が大きくて旨味たっぷり。タレも塩もレベルが高く、どれを頼んでも外れなし。そして名物の水炊きは、コラーゲンがたっぷり詰まったとろっとろのスープで、心も体も温まる一品です。
また、丼でがっつりといきたいなら「親子丼」がおすすめです。とろとろの卵と鶏よしの質の高いやきとりの相性は抜群です。
そして鶏よしで筆者が推しているメニューは「だんご」です。いわゆるつくね串ですが、単なるつくね串だと思って食べると、度肝を抜かれます。詳しくは以下の記事で紹介しているので、ぜひそちらをご覧ください。
観光客向けというより、本気で美味いものが食べたい大人のためのお店。静かな空間で浅草の夜をゆっくり味わってみてください。
浅草は“観光地”じゃなく、“町”として楽しむと面白い
雷門や仲見世通りだけでは語りきれないのが、浅草という町の奥深さです。
地元に住んでいるからこそ感じるのは、「観光地を外れた先にこそ、浅草の本質がある」ということ。
焼きパスタのカルボ、静かな奥浅草の通り、桟敷での一服、演芸ホールの笑い、鶏よしの水炊き。どれも派手さはないかもしれません。でも、確かな“味”と“記憶”が残る過ごし方です。
浅草を本気で楽しみたい人にこそ、こんな一日を過ごしてほしい。
それが、地元で育った私からの、心からの提案です。