【無病息災】鳥越神社でとんど焼きが行われます!【歳神様を送ろう】

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こんにちは、とくらです。

皆さんは、新しい年を始めるにあたって、何か「これ!」というイベントはありましたか?

初詣や、書初め、一年の計画を立てるなど、新しい年にはいろいろな始まりがありますよね。

こうした行事を何かしら大切にしている人が多いのは、カレンダーの切り替わりという意味だけではなく、やはり特別に一年の区切りが大切にされているのだなと感じます。

さて、今回は、そんな新たな1年を気持ちよく始めるためにぴったりの新春行事、鳥越神社の「とんど焼き」についてご紹介します。




鳥越神社のとんど焼き

鳥越神社のとんど焼きは、台東区鳥越にある、鳥越神社で七草があけた1月8日に行う、お正月にお迎えした歳神様を送る行事です。

鳥越神社は他にも「鳥越千貫神輿」「茅の輪くぐり」「水上祭」などの行事があることで有名ですよね。

地域によっては、この行事のことを「どんど焼き」「どんどん焼き」ということもありますが、鳥越神社では「とんど焼き」と呼んでいます。

松の内が終わり、取り外したしめ縄やお正月飾り、古いお札等を集めてお焚き上げをし、その火や煙には、歳神様の力によって、1年間の様々な災厄を祓い清める力があると言われています。

一年の無病息災をお祈りする、新春のおめでたい伝統行事です。

お正月飾りを焼く火の周りを子どもたちが「トンドヤトンド」と掛け声をかけ、地面を青竹で叩きながら歩きます。

火と煙が高く上がるため、風下では煙が多く流れてくるので、参加するときは立ち位置に要注意ですよ。

とんど焼きの終わりには、竹で吊るしたお餅をお焚き上げの火で焼いていただきます。

大きな火や子どもたちの元気な声、お餅を食べたりという風景は、まさに日本の新春という感じです。

開催日:2023年1月8日(日) 13:00~14:30頃 ※天候によって変更となる場合があります

住所:東京都台東区鳥越2-4-1

アクセス: JR総武線「浅草橋駅」西口 徒歩8分 都営浅草線「蔵前駅」徒歩5分 都営大江戸線「新御徒町駅」徒歩8分 都バス「蔵前一丁目」 徒歩5分

とんど焼きとは

とんど焼きは「左義長」と呼ばれることもあり、鎌倉時代にはおこなわれていたらしいと言われています。

起源は、平安時代、扇子、短冊、天皇の吉書などを陰陽師が歌い囃しながら焼いた宮中の行事だとするものが有力視されています。

とんど焼きと同じような行事はどんどん焼き、鬼火焚き、左義長など様々な呼び方があり、多くは子どもたちのお祭りとして開催されているそうです。

お焚き上げをするのは正月飾りという、一見子どもに直接的に関係があるように見えないものですが、主役は子どもたちなのです。

書初めをお焚き上げして火が高くなれば字が上達する、お焚き上げの火でお餅や団子を焼き、無病息災を祈って食べる、ということが多いようです。

とんど焼き(どんど焼き、どんどん焼き、どんと焼き、さいと焼き、など)

歳徳神(としとくじん、とんどさん)を祭る慣わしが主体であった地域ではこの呼び方をされます。

歳徳神とは、歳神様のことで、この神様の居る方角がその年の恵方とされています。

とんど焼きの「とんど」とは、どうやら神様のことのようですね。

鬼火焚き

九州地方で行われる正月飾りのお焚き上げ行事です。

1月6日の夜か、1月7日の朝に行われています。

宮城のとんど祭り

宮城県近郊で行われているお祭りです。

1月14日の夜に正月飾りを焼き、その火にあたると健康に暮らすことができるとされています。

お餅を焼かず、子どもが主役のお祭りでもないという、他の地域とは少し違うお祭りですね。

また、特に書初めを焼くこともなく、寺社だけで行われる行事でもないそうです。

正月飾りを焼き、歳神様をお返しするにあたって場所はあまり関係ないのかもしれません…!

その他のお焚き上げ行事

ほかにも「とんど焼き」のような行事は地域によっていろいろな呼ばれ方をしています。
・道祖神祭り
・さぎっちょ
・やははいろ
・しんめいさん
・ほうげんぎょう
・あわんとり
・かあがり
・とうどうさん
・かんじょ

などなど。

行事の一部の要素だけを抜き出して、どこかでそれが訛ったことでこれらの名前になったのではなかろうかと思いますが、本当にどうしてその呼ばれ方をしているのか文字だけでは全く分かりません。

何となく「かあがり」などは「篝火」と関係がありそうな感じはしますが、「ほうげんぎょう」とは…

「ほ」は「火」でしょうか…?

なんとなく訛ったのだろうな、と想像できる呼ばれ方と、まったく連想できないものがあり面白いですね。




まとめ

今回は鳥越神社のとんど焼きについてご紹介しました。

お正月が終わってからも、新年をより良い年にするためのイベントは行われます。

地域でこうした行事があれば、参加してみると、また新しい地元の文化に触れることができそうです!


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ライター紹介

とくらじゅん

イラストレーター・ライター

1991年生まれ。下町暮らしのフリーライター・イラストレーター。 妖怪イラスト、育児漫画、ADHDエッセイなどを書いています。
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