【谷中】200年の歴史を持つ元銭湯の現代美術ギャラリー「SCAI THE BATHHOUSE」でアートな散歩を

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谷中の隠れた現代美術ギャラリー

参照:まっぷる TRAVEL GUIDE

江戸時代から続く老舗や、昔ながらの建物が残るエリアである谷中。美術館や芸大が集まる上野エリアからほど近いこの街を歩くと、瓦屋根の建物がひときわ目を引きます。


この場所は、銭湯であった場所を改装し、現在では現代美術を紹介するギャラリーとして、アート人を呼び込むSCAI THE BATHHOUSE(スカイ ザ バスハウス)。


今回は、アートな街・上野エリアにほど近い谷中にある、現代アートに特化したギャラリースペース・SCAI THE BATHHOUSEを紹介します。



元銭湯・SCAI THE BATHHOUSE

SCAI THE BATHHOUSE は、日本の最先鋭なアーティストを世界に向けて発信すると同時に、日本ではまだ紹介されていない、海外の優れた作家たちを積極的に紹介する現代美術ギャラリー。

200年の歴史を持つ由緒ある銭湯「柏湯」を改装し、1993年にオープンしました。

参照:NAVITIME Travel

現在の建物は1951年に立て替えられたもので、伝統的な建築様式である切妻造(※)の屋根をのせた重厚な佇まいを醸し出しています。



柏湯は1787年に始まり、1991年に廃業。その跡地は一旦、1993年に演劇の場として復活しました。
同じ年に、かねてより若手アーティストの育成に力を注いでいたSCAIプロジェクトルームが移転し、ギャラリースペースに変身。かつて銭湯が「コミュニケーションの場」であったことから、文化的な空間にしたいという願いを込めて始まったのだそう。

《空洞説―水の座》2015年 遠藤利克 参照:公式サイト

外観は瓦屋根に煙突がそびえる風情ある佇まいですが、一歩中に入るとコンクリートの床に白い壁面のニュートラルなホワイトキューブが広がる、ユニークな展示空間となっています。


※伝統的な屋根の形式の一つ。本を開いて伏せたようなシンプルな勾配屋根が特徴。

展示している作家・作品

ギャラリーは、企画テーマや取り上げるアーティストによって、雰囲気を変えます。


絵画、写真、映像、彫刻、インスタレーションなど、作品のジャンルはさまざま。高い天井からはやわらかな自然光が差し込み、開放感が味わえます。


《Uncertain》 2020年 宮島達男 参照:Numēro TOKYO


《Biomatrix》 2018年 名和晃平 参照:公式サイト

1993年の創設以来、SCAI THE BATHHOUSEでは、数々の展覧会や、コミッションプロジェクト、パブリックアートを実現。

「もの派」の筆頭として日本の現代アート創世記を導いた李禹煥、強い物語性をもつ大型彫刻で国際的な注目を集める遠藤利克や森万里子など、第一線で活躍する多くのアーティストの評価を固めると同時に、新素材を用いる彫刻家・名和晃平や土屋信子などの次世代作家を世界に向けて発信しています。


まとめ

古き良き日本の風景を残す谷中に佇む、外観からは想像もつかない現代美術ギャラリー・SCAI THE BATHHOUSE。
200年の歴史を持つ銭湯の面影を残し、白い壁とモルタルの床に囲まれた開放的な空間が、展示物を引き立てるギャラリーとなっています。


かつて銭湯が人と人とのコミュニケーションの場であったことから、文化的な空間にしたいという願いを込めてオープンしたこのギャラリーは、時代とともに進化するアートの最前線を紹介し、現代アートの新たな支持層を生み出してきました。

SCAI THE BATHHOUSEは時代を超えて、人々が集まり、文化を嗜む粋な江戸っ子の遺伝子を脈々と受け継ぐ場所として、これからも担っていくのでしょう。

明治に入り東京藝術大学や東京国立博物館が設立され、いち早く文化の発信地として形成されていた上野。
そのお隣、谷中で最先端な現代美術に出会ってみて下さい。

SCAI THE BATHHOUSE
住所:東京都台東区谷中6-1-23
時間:12:00 ~18:00
定休日:日・月・祝
アクセス:JR日暮里駅・メトロ根津駅より徒歩10分
公式HP


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ライター紹介

くまりら

インタビュアー、ライター

93年生。縁あって、前職では有名少年漫画作品の編集をいくつか担当。 歴史ロマンのあるもの、美味しい食べ物、韓国アイドル、エンタメが好き。
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