函館は海鮮だけじゃない!地元民が推すご当地バーガー「ラッキーピエロ」2店舗はしごレポート

函館といえば海鮮のイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
実際、函館は海の幸に恵まれており、安くて美味しい海鮮が食べられるお店が多く並んでいます。
そんななかでも、ぜひ食べてほしいのが函館エリアで愛され続けるご当地バーガー「ラッキーピエロ」です。
看板メニューは、甘辛いタレをまとった唐揚げがゴロッと入った「チャイニーズチキンバーガー」。

ふわっとしたバンズ、ジューシーでやわらかなチキン、シャキシャキのレタス、コクのあるマヨネーズが重なって、ひと口食べると止まりません。
しかも魅力は味だけではありません。
店舗ごとにテーマや内装が違い、店に入った瞬間からちょっとした観光気分。

函館でしか体験できない、食べる観光スポットです。
今回は、函館で生まれ育った筆者が、ラッキーピエロの魅力について紹介していきます。

まるでテーマパーク!?ラッキーピエロ峠下総本店

最初に訪れたのはラッキーピエロ 峠下総本店。

新函館北斗駅から車で約7分の場所にあり、約3,000坪の敷地に建つ、ラッキーピエロの中でもひときわスケールの大きなお店です。

公式サイトでは「テーマパークレストラン バードウォッチング館」と紹介されています。

写真を見ていただければわかると思いますが、「ハンバーガーショップ」という言葉から想像するお店とはかなり違います。

大きな三角屋根に、広い店内。
食事をする前から「中はどうなっているんだろう?」とワクワクしませんか?

入り口のそばで写真を撮っている観光客も何名かいらっしゃいました。

そして、入り口を入ってすぐ目に飛び込んできたのが……とにかく大きな赤いイス!

大人3人が横並びになっても座れるほどのサイズです。
このイスは「ビッグレッドチェア」と呼ばれ、座ると財運に恵まれるとされているのだとか。
実際に座って記念撮影する方が多かったです。
さらに店内を見渡すと、ハート型のイスや手の形をしたイスなど、一風変わったイスがあちらこちらに。

もはや食事をするだけでは終われません。
「あっちにも何かある!」「これは何だろう?」と店内を見て回りたくなります。
大人でも十分楽しめますが、子どもならさらにワクワクすること間違いなし。
「ご飯を食べに行く」というより、小さなテーマパークへ遊びに来たような感覚です。

ハンバーガーだけじゃない!ファミレス並みのメニューの多さ

続いて、一番気になるメニューです。

ラッキーピエロといえばハンバーガーのイメージが強いかもしれませんが、実はハンバーガーはごく一部。
カレー、オムライス、お弁当など、ファミレス並みに充実しています。
さらに店舗によって取り扱うメニューが異なり、峠下総本店では焼きそばが食べられます。
最初は「ハンバーガーを食べる!」と思って来店しても、メニューを見て「あれも食べたい、これも気になる……」と迷ってしまうかもしれません。

ちなみに、ラッキーピエロで人気No.1として知られているのはチャイニーズチキンバーガー。
しかし、私の周りの函館在住者を見ていると、カレーやオムライスなど、ハンバーガー以外を注文する人が意外と多い印象です。
わたしも函館に住んでいた頃は、晩ごはんを作るのが面倒なとき、よくラッキーピエロのオムライスをテイクアウトしていました。

このオムライスですが、とにかくボリュームたっぷり。
「ちょっと軽く食べたいな」といった気持ちで注文すると、出てきた大きさに絶句します。
女性や少食の方なら、複数人でシェアするくらいの気持ちで注文してもよいかもしれません。

テリヤキバーガー・カレー・のり弁当を注文!

今回は、以下の3つを注文。
・テリヤキバーガー
・オリジナルカレー
・チャイニーズチキン二段のり弁当

あえてのチャイニーズチキンバーガーを外し、来店時に「食べたい!」と思ったものを注文しました。

しばらくして運ばれてきたテリヤキバーガーがこちら。

久しぶりにラッキーピエロのバーガーを持った第一印象は「あれ?こんな大きかったっけ?」というものでした。
大きい!手のひらにすっぽり収まるどころか、しっかりとはみ出しています。あと重い。
写真では少し伝わりにくいかもしれませんが、実物を目の前にするとかなりの存在感です。
本当は断面の写真も撮影したかったのですが、いかんせん大きく、きれいな形を保ったまま食べることができませんでした。

断面が気になる方は、ぜひインスタグラムなどで調べてみてください。
そしてラッピを訪れる際は、「軽くハンバーガーを1個食べよう」という感覚より、しっかりお腹を空かせて行くことをおすすめします。
肝心のお味はというと……美味しい!

特徴なのがパティの肉肉しさ!粗挽きっぽいひき肉が使用されており、食べ応え抜群です。
テリヤキのタレは甘すぎず、ちょうどいい絶妙な甘さ。
お肉のうまみを引き立ててくれて、大きさを忘れてどんどん食べ進めてしまいました。
チャイニーズチキン二段のり弁当は、ご飯がホックホク。甘辛のチャイチキがごはんにも合います。

シンプルだからこそ、素材のよさがそのまま伝わってくるお弁当でした。
オリジナルカレーは同行したパートナーが食べていたのですが、スパイスの加減がちょうどいい。
ベースがフルーティーで甘みがあるため、お子さんでも食べられそうです。

「地産地消」ではなく「地産地食」

ラッキーピエロは、食材選びにもこだわっています。
掲げるのは「地産地消」ではなく、独自の言葉である「地産地食」。
地域で生産された質のよい食材を、その地域で食べる。
それが地域の生産者や食文化・経済・環境を結びつけていく、という考え方です。

米・野菜・肉・卵・乳製品など、使う食材は北海道産が中心。レタスとトマトには北斗産が使われています(時季によって変動する)。
冷凍ものは使わず、注文を受けてから調理するこだわりっぷりで、そのために提供までに少し時間がかかります。
でもその待ち時間は、できたてを味わうための時間。
ラッキーピエロでは、待つこともおいしさを楽しむための一部と言えます。

実は筆者、ラッキーピエロで働いたことがあります

実は筆者、日雇いのアルバイトでラッキーピエロで働いたことがあります。

そこで何より驚いたのが、一つひとつをしっかりと手づくりしていることでした。

これまでラッキーピエロ以外にもいろいろな飲食店で働いてきましたが、ここまで手間をかけているお店は、ほかに思い当たりません。

提供までに時間がかかることは知っていたので「きっとちゃんと作っているんだろうな」とは思っていました。

でも実際に厨房の内側を見てみると、想像以上。

「ここまで丁寧に作っているんだ」「本当に一から作っているんだ」と、思わず驚いてしまいました。

そしてこの経験をきっかけに、わたしはますますラッピが好きになりました。

2日目は函館駅前店へ。テーマは「マティスの赤が好き」

2日目は函館駅前店のラッキーピエロへ。

JR函館駅から徒歩約2分、ホテルニューオーテの2階。

朝8時から営業しているので、朝食としても使えるのが嬉しいポイントです。

この店のテーマは「マティスの赤が好き」。名前の通り、フランスの画家アンリ・マティスの色彩が店内に持ち込まれています。

2階へ上がる階段の壁面に、マティス風の大きな壁画。
手すりの脇にはソフトクリームのオブジェが整列しています。

ステンドグラス風のランプがずらりと並び、額縁や装飾も含めて、やはりただのバーガー店ではない雰囲気です。

峠下総本店とは、まったく違う印象になります。

同じ看板を掲げているのに、内装の系統がここまで違うのがラッキーピエロの面白いところだと思います。

ラキポテとチャイニーズチキンバーガーで締める

ここで注文したのは「ラキポテ」と、1軒目では頼まなかったチャイニーズチキンバーガー。

包み紙には函館開港の歴史が印刷されています。

こういう細かいところまで手を抜かないのがラッキーピエロのプロ意識なのでしょうか。

ラキポテは、ポテトにミートソースとホワイトソースをかけた一皿。

ラッピを語るうえで外せない定番サイドメニューで、こちらも人気の一品。

そしてチャイチキ。
甘辛いタレを絡めた大きな鶏の唐揚げが3個、シャキシャキレタスと濃厚マヨネーズソースと一緒にバンズにはさまれています。
ごろっとした肉はほろほろと柔らかく、タレも辛すぎないので、小さい子どもでも食べやすい。

なにより、マヨネーズがおいしい!
前々から感じていましたが、ラッピはマヨネーズが本当においしいと思う。
甘辛いタレ、シャキシャキのレタス、マヨネーズ。
この三者の絶妙なバランスが、チャイニーズチキンバーガーを人気No.1にしたのでしょう。
ちなみにチャイチキの誕生には、創業者のルーツが関わっています。

公式サイトによると、創業者・王一郎氏の母親は、来客があるとよくチキン料理でもてなしていたそう。
その得意料理と、アメリカ生まれのハンバーガーを組み合わせて生まれたのが、チャイニーズチキンバーガーです。

函館に行くなら、ぜひ1度は味わって欲しい

ラッキーピエロは「安くて量が多いご当地バーガー」と語られがちですが、実際に足を運ぶと、その本質は少し違うところにあると感じた。

サーカスから始まった世界観、店ごとに異なるテーマ、140種類を超えるメニュー、そして地産地食。

函館の人にとっては日常の食堂であり、旅行者にとっては非日常の体験になる。

この二面性こそが、39年以上愛され続けている理由だと思う。

日本経済新聞「NIKKEIプラス1」の全国ご当地ローカルチェーンランキングでも1位に選ばれています。

もし函館を訪れるなら、ぜひ味わって欲しいです。

おまけ:デザートは函館朝市で…

ラッキーピエロで食事をした後、腹ごなしで函館朝市を散歩。

函館駅前店から歩いてすぐの朝市には、北海道産のメロンがずらりと並んでいました。

カットメロンは1カット500円。

その場で食べられるので、ラッピでお腹いっぱいになったあとのデザートにぴったりです。

ラッキーピエロ 峠下総本店
住所:北海道亀田郡七飯町峠下337-11
営業時間:10:00〜22:00(フードL.O. 21:30/ドリンクL.O. 21:45)
定休日:無休
電話番号:0138-66-6566
駐車場:あり(145台・無料)
席数:208席
アクセス:JR函館駅から車で約30分/新函館北斗駅から車で約7分(国道5号線沿い)
店舗のテーマ:テーマパークレストラン バードウォッチング館

ラッキーピエロ 函館駅前店
住所:北海道函館市若松町8-8 ホテルニューオーテ2階
営業時間:8:00〜22:00(フードL.O. 21:30/ドリンクL.O. 21:45)
定休日:無休
電話番号:0138-26-8801
駐車場:なし(近隣にコインパーキングあり)
席数:74席
アクセス:JR函館駅から徒歩約2分/函館朝市すぐ
店舗のテーマ:マティスの赤が好き(フランスの画家アンリ・マティスが好んだ色)

※メニュー・価格・営業時間は変更になる場合があります。
繁忙期は限定メニューでの提供となることや、店舗によって取り扱いのないメニューもあります。

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佐藤 楓

フリーライター

北海道で活動しているライター。北海道を愛しており、全道各地のグルメや観光地を巡ったり、登山やアクティビティを楽しむのが趣味。
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