浅草橋に残る江戸情緒、柳橋を歩く。江戸中期から花街として200年の歴史ある柳橋。屋形船で舟遊びはいかが?
こんにちは、とくらです。
時々思うんですよね。柳橋のあたりをふらっと歩きたい、なんて…
江戸っ子っぽいですよね、柳橋。
何だか大人の色気がありますよね、柳橋。
こじんまりしているのに、存在感がある、柳橋。
もうお気づきかもしれませんが、私の推し橋、それが柳橋なのです。
なぜあの小さな橋に私は惹かれてしまうのか…
いくら考えても答えは出ませんが、今回はそんな柳橋と、その周辺の観光スポットについて少しご紹介したいと思います。
柳橋とは
さて、柳橋とは神田川に架かる橋です。
北岸が台東区柳橋1丁目となっています。
起源は江戸中期、渡船での往来が非常に不便だったため、不便を解消するために1698年に架けられました。
その後、1887年鋼鉄橋となりますが、関東大震災で焼失し、1929年に現在の橋が完成しました。
もう90年以上あのままの姿でかかっているんですね。
どうやら永代橋のデザインを取り入れたと言われているそうですが、確かにアーチの雰囲気も似ているように思います。
柳橋という名称は、どうやら幕末から昭和にかけては橋の名前というよりも、花街の名称として有名だったようです。
明治期には新橋と共に「柳新二橋」と称されていましたが、柳橋の方が格が上とされ、新橋の芸者は柳橋の芸者が三味線を弾き始めるまで弾くことはできなかったと言われています。
柳橋は江戸中期からある花街でしたが、なんと最後の料亭「いな垣」は1999年(平成11年)まで存在していたというから驚きです。
戦後衰退していった柳橋の花街ですが、その歴史は200年にも及びました。
この柳橋という橋が、何だか大人っぽい艶な印象を残すのは、その花街の歴史ゆえなのでしょうか。
歩いていると、どこからか三味線の音色が聞こえてくるような感覚さえありますね。
観光
柳橋では屋形船も多く出船しています。
屋形船といえば団体の貸し切りで乗るイメージですが、乗り合いができることもあります。
2~3時間の周遊中、川から見える景色を見ながら食事やカラオケなどを楽しむ風流な遊びです。
柳橋の船では、お台場・レインボーブリッジまで周遊するというコースが一般的なようです。
予約する船宿によりますが、だいたい予算は一人1万円前後で、15名くらいから貸し切りができるようなので、意外とリーズナブルなのではないでしょうか?
実は、屋形船の起源は平安時代の貴族の舟遊びだとされています。
河川が整備された江戸時代に非常に栄え、大名や豪商が花火や花見を楽しむのにもつかわれていたとか。
今ではすっかり庶民にも定着していますが、なんだか一層風雅な気持ちになりますね。
現在は、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、各舟宿も感染症対策にも力を入れており、換気や手指の消毒、カラオケの使用中止、最大人数の制限、検温など、安心して乗船できるようにとの配慮をしています。
せっかくの舟遊び、不安を感じることなく乗船できる日が早く来ると良いですね。
柳橋でおススメの屋形船もいくつかご紹介します。
柳ばし 「船宿小松屋」
お土産には「小松屋限定ご当地キティ」グッズなどが用意されています。
柳橋で屋形船に乗った思い出にぴったりですね。
屋形船 「あみ春」
隅田川~お台場のクルーズを行っています。
春の花見や、夏の花火鑑賞にももってこいです。
舟宿「田中屋」
9月から10月の下旬にかけてはハゼ釣りのコースもあるこちらの舟宿。
東京の思い出作りに一役買ってくれること間違いなしです。
屋形船「あみ新」
浅草橋駅徒歩2分のアクセス。
都都逸や声帯模写、小噺などを披露してくれる芸人さんも呼ぶことができます。
楽しい舟遊びになりそうですね。
お土産
柳橋と言えば、「柳ばし小松屋」の佃煮が有名ではないでしょうか。
「江戸前一と口あなご」が人気の商品です。
かつて花街として栄えた柳橋のたもとで、明治14年に創業し、今も変わらぬ製法で佃煮を作り続けているそうです。
包んでくれる包装も何とも言えず素敵で、お土産にもぴったりですよ。
見世の脇に植えられた柳の木や、店の佇まいに、何とも風情を感じる佃煮屋さんです。
また、「柳ばし逸品会」というお菓子屋さんも江戸情緒残る佇まい。
こちらも手土産にピッタリの菓子がたくさん並んでいます。
美味しく美しい季節の菓子をお土産にしたら、きっと貰った相手も嬉しくなるはず。
まとめ
柳橋のあたりを散歩していると、少しだけ江戸の匂いを感じる時があるのです。
不思議なことではありますが、あの柳橋にある小松屋さんの佇まいなのでしょうか。
あの柳の木に不思議な力があるのでしょうか。
それともかつての花街の残り香なのでしょうか。
ぜひ皆さんにも体感して欲しいところです。
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