【上野×徳川家】徳川御三卿に徳川慶喜、渋沢栄一、鳩山一郎他歴史に残る偉人が眠る谷中霊園

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皆さんどうもこんにちは、メッシンタです!

【上野×徳川家】シリーズも今回で第5弾!

第4弾はこちら
▼【上野×徳川家】寛永寺、不忍池、清水観音堂、上野公園内は京都を意識?意外と知らない上野の地と江戸幕府の歴史(上野と京都の関係)

何かシリーズ的なのが積み重なって行くのって見ていても、やっていても達成感というか、充足感ありませんか?(笑)

書いている僕だけですかね。

とまあ私事はさておき、今回紹介する谷中霊園にはたくさんの偉人が眠っているのをご存知でしょうか?

有名な墓所ですので、もしかしたらご存知の方も多いかもしれません。

そんな谷中霊園には徳川家にまつわる人がたくさん眠っているので、そちらも併せて紹介していきたいと思います!

それでは本編へ!


谷中霊園の歴史

谷中霊園は明治7(1874)年に、天王寺の境内の一部を割き、東京府(当時は都ではなく、府と呼ばれていた)最初の共同墓地として誕生しました。(旧称は谷中墓地)

谷中霊園と呼称される一帯には、天王寺墓地と寛永寺墓地も含まれています。

その大きさは面積約10万平方メートルです。

東京ドームでいうと約2.1個分です!

そして最大の特徴として、著名人の墓所が多いということですね。

谷中霊園に眠る偉人

①徳川御三卿(とくがわごさんきょう)

徳川御三卿を皆さんはご存知ですか?

徳川御三卿という名前は知っている方が多いかもしれませんが、実際に何かと聞かれたら答えられない人もいると思います。

まず徳川御三卿とは、清水(しみず)徳川家、田安(たやす)徳川家、一橋(ひとつばし)徳川家を総称した呼び名のことです。

田安家は8代将軍吉宗の次男宗武(むねたけ)、一橋家は同将軍吉宗の四男宗尹(むねただ)、清水家は9代将軍家重の次男重好(しげよし)を始祖として、誕生しました。

御三家は将軍家の血筋を途絶えさせないために、初代将軍家康の息子らによって創設されました。

そんな御三家と将軍家の間柄が、血縁的に疎遠となってしまったために、御三卿は創設したとされています。

その徳川御三卿の三家の歴代当主が谷中霊園にて眠っています。

②徳川慶喜(よしのぶ)

次に紹介する徳川慶喜は、徳川御三家の水戸藩主徳川斉昭(なりあき)の七男として生まれ、後に御三卿の一橋家の当主にもなった人物です。

徳川慶喜と言えば、大政奉還を行い、江戸幕府最後の将軍として有名ですよね。

そんな徳川慶喜だけは、歴代将軍の中で唯一谷中霊園にて眠りについています。

初代将軍の家康と、3代将軍家光は日光、それ以外の将軍は港区芝にある増上寺と、台東区上野にある寛永寺にて葬られています。

③徳川家にまつわる人たち

その他にも谷中霊園には、徳川家にまつわる人たちが眠りについています。

安政の改革を行った、福山藩主で老中首座を努めた阿部正弘(あべまさひろ)も谷中霊園に葬られています。

阿部正弘は老中首座という江戸幕府の中で、将軍に次ぐ権利を握っており、幕政を支持していました。

しかし阿部正弘は、幕府の役人らだけでは欧州列強が迫る幕末期において対応できないとし、これまでの幕府の政治方針を変え、諸大名からも意見を募るようにしました。

またこの時に意見交換をしていた大名は、水戸藩主の徳川斉昭や薩摩藩主の島津斉彬(しまづなりあきら)、そして次に紹介する宇和島藩主の伊達宗城(だてむねなり)で、有力大名から意見を取り入れていました。

お次に紹介するのが、先程チラッと出てきた宇和島藩主の伊達宗城で、こちらも谷中霊園に葬られています。

伊達宗城は、老中首座に阿部正弘が就いている時代に積極的に幕政に意見を出し、幕政改革を訴えた、幕末の四賢侯(しけんこう)のうちの1人です。

その四賢侯の伊達宗城の他には、薩摩藩主の島津斉彬、福井藩主の松平春嶽(まつだいらしゅんがく)、土佐藩主の山内容堂(やまうちようどう)と、幕末期が誇る名立たるメンバーがおり、伊達宗城はそんな四賢侯の一員でした。

④渋沢栄一

日本人で知らない人がいるのかというレベルの人物、渋沢栄一も谷中霊園にて眠りについています。

渋沢栄一と言えば、次の一万円札の人として記憶している人が多いのではないでしょうか!

恥ずかしながら、僕もその口です。(笑)

また、NHKにて大河ドラマ『青天を衝け』もつい先日まで放送されていましたよね。

そんな渋沢栄一は、「日本資本主義の父」と呼ばれています。

渋沢栄一は日本銀行や三井銀行、帝国ホテル、東京電力の設立に深く関わっています。

今でも知らない人はいない、大企業ばかりですね。

さらには教育機関にも、早稲田大学や法政大学とも関わりがあったそうです。

⑤鳩山一郎

第52・53・54代内閣総理大臣の鳩山一郎も谷中霊園にて眠りについています。

鳩山一郎は、現在も政権を握る自由民主党の初代総裁で、自由党と民主党を合併した人物です。

他にも第二次世界大戦後の世界で敗戦国として国際社会において孤立状態の日本を、日ソ共同宣言を批准することで、ソ連(現在のロシア)と国交を回復し、国際連合の参入を果たしています。

また鳩山一郎は、民主党時代の第93代内閣総理大臣の鳩山由紀夫の祖父でもあります。

この鳩山家は、代々続く政治家ファミリーなのです。


まとめ

ここまで見て下さってありがとうございました。

谷中霊園について簡単にまとめさせていただくと、

・都内最古の共同墓地
・谷中霊園にはたくさんの偉人が眠りについている
→徳川御三卿、徳川慶喜、阿部正弘、伊達宗城、渋沢栄一、鳩山一郎他


といったところでしょうか。

錚々たる人物が谷中霊園には埋葬されています。

これだけでも行ってみる価値はあるのではないでしょうか。

それではここまでホントにありがとうございました。

ジャネバーイ!

谷中霊園
住所:東京都台東区谷中7-5-24
電話番号:03-3821-4456(8:30~17:15)



\過去の【上野×徳川家】シリーズ/
▼【上野×徳川家】徳川家康、吉宗、慶喜が祀られる地!徳川家由縁の地を巡る旅 in上野東照宮

▼【上野×徳川家】江戸幕府の繁栄、安寧はここにあり?歴代徳川将軍が眠る菩提寺、寛永寺

▼【上野×徳川家】東京上野で幕末に行われた戊辰戦争・上野戦争!上野公園に眠る旧幕府軍、彰義隊の墓




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ライター紹介

メッシンタ

めぐり部/フリーライター

年齢/20歳。学歴/現役大学生。趣味/サッカーすることとサッカー観戦。性格/素直。 夢/死ぬまでにイングランドのリバプールに行ってホームスタジアム・アンフィールドで生観戦すること。 後はお金持ちの妻子持ちになること。
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