西浅草の国際通り沿いにある抹茶で満たされたカフェ「かぐらちゃかプチ」抹茶をふんだんに使ったトーストに注目
抹茶トーストで昼食を。
浅草・かぐらちゃかプチのテラス席で、抹茶トーストを深く味わいながら。オードリー・ヘプバーンが映画「ティファニーで朝食を」のオープニング・シーンで食べていた香ばしいクロワッサンを、僕は静かに想い出していた。
2016年7月にオープンした、かぐらちゃかプチは抹茶にこだわった人気のカフェ。
とくにもちもちっとした味の1942年創業の老舗、ペリカンの食パンを使った抹茶トーストは絶品。
僕は、ネットで抹茶トーストを見つけたとき、すぐにあの名作「ティファニーで朝食を」のオープニング・シーンの映像が浮かんだ。
ホリー・ゴライトリー(オードリー・ヘプバーン)がジバンシィのドレスを身にまとって。夜明けのニューヨーク五番街の、宝石店ティファニーのショーウィンドウの前で、じっと佇みながらクロワッサンを口に運ぶ、あの有名なシーン。
僕は、ただパンという共通の食べものだけで、かぐらちゃかプチに「ティファニーで朝食を」を感じてしまったのだ。
次の日の昼食時に、お店のオープンと同時に、僕はかぐらちゃかプチにいた。
「ティファニーで朝食を」が「抹茶トーストで昼食を」に変わった日曜の午後だった。
お店はグリーンを基調としたライトタッチな色合いで、テラス席もあり、狭いながらも洗練されたやわらかさがあった。僕は、静かにテラス席に座った。
お店は、地下鉄の浅草駅から徒歩で約12分、つくばエクスプレス浅草駅から徒歩で約30秒の、国際通り沿いにある。
抹茶トーストには、プラスできる追い抹茶、追い練乳があり、また特別に抹茶、ジェラート、あんこ、バターが付属されていた。
やさしいイメージが漂うお店の人に、僕は抹茶トーストをオーダーした。
テラス席の前は国際通りになっており、街の雰囲気を味わうにはとてもいい場所だった。
5分ほど待っただろうか。小さな黒いフライパンにさりげなく載せられた抹茶トーストが、ゆっくりと運ばれてきた。
抹茶トーストには、抹茶がたっぷりと振りかけられ、抹茶のジェラート、そしてあんこ、バター、可愛らしいクマさんの最中までついていた。
抹茶ティーもどうぞ、と、お店の人が運んできてくれた。
ナイフとフォークで抹茶トーストを静かにカットする。
抹茶のジェラートをお口に運び、ゆっくりと味わう。
冷たいジェラートが舌の上でそっと溶けていく。
次にあんこもお口に運ぶ。
あんこの爽やかな甘さが舌の上でそっととろける。
抹茶の香りも漂い。
抹茶と相性のよい深い味覚に舌が喜んでいるようだ。
そして、老舗ペリカンのパンにガブリ!! 言葉にならない上質な満足感。
ちょっとした至福のときを味わう。
今度は、友達と来たいと強く感じた。
前にも、キャッチコピーで書いたが、
本当、「人生は、食生活。」だと想う。
「ティファニーで朝食を」のオープニング・シーンのホリー・ゴライトリー(オードリー・ヘプバーン)が、ティファニーの前で、じっと佇みながらクロワッサンを口に運ぶシーンは、まさに「人生は、食生活。」ではないのか。
「ティファニーで朝食を」のオープニング・シーンは、切なくて悲しくて、映画史上一番美しいオープニング・シーンだと、僕は今でも想っている。
店舗情報
かぐらちゃかプチ 浅草店
東京都台東区西浅草2-27-11
浅草駅から50m
03-6231-7490
営業時間
11:30~20:30(L.O20:00)
定休日:不定休
新型コロナウイルス感染拡大等により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
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