谷中・上野イベント|築百年を超える彫刻家の元アトリエ兼住居でダンスソロパフォーマンスを魅せる「旧平櫛田中邸 de タコダンス」開催

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ダンサー・表現者であり、演出も行う木原萌花さんが、『他者から見た自己』をテーマにソロパフォーマンス〝タコダンス〟を披露するイベントが開催されます。

舞台は彫刻家・平櫛田中の元住居兼アトリエ「旧平櫛田中邸」。3日間で4公演での開催となります。

「旧平櫛田中邸 de タコダンス」について

●タコ=他己(たこ)。他者との繋がりが主題

“タコダンス”とは、踊りを軸にパフォーマンスやプロデュースを展開する表現者、木原萌花(きはらももか)さんが、クラシックバレエを習い始めた幼少時代に独自に踊っていたタコのようなダンスのこと。

タコ=他己(たこ)という意味も掛け合わせており、他人から見た自分を主題に置いたダンス表現だそうです。

『他者や自然とのつながりに意識を向け、自分が外の世界と繋がっていると感じられる時、人は固く閉じていた「自己」の鎧から解放され、少し軽くなった自分を発見できるのではないか?』そんな仮定から「自分に集中しない」ダンスを魅せます。

●舞台は近代アトリエ建築の先駆け、旧平櫛田中邸

「旧平櫛田中邸 de タコダンス」の舞台となるのは、谷中霊園の近くに位置している〝旧平櫛田中邸〟です。

平櫛田中(ひらくしでんちゅう1872〜1979)は、彫刻を学ぶため明治30年に上京し、高村光雲、岡倉天心、横山大観らの縁で谷中・上野桜木に合わせて70年以上暮らしました。

彫刻一筋のため生活に苦労しながらも、日本の伝統彫刻と近代美術の写実性を融合し、禅や歌舞伎にも学び、代表作に「転生」、「鏡獅子」があります。
後進芸術家の育成にも尽力し、近代彫刻のコレクションを東京芸大に寄贈しました。

昭和36年には台東区名誉区民になり、昭和39年には文化勲章を受章。
その人柄と芸術への姿勢は、今も地域内外の人々に親しみと誇りを込めて語り継がれています。

上野桜木の平櫛田中アトリエは、大正8年、横山大観、下村観山、木村武山ら、 日本美術院の画家たちの支援により建てられ、日中安定した自然光を得るため北向の天窓を備えた近代アトリエ建築の先駆けとなったそう。

旧アトリエ・住宅は故郷の井原市に寄贈され、井原市の協力の元、平櫛田中先生の顕彰と建物維持、新たな芸術文化の育成・発信を願って、地域やNPO、東京芸大等の有志により掃除・修繕と公開活動が折々おこなわれています。

歴史ある〝旧平櫛田中邸〟でのタコダンスパフォーマンス、どのような世界観が楽しめるのか大注目です。

開催概要

旧平櫛田中邸 de タコダンス
日時:2024年
4月5日(金)19:30
4月6日(土)13:00 / 18:00
4月7日(日)18:00
※開場は開演の1時間前
料金:一般…3000円、U-25…2000円、当日…3500円
会場:旧平櫛田中邸アトリエ
住所:〒110-0002 東京都台東区上野桜木2丁目20−3
(東京メトロ千代田線 根津駅出口1より徒歩15分・JR 日暮里駅南口より徒歩10分)

●キャスト・スタッフ

作・出演/木原萌花 

ダンサー・身体表演者。スターダンサーズバレエ団でキャリアをスタートし、2017年に渡欧。帰国後はzer◯(主宰 青木尚哉)に所属。国内外15都市にて舞台公演を経験し、<Tokyo2020開会式>や、木村カエラ、JUNKOKOSHINOショー等に出演。人やモノや空間が大きな流れの中で繋がっていることをテーマに、公演やワークショップなどの企画を展開している。

照明/松本永
照明家/空間デザイナー。演劇・ミュージカル・日本舞踊から、映画やアート作品・書・華道・車の展示まで。単なる「見る・見られる関係」の垣根を取り払い、「時間を共にする空間づくり」を目指して活動している。eimatsumoto Co.Ltd.代表。

音楽/宗像礼 
Curious Chamber Players芸術監督・首席指揮者・作曲家。横浜生まれスウェーデン在住。
想像力あふれる創造性、実験的な好奇心、音楽的流動性を核に持ち、人間の記憶、価値観、体験談などの人間臭さをテーマに、器楽、アンサンブル、電子音楽、サウンド・インスタレーション、様々な日用品のための作品作りに専念している。

音響/おにぎり海人 おにぎり かいと
1996年生まれ。舞台音響家。横浜中華街BOYZ。2018年度より劇団かまどキッチンに所属。集まり、踊る場所「オドリバ」主宰。

宣伝美術/石橋光太郎

主催:木原萌花
ワークショップ共催:NPO法人たいとう歴史都市研究会、一般社団法人 谷中のおかって
協力:岡山県井原市、上野桜木旧平櫛 田中邸
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]

まとめ

本記事では、他者との繋がりが主題の〝タコダンス〟のソロパフォーマンスを魅せるイベント「旧平櫛田中邸 de タコダンス」についてご紹介しました。

開催は、4月5日(金)、4月6日(土)、4月7日(日)の3日間で計4公演です。

ダンスパフォーマンスに興味がある方、新しいダンスの表現を楽しみたい方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

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ライター紹介

よしだ

めぐり部/編集・ライター

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