【入谷】昭和レトロな商店街3選|あさがおロード・金美館通り・せんわ通りを歩く下町散歩
台東区の北側に位置する入谷は、上野や浅草からもほど近い場所にありながら、どこかゆったりとした時間が流れる下町の街です。
東京メトロ日比谷線「入谷駅」を降りて歩くと、昔ながらの商店や個人経営の飲食店が並び、昭和の面影を残した街並みに出会えます。
今回は、観光地として賑わう浅草とはまた違う、地元の暮らしが息づく入谷の商店街の魅力を紹介します。
入谷はどんな街?江戸時代から続く下町の玄関口
入谷は、江戸時代には浅草寺の北側に広がる寺町として発展した地域です。
近くには鬼子母神(真源寺)があり、毎年7月に開催される「朝顔市」で知られています。
入谷の朝顔は江戸時代後期から有名になったといわれており、今では夏の風物詩として全国から多くの人が訪れるイベントになりました。
この朝顔市がおこなわれる通りは、現在「入谷中央商店街(あさがおロード)」として地域の人々に親しまれています。
入谷は戦後も大きな再開発が少なく、昭和の雰囲気を残した商店街や住宅街が多く残っています。そのため、街を歩くとどこか懐かしい景色に出会えるのも魅力の一つです。
入谷中央商店街
入谷駅から地上へ出てすぐ、鬼子母神(真源寺)へと続く参道のような役割を果たしているのが「入谷中央商店街」です。通称「あさがおロード」として親しまれるこの通りは、まさに下町・入谷の顔とも言える存在です。

商店街のアイデンティティとなっている「朝顔」は、明治時代からこの地に根付く入谷の象徴。毎年7月6日から8日にかけて開催される「入谷朝顔まつり(朝顔市)」の期間には、通り一帯が色とりどりの朝顔の鉢植えと、100軒近い露店で埋め尽くされます。
普段の静けさが嘘のように江戸情緒あふれる活気と華やかさに包まれ、全国から訪れる多くの見物客で賑わいます。
祭りの喧騒が去ったあとの普段の商店街は、一転して非常に穏やかです。昔ながらの小さな飲食店など地域密着型の個人商店が軒を連ねています。
どこか凛とした空気の流れる鬼子母神を背に、日常の買い物や散策を楽しむ人々。
派手な演出はありませんが、暮らしに必要なものが顔の見える距離で手に入るような「当たり前の下町の良さ」が、あさがおロードの歩道には今も大切に残されています。
<商店街情報>
入谷中央商店街
住所:東京都台東区入谷1丁目4-3
金美館通り商店会
入谷の商店街のなかでも、ひときわ濃厚なレトロの香りを残しているのが「金美館通り商店会」です。入谷駅から国際通りへと続くこの通りの名は、かつてこの地にあった映画館「金美館」に由来します。昭和の全盛期、映画を求めて集まった人々の熱気は、今も商店街の通り名として街の歴史に刻まれています。
この界隈は幸いにも戦災を免れたため、看板建築や長屋造りの建物が今なお現役で残っています。現在はスーパーマーケットなどもでき、街の姿は少しずつ変わっていますが、米、茶、煎餅、履物といった日常の品を扱う個店が健在で、歩くたびに昭和の面影に出会えます。
派手な観光地のような賑やかさはありませんが、カラッと揚がったてんぷらを頬張ったり、老舗の店主と歴史を語らったりしながら歩けば、下町が守り続けてきた温かさを感じられるでしょう。
<商店街情報>
金美館通り商店会
住所:東京都台東区入谷1-20
せんわ通り商店会
入谷の住宅街を東西に貫く「せんわ通り商店会」は、地域の人々の暮らしに深く根ざした商店街です。通りには50年以上続くコーヒー豆専門店「渡邉由造商店」から漂う香ばしい香りや、三代目が毎朝暗いうちからパンを焼く「オーロール 文明軒」など、下町の日常を支える名店が点在しています。
最近では、モールテックスを用いたオーダーメイド家具の店「コンクリカグTokyo」のような新しい感性のショップも加わり、新旧が心地よく共存しているのが特徴です。
通りを歩けば、自転車で買い物に来る地元の方や、店先で何気ない会話を楽しむ常連客の姿に出会えます。観光地とは違う、パンを焼く匂いやコーヒーの香りに包まれたありのままの暮らしを感じられるのが、せんわ通り商店会の魅力です。
<商店街情報>
せんわ通り商店会
住所:東京都台東区千束3丁目16
入谷で見つける“昭和レトロ”な街の魅力
入谷の街を歩いていて感じるのは、時間の流れが少しゆっくりしていることです。
観光客で賑わう浅草や上野に近い場所にありながら、入谷には地元の暮らしがそのまま残っています。
古い看板の残る店や、長年営業している食堂など、昭和の雰囲気を感じる場所も少なくありません。
また、下町の街らしく人情味があるのも特徴です。
個人商店が多いため、店主との何気ない会話が生まれることもあります。
こうした温かい雰囲気こそ、入谷という街の魅力と言えるでしょう。
まとめ
東京には多くの観光スポットがありますが、入谷はどちらかというと暮らしの街。
だからこそ、派手な観光名所とは違った魅力があります。
商店街を歩きながら喫茶店に立ち寄ったり、地元の食堂で食事をしたり、ゆったりとした街歩きが似合う場所です。
浅草や上野からも近いため、観光の合間に少し足を延ばしてみるのもおすすめ。
きっと、東京の新しい一面に出会えるでしょう。
昭和レトロな雰囲気を感じながら、入谷の商店街をのんびり散歩してみてはいかがでしょうか。










