ヤマトタケルと鎌倉幕府初代将軍源頼朝の先祖が創建に関わりが?平将門伝説に、徳川家康も祀っている歴史盛りだくさんの鳥越神社
ヤホー!
皆さんどうもこんにちは、メッシンタです!
突然ですが皆さん、世界で最古の王様ってどこの国かご存知ですか?
正解は、日本の「天皇陛下」です。
王族の血脈が現在まで続く中、最も古くから続いているのが天皇家となります。
そういった背景もあり世界で唯一、英語表記で「emperor(エンペラー)」となり、「皇帝」の意味を持ちます。
位階だけで見れば、キリスト教のトップであるローマ教皇より上の存在に当たります。
天皇家ひいては日本の歴史が如何に古いか分かりますよね。
また、日本の天皇家(大和王朝)は血脈が断絶したことはありません!
確かに天皇位をめぐり争った戦いはありましたが、血筋が途絶えることはありませんでした。
お隣の大国・中国では国や王権が滅びるたびに、王族も変わってきましたが、日本は天皇という象徴の元に遥か昔から一つにまとまっていたのかもしれません。
とまあ、前置きが長くなってしまいましたが、今回は大和王朝に関わる「鳥越神社」について紹介したいと思います。
それでは本編へ!
鳥越神社と大和王朝の関わり
鳥越神社と大和王朝の関わりは、ヤマトタケル(日本武尊)が東国平定に向かう際に、鳥越神社に(当時は白鳥村という名前で神社はまだ建っていなかった)立ち寄ったことにより始まります。
ヤマトタケルは『日本書紀』や『古事記』といった書物に、日本の古代の王族(皇族)として記されています。
皆さんも一度は「ヤマトタケル」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
そんな日本史上でも超重要な人物が、鳥越神社の始まりに関係しているのです。
鳥越神社の始まり
さてそんな白鳥村の村民はヤマトタケルという偉い人物が訪れたことを偲び、651年(飛鳥時代)に白鳥明神(しらとりみょうじん)を創建します。
十七条の憲法で有名な聖徳太子が活躍した年代ですよ?
遣隋使とか小野妹子とかが登場した時代ですよ?
どれだけ昔からあるのか分かりやすいのではないでしょうか。
その際に御祭神(神社で神として祀っている存在・神様)として、鳥越神社の祭神でもある「日本武尊(やまとたけるのみこと)」を祀りました。(ヤマトタケルのことです。)
時が経ち、永承年間(1046~1052年)、源頼義(みなもとのよりよし)、源義家(みなもとのよしいえ)の親子が奥州(現在の東北地方)征伐の際に白鳥明神へ立ち寄りました。
親子は川を渡るときに鳥が飛んで行った姿を見たことで川の浅瀬が分かり、軍勢を渡河(とか:かわを渡ること)させることが出来ました。
この時より白鳥明神は、鳥越大明神(とりごえだいみょうじん)という名前に変わり、以降神社名として、「鳥越」を使うようになりました。
源頼義・義家親子は源氏の中でも河内源氏(かわちげんじ)と呼ばれる家系・血筋で、後の子孫には鎌倉幕府の初代将軍源頼朝(みなもとのよりとも)がいます。
鳥越神社と平将門伝説
「平将門」、「平将門の乱」を皆さんは覚えていますか?
関東の地で大和王朝に謀反(むほん:反逆すること)を起こし、やがて征伐されてしまった人物です。
結局、平将門は討死(うちじに:戦の際に敗れ死んでしまうこと)し、首が京都に届けられます。(胴体は埋葬されていた。)
京都に届くと首は河原に晒されます。
しかし、無念の内に死んでしまった平将門は胴体を求め、首だけで東国に飛んで行ったという逸話が残っています。
この逸話にはまだ続きがあり、首や胴体はバラバラになり、各地で今も遺体は眠っているとされているのです。
そんな逸話の一つがこの鳥越神社にもあり(※鳥越神社の境内掲示には載っていません)、平将門の手が眠っているとされています。
あくまでこの話は逸話ですので、悪しからず。
鳥越神社と徳川家康
また鳥越神社は、「東照宮公」=「徳川家康」を祀っています。
関東大震災が起きたことで徳川家康を祀っていた松平神社が焼失してしまいます。
大正14年、その松平神社を合祀(ごうし:2柱以上の神様を合わせて1つの神社に祀ること)し、現在に至ります。
まとめ
ここまで見て下さってありがとうございました。
鳥越神社について簡単にまとめさせていただくと、
・ヤマトタケルが立ち寄ったとされ、始まりは651年の飛鳥時代(鳥越神社の前身である白鳥明神が創建される)
・鎌倉幕府初代将軍源頼朝の先祖に当たる源頼義、義家親子が奥州征伐の折に立ち寄り、現在の鳥越神社という神社名に改名
・大和王朝に反旗を翻した平将門の手が埋まっているという逸話がある
・関東大震災が起きたことで松平神社を合祀し、東照宮公(徳川家康)を祀っている
といったところでしょうか。
鳥越神社は偉人との逸話や、関わりが多い印象を受けます。
まさに歴史が盛りだくさんですね。
それではここまでホントにありがとうございました。
ジャネバーイ!
鳥越神社
住所:東京都台東区鳥越2-4-1
電話番号:03-3851-5033