【朝日弁天院】御利益は財運だけじゃない!?弁財天はかなり全方位の神様だった

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こんにちは、とくらです。

突然ですが、5億円欲しいですよね。

できれば税金の処理を全部終わらせた状態で口座に振り込んで欲しい。

毎日そんなことばかり考えています。

今回は、私の見果てぬ夢を少しでも叶えてくれる可能性がありそうな神様「弁財天」と、下谷七福神の「朝日弁天院」についてご紹介します。

朝日弁天院

朝日山弁天院は台東区竜泉にある曹洞宗の禅寺です。
寛永初年、備中松山城主(現在の岡山県高梁市内)であった水谷伊勢守は不忍池に弁天堂を建て、水の谷の池にも弁財天祠を祀りました。
第二次世界大戦後、宗教法人となり、寛永年間には天台宗の僧「天海」が徳川家光と相談し、上野を京都に見立てて東叡山寛永寺(德川浄苑・谷中霊園)を建立。 その後、常陸下館藩主(現在の茨城県筑西市)である水谷勝隆が不忍池に弁財天を勧請し、弁天堂を建てました。
水谷勝隆は自身の屋敷の庭池にも辯才天祠を建て、戦後に宗教法人となりました。
弁天院は下谷七福神の弁財天を祀っており、水谷勝隆は屋敷内の弁財天を「姉弁天」、西方の不忍池を夕日、東方の下屋敷を朝日弁財天と称していました。
このため、現在も朝日弁財天と呼ばれており、不忍池と朝日弁天院の弁財天は姉妹弁財天と呼ばれています。
よく考えてみれば同じ神様を祀っているので姉も妹もないような気がしますが、姉弁天と呼んだのは不思議ですよね。
なんとなく自分の屋敷の中に祀った方が上だという気持ちだったんでしょうか…
現在、寛永寺・不忍池辯天堂は、「谷中七福神」の弁財天、弁天院は「下谷七福神」の弁財天となっています。
下谷七福神と谷中七福神を祀る寺院は下記の通りです。
■下谷七福神
福禄寿(入谷鬼子母神) 恵比寿(飛不動尊) 布袋尊(寿永寺) 寿老人(元三島神社) 毘沙門天(法昌寺) 大黒天(英信寺) 弁財天(弁天院)
■谷中七福神
福禄寿(東覚寺) 恵比寿(青雲寺) 布袋尊(修性院) 寿老人(長安寺) 毘沙門天(天王寺) 大黒天(護国院) 弁財天(不忍池弁天堂)
下谷七福神は1時間~1時間30分程で全て巡ることができるので、ぜひこの秋に訪れてみてはいかがでしょうか?


朝日山弁天院
住所:東京都台東区竜泉1丁目15−9
アクセス:東京メトロ日比谷線 入谷駅 徒歩12分

弁財天とは

他の七福神と一緒に宝船に乗り、琵琶を弾いている女神というイメージがある弁財天ですが、そもそもはどんな神様なのでしょうか?
弁財天はもともと、ヒンドゥー教の女神サラスヴァティに由来する神様で、日本では仏教の影響を受けて弁財天と呼ばれるようになりました。
琵琶を弾いているイメージのある弁財天ですが、サラスヴァティも同じく弦楽器を演奏する姿で描かれることが多い神様です。
サラスヴァティが手にしているのはヴィーナというインド古典音楽に用いられる弦楽器。
こちらも胴の部分が丸く、首の細い日本の琵琶によく似た形をしています。
こうしたインドの神様のイメージから、日本に伝わる中で現在私たちが想像する弁財天になっていったんですね。
弁財天は水の神様として、農家からの信仰を受ける一方で、現在では財運、芸術、学問など多様なご利益を持つ神として広く親しまれています。日本神話の要素も取り入れられており、中国やインドの弁財天とは異なる特徴を持っています。 弁財天は、ヒンドゥー教から仏教へと取り入れられ、日本神話の要素と結びつくことで、少しずつ変化していきました。
市杵島姫命(イチキシマヒメ)なども関連しており、弁財天を祀る神社では、市杵島姫命を御祭神とすることもあります。
市杵島姫命はアマテラスがスサノオの剣を噛んで吹き出した霧から生まれた三女です。
また、農業の神や宇賀神(財をもたらす福神)とも結び付けられることがあります。
市杵島姫命は絶世の美女であり、商売繁盛、芸能、金運、勝負、豊漁、交通安全、五穀豊穣、海の神として信仰される神様で、宇賀神は穀霊神、福徳神、財の神などとされているため弁財天や市杵島姫命とも共通する部分があります。
この二柱は弁財天と同一視されることも多く、共通点の多い神様を同一のもとのすることがある良い例ですね。
弁財天は、「弁才天」「弁天」と呼ばれることもあり、日本においては名前や信仰が変遷してきました。弁財天は仏教の天部に当たり、弁財天のご利益も時代とともに変化しています。 弁財天はもともとは水の神様でしたが、現在では豊作や財運、学問、芸術などさまざまなご利益を持つとされています。
商売繁盛や金運向上を求める人々から信仰を受ける一方、音楽や学力、美しさの向上にも関連づけられているのです。美人祈願にも関わる神様としても知られています。
これは市杵島姫命が絶世の美女であったことに関係がありそうですね。
弁財天の存在は、ヒンドゥー教からの起源と日本独自の要素が融合し、多様な信仰とご利益を持つ神様なのです。

まとめ

学問、芸術など多くのご利益があるということは、才能が半端ないことになれば結果的に財運も向上するかもしれません。

自分があまりにも俗物であることには辟易しますが、ここはひとつ弁財天を参詣し、ご利益をいただきたいものです。

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ライター紹介

とくらじゅん

イラストレーター・ライター

1991年生まれ。下町暮らしのフリーライター・イラストレーター。 妖怪イラスト、育児漫画、ADHDエッセイなどを書いています。
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