台東区で見つけた、ちょっと気になる自販機たち!最後に出会ったのは、あの餃子!

のどが渇いた!と思った時に発見した自動販売機で売っていたのが、だし醤油だった…なんて経験はありませんか?そうです。世の中には“ドリンク”以外の自販機がたくさんあります。
意識して探してみると、台東区には攻めた自販機がいくつもありました。
なんでこんなところにこんなものが!?と想像をめぐらせるだけでも楽しいものです。
そして浅草には、閉店してしまった町中華の味を閉じ込めた、ほっこりとおいしい自販機がありました。
ひと味違う餃子をお探しの方は、ぜひ最後までご覧くださいね。

思わず二度見「瞑想入浴剤」の自販機

谷中を歩いていて、思わず二度見しました。
数珠の専門店の前に立っていたのは、「瞑想入浴剤」の自動販売機。

瞑想。入浴剤。そして自販機。情報量が多い。
寺町エリアで心を整え、さらにお風呂でも整えるという二段構えでしょうか。
ボタンを押せば煩悩も流れていきそうな響きです。
パッケージは落ち着いた色合い。ラベンダーにジンジャー、いかにも効きそうな言葉が並びます。
買わなかったのに、少しだけ気持ちが整った気がしました。
台東区の自販機は、どうやら一筋縄ではいきません。

勇気がある方はぜひ「昆虫食」の自販機

アメ横では、昆虫食の自販機に出会いました。

少し奥まった場所にあるその自販機。ひとめで異様さに気づきます。

タンパク質が豊富、環境にやさしい…そんな理屈は頭で理解できても、指はボタンの上で止まりました。
挑戦する人もいるのでしょう。でも私は今回は“見る専門”。
自販機の前で立ち止まり、ちょっとした勇気について考える時間になりました。

お土産の最後の砦「雷おこし」の自販機

浅草では、雷おこしの自販機。
観光地らしく、潔いラインナップです。

「あ、まだお土産を買っていない」
そんな人の最後の砦のようでもあり、雷門から続く甘い記憶をそのまま持ち帰らせてくれる装置のようでもあります。
夜遅く家に帰って、明日は早朝から出張。手土産を買う時間がない、そんなビジネスマンの味方にもなってくれそうです。
街の空気に合わせて商品を変える。
自販機は、実はとても正直な存在なのかもしれません。
そして最後に出会ったのが、少し空気の違う一台でした。

閉店した名店の味「ラーメンコントの餃子」の自販機

千束通りに立つ、冷凍餃子の自販機。そこにあったのは、「コント」の文字。
ラーメンコントは、2022年に閉店した老舗中華料理店。

東MAXこと東貴博さんのご実家としても知られ、かつては店の前に行列ができることもあったそうです。
餃子に大根おろしを添えるスタイルは、東八郎さんの発案だと言われています。
餃子に、大根おろし。最初に聞いたときは意外でした。
けれどそれが、この店の個性でした。
閉店のニュースを知ったとき、寂しく思った人も多かったはずです。
その味が、かたちを変えてここにある。無機質な自販機の中に、“続き”が入っている。
そう思うと、急に特別な箱に見えてきます。
1箱1000円。小ぶりの餃子が20個入り。ずっしりとした重みを感じながら、家に持ち帰りました。

大根おろし付き餃子を実食してみた

パックを開けると、ビニール袋に入った小ぶりの餃子が20個。
そしてその下から、ひょい、と現れる大根おろし。
思わず「おお」と声が出ます。
ただ冷凍食品を買っただけなのに、店で注文したときの演出が再現されている。
そのひと手間が、なんとも嬉しい。
こういうところが、長く愛された理由なのかもしれません。

同封の焼き方説明はとても丁寧です。
餃子の置き方、水の量、蒸し焼きの時間。
説明通りに進めると、フライパンからじゅう、と音が立ちます。
少し緊張しながら蓋を開けると、いい焼き色。
薄皮がこんがり色づいています。

自販機で買ったとは思えない、なかなかの焼き上がり。
小ぶりなので、ひと口でいけるサイズ。
外側はパリッと、中はふっくら。

中は野菜がたっぷり。
ひき肉よりも野菜の存在感が前に出るタイプで、キャベツの甘みがじゅわっと広がります。
パリッとした皮とほんのり甘い餡。これに大根おろしは驚くほど合います。
油のコクをすっと受け止め、でも味は薄まらない。
さっぱりするのに、物足りなさがない。
これは確かに“名物”になるはずだと、素直に思いました。
冷凍というかたちでも、この組み合わせはちゃんと生きている。
それがなんだか、少し感動的です。

まとめ

自動販売機は、基本的に無口です。
ボタンを押せば、商品が出てくる。ただそれだけ。
けれど台東区で出会った自販機たちは、少し違いました。
整いを売り、驚きを売り、思い出を売り、そして記憶を売る。
特に餃子の自販機は、“過去”を売っていました。
店はなくなっても、味は続いていく。
街は変わります。けれど完全に消えてしまうわけではない。
ボタンの向こうに、人の時間がある。
そう思いながら、今日もまた、つい自販機をのぞいてしまうのです。

瞑想入浴剤の自販機:東京都台東区谷中5-4-1「ひいらぎ」前
昆虫食の自販機:アメ横センタービル1F
雷おこしの自販機:雷5656会館前
ラーメンコントの餃子の自販機:東京都台東区浅草4丁目36-4

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ふじみ

フリーライター。FP。お得なものと変なものが好きです。推しのライブに参戦するために生きています。

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