【取材】賞味期限30分!浅草に登場したフランスパンの揚げパンとは?個性あふれる揚げパンキッチンカー「もあいの揚げパン」

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食べ歩きフードが豊富に揃う浅草に、新しく揚げパンのキッチンカーが登場しました。

その名も「もあいの揚げパン」。揚げパンのキッチンカーというのも珍しいのですが、なんとこちらの揚げパンはフランスパンを使用しているんです!
そんなオリジナリティーが魅力のお店を夫婦で営む平良さんにお話を伺いました。

笑顔が素敵な平良さん

「揚げたて」の美味しさを味わってほしくて

「お店の名前の由来は何ですか。」

この「もあい」という言葉は、沖縄の言葉なんですよ。簡単に言うと助け合いの文化というような意味を持つ言葉なんですね。主人が沖縄の出身なんです。

「なぜ揚げパンのお店を出すことになったのでしょうか。」

主人が単純に揚げパン大好きなんです。でもそれだけではなくて。給食にも揚げパンは出ますけど、給食の揚げパンは出来立てではないですよね。

「たしかに、揚げたての揚げパンって食べたことがないです。」

浅草はファミリー層が多いんですけど、試食を出したときに子どもたちの反応が全然違ったんですね。「美味しいー!」って喜んでくれて。反応がとても良かったので、揚げたての揚げパンを出すことになりました。

ポップなキッチンカーが目を引きます

揚げパンのキッチンカーって都内ではあまりないんですよ。地方にはあるみたいなんですけど。それも、揚げパンのキッチンカーを出すことにした理由です。

「実店舗ではなくキッチンカーで出店することになったのはどうしてですか。」

今まで私たちはプロとして飲食業界にいたわけではなかったので、実験的にキッチンカーでお店を始めることにしました。いずれは実店舗を持ちたいと考えています。

「浅草に出店したのはなぜだったんでしょう。」

浅草は人通りが多いというのが理由の一つですね。それと、私たちの初デートの場所が浅草だったんです。

「そんな理由も隠れていたんですね。」

試行錯誤を重ねて生まれたフランスパンの揚げパン

「フランスパンの揚げパンって初めて聞きました。どうやって誕生したんでしょうか。」

通常のコッペパンの揚げパンを試作したときに、美味しかったんですけど何か物足りなかったんです。そこで色々な種類のパンを揚げてみたんですね。フランスパンも、色々な種類のフランスパンを揚げてみました。そこで、理想通りに仕上がったフランスパンを今使っています。

「理想のパンを見つけるまでにどれくらいかかったのですか。」

大体3~4か月くらいかかりました。

デジタルサイネージも手作り!

「今使っているフランスパンは、他の種類と比べてどのような違いがあったのですか。」

油のしみ込み方の程度やパンの固さの度合いなどが、今使っているパンは理想とぴったりだったんです。他のフランスパンだと固すぎることもあったので。

「そうだったんですね。揚げ方にも何か工夫をされているのですか。」

まずは、新しい油を使用することですね。それと、揚げ加減もかなり研究しました。試作段階で、秒単位で揚げ時間を変えたりして、今の揚げ方にたどりつきましたね。試行錯誤を重ねました。

「地道な努力があったんですね!」

コッペパンの包み紙にはお店のマークが

「このお店では、フランスパンの揚げパンとコッペパンの揚げパン、両方を出しているんですよね。」

はい。甘い揚げパンはフランスパンとコッペパン両方用意していて、食事系の揚げパンサンド」にはフランスパンを使用しています。

「フランスパンとコッペパンとで、揚げ方は変えているんですか。」

そうです。フランスパンのほうが、揚げ時間を短くしています。

「フランスパンとコッペパンでは、揚げパンにしたときにどのような違いがあるのですか。」

フランスパンの揚げパンは、断然出来立てのほうが美味しいです。特に揚げパンサンドは「賞味期限30分」ですね。一方、コッペパンの揚げパンは翌日でも美味しいです。次の日の朝食に食べた方が、時間がたっても油っこくなくて美味しかったと話していました。

「パンの種類によってこんなにも違いがあるなんて面白いですね。」

「甘いパンでは、一番人気のフレーバーは何ですか。」

やはり定番のシュガーやきなこは人気ですね。ココアも人気が出ています。私のおすすめは、はちみつです。これは裏技なのですが、はちみつ揚げパンのフランスパンバージョンを切って、冷蔵庫で冷やしてから次の日に食べるとすっごく美味しいんですよ。

「そんな食べ方もあるんですね!揚げパンを知り尽くしているお店の人ならではの食べ方ですね。」

味に迷ったときは、ハーフ&ハーフにして二種類味わうこともできますよ。ハーフ&ハーフを出しているお店はなかなかないのでおすすめです。

「お食事系の「揚げパンサンド」ですが、こちらも種類豊富ですね。」

これでも削ったほうなんですよ。人気なのは「新タコス」、「自家製カレードッグ」「てりまよチキン」ですね。カレーは自家製なんです。主人がカレーを作るのが得意で、「これ店で出せるよ!」と色々な人に言われていたので、本当に店で出すことにしました笑

「これからメニューを増やす予定はありますか。」

秋に向けて、紅いもを使った揚げパンを出したいと思っているところです。

「キッチンカーは色々なところをまわっているイメージがあるのですが、これからも浅草で出店されるのでしょうか。」

9月いっぱいまでは浅草にいますが、それ以降は浅草をベースに、他の場所も回っていこうと考えています。浅草が好きになってしまったので、浅草では営業を続けたいですね。

今回取材をさせていただいたときは浅草演芸ホールの近くで出店されていました

土日はもちろん外国人の方も多いのですが、平日は地元の人たちが買いに来てくれることもよくあるんです。浅草にお店を出し始めたばかりのとき、周辺の色々な人たちに揚げパンの試食を配ったんですよ。つながりを大事にしたいということで、演芸ホールの人たちや、交番のおまわりさん、周辺でお店を営業している方たちにも。そしたら買いに来てくれる人も多かったんです。そこからリピータになってくれる人もいて。本当に人とのつながりに恵まれています。

「もうすでに地元の人とつながりがあるなんて素敵ですね。」

台東区の人たちって優しくて、ラフというか、形式ばっていないんですよね。

「これからどんなお店にしていきたいですか。」

揚げパンは揚げているうちにどんどん愛着がわいてきたので、これからも揚げパンはずっと出し続けたいですね。そのうえで、パンをベースに遊び要素を取り入れて、新しいものを作っていきたいです。


浅草にオープンしてひと月あまりで、観光客の人たちのみならず、すでに地元の人にまで愛されて

いる「もあいの揚げパン」。私もさっそくいただきたいと思います!

揚げパンサンド&揚げパンアイスを実食!

まずいただいたのは、人気メニューである「新タコス」。フランスパンを使用した揚げパンです。

カラフルな見た目が食欲をそそります!まずはパンの部分だけ一口。

外はカリッと、中はもっちり!嚙みしめるとジュワっとジューシーなのに油っこくなくて、良い意味でフランスパン感がありません。言われないとフランスパンだと気が付かないかも。食べ進めるうちに油っこくなるかと思いきや、レタスとトマトのさっぱり感のおかげでくどくなりません。ピリ辛のタコスとバーナーで炙ったチーズが相性抜群で、ボリューミーですがぺろりと食べてしまいました。

そして甘い揚げパンもいただくことができました!食べ歩き好きの聖地浅草にぴったりな、「アイスDE揚げパン」です。

食べやすい大きさにカットされた揚げパンとバニラアイスがカップに入っています。浅草散策にぴったりですね。揚げパンのフレーバーは好きなものを選ぶことができますよ!私は抹茶をチョイスしました。

サイズ感はこんな感じです!

フランスパンを使った揚げパンのサクッ&もちっと感に、バニラアイスがベストマッチ。ちょっと溶けたバニラアイスが揚げパンにしみ込むと、噛みしめたときにじゅわっとした食感になってまた違った美味しさです。浅草の食べ歩きフードの新定番になりそう!

フランスパンを揚げパンにするというユニークな発想で、唯一無二のオリジナル揚げパンを生み出した「もあいの揚げパン」。創作意欲あふれる美味しい揚げパンにとりこになること間違いなしです。これからも浅草には出店し続けるそうなので、皆さんもぜひ「もあいの揚げパン」で美味しい揚げパンを堪能してみては。

出店場所や営業時間の詳細はインスタグラムで更新しています。

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ライター紹介

かくに

フリーライター

出身は北海道。 初めてのひとり旅はクロアチア(初海外)。 方向音痴。 食べることが大好き。 一人ご飯も大好き。 好物はスープカレーと豚の角煮と抹茶。
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