谷中で見つけた“豆屋さん” コンビニには戻れなくなったフライビーンズと、はじめての生豆体験
谷中を歩いていると、思いがけず気になるお店に出会うことがあります。
今回ご紹介するのは、そんなふうに見つけた一軒。
「もうコンビニでは買えないかもしれない」
そう思ってしまうほど印象に残った、“豆のおつまみ”との出会いでした。
谷中小学校のすぐ近くにある、豆専門店「丸安商店」。
店先には、さまざまな種類の豆が並び、どこか昔ながらの雰囲気。
生豆から加工品まで幅広く扱っているお店なのですが、
生豆を買って、家で戻して、調理する。
…となると、どこか少しハードルが高いものに感じてしまいます。
それでも足を止めたのは、店頭に並んでいた「フライビーンズ」の存在でした。
そのまま食べられる豆と聞くと、ぐっと身近に感じられます。
「まずはここからなら」
そんな気持ちで手に取ったのが、このお店とのはじまりでした。
美味しく楽しい「豆の沼」、みなさんも、はまってみませんか?
はじめてのきっかけは「フライビーンズ」

店先で目に入った「フライビーンズ」。
そのまま食べられると聞いて、思わず手に取りました。
実はもともと、豆のおつまみが好きで、コンビニやスーパーでもよく買っています。
だからこそ、どこか親しみのある存在でした。
ただ、ひと粒ひと粒がしっかり大きくて、見た目からして少し違う。
「これはおいしそう」と、迷わず購入しました。
そして、その予感は当たりでした。
ひと口食べてまず感じたのは、豆そのものの存在感。
塩気は控えめで、味の中心にあるのはしっかりとした“豆の風味”です。
カリッとした食感のあとに、香ばしさがじんわりと広がる。
普段食べているものとは、明らかに違います。
その日の夜、ビールと一緒にいただくと、これがまたよく合います。
シンプルなのに、手が止まらない。
「これはもう、コンビニでは買えないかもしれない」
少し大げさかもしれませんが、そんなふうに思ってしまうくらい、印象に残るおいしさでした。
谷中で長く愛される豆専門店

「丸安商店」は、谷中の住宅街にある豆の専門店。
観光地のにぎわいから少し離れた、落ち着いた場所にあります。
店内には、棚いっぱいに並ぶ豆、豆、豆。
大豆、小豆、黒豆、ひよこ豆——種類の豊富さに思わず目移りしてしまいます。
生豆だけでなく、炒り豆や豆菓子も充実していて、
日常のおやつから料理の食材まで、幅広く楽しめるのが特徴です。

袋に詰められた豆を眺めていると、
「どうやって食べるんだろう」と想像が広がっていきます。
専門店と聞くと少し構えてしまいそうですが、
このお店にはどこかやわらかい空気があります。
どの豆を選べばいいか迷っていると、さりげなく声をかけてくれたり、
調理方法や保存の仕方を自然に教えてくれたり。
その距離の近さが、このお店の大きな魅力のひとつです。
黒豆ビターショコラで知る、大人の味

もうひとつ気になって手に取ったのが、「黒豆ビターショコラ」。
丹波の黒豆にビターチョコレートときなこをまとわせた一品です。

ひと粒口に入れると、まず感じるのは香ばしさ。
そのあとに、ほろ苦いチョコレートの風味が重なります。
甘すぎず、でも物足りなさもない。
お菓子でありながら、どこか落ち着いた味わいです。
コーヒーやお酒と一緒に楽しむのもよさそう。
ちょっとした手土産にも向いています。
はじめての生豆チャレンジ

フライビーンズと黒豆ビターショコラで満足しつつも、
店内に並ぶ“生豆”が気になってきました。
選んだのは、ひよこ豆。
チリコンカンにしてみようと思ったのがきっかけです。
「ひよこ豆はね、クセがなくて食べやすいのよ」
そう教えてくれたのは、おかみさん。
やさしい口調に、自然と緊張がほどけていきます。
「一晩水につければ大丈夫」
「ゆでたら保存袋に小分けして冷凍すると便利よ」
シンプルだけれど、実用的なアドバイス。
それだけで、「やってみようかな」と思えるから不思議です。
実際に作ってみた(ひよこ豆→チリコンカン)

その日の夜、ひよこ豆を水に浸けてみました。
翌朝、見てみると——
豆がしっかりふくらんでいます。
乾いた状態からは想像できない変化に、思わず驚きました。
中火で煮ること40分。ゆであがった豆をそのまま食べてみると、これがまたおいしい。
缶詰とは違う、“豆そのもの”の味がしっかりと感じられます。
ただ、量は想像以上。
そこで教えてもらった通り、すぐに使わない分は冷凍しました。
あとから使えるこのひと手間が、思いのほか便利です。

チリコンカンにしてみると、
豆の存在感がしっかり残り、満足感のある一皿に。
はじめての生豆は、少しだけ手間はかかるものの、その分しっかりとしたおいしさがありました。
餅は餅屋といいますが、豆は豆屋だなと。
そんなことを、ふと感じました。
まとめ
谷中の住宅街で出会った、豆の専門店「丸安商店」。
フライビーンズから始まり、黒豆ビターショコラ、そして生豆へ。
ひとつのお店をきっかけに、“豆との距離”がぐっと近くなったように感じます。
気軽に食べることから、少し手をかけて楽しむことまで。
豆の魅力を、自然なかたちで教えてくれるお店です。
谷中を歩く途中で、ちょっと違うおいしさに出会いたいときに。
そんなときに、ふと思い出したくなる一軒でした。
丸安商店
住所:東京都台東区谷中5-4-15
営業時間:9:15~18:30
定休日:水曜
※営業時間・定休日は変更となる場合があります










