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【日本のゴム工業発祥の地】日本にゴムがやってきたのはいつ?ゴムの歴史を紐解く!

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こんにちは、とくらです。

輪ゴムをキッチンの蛇口の上に引っかけて溜めておくと、気付いたら信じられない量になっていることがありますよね。

商店街のお惣菜の輪ゴムや、フードデリバリーの輪ゴム、使うことはほとんどないと分かっているのについつい取っておいてしまいます…

さて、調べてみると日本初のあれが生まれたのは、実は台東区でした!というものは意外と多いんです。

駅伝、寄席、川柳…etc

様々な発祥の碑が台東区には建てられています。

今回はその中でも、私が個人的に意外だった「日本ゴム工業発祥の地碑」についてご紹介します!




ゴム工業の歴史

今や現代を生きる我々にとってゴムは欠かせない素材ですよね。

最初にあげた輪ゴムのように分かりやすいものだけでなく、靴、水道のパッキン、調理器具、手袋などなど、生活の中には多くのゴム製品が溢れています。

さて、ゴムが初めて作られたのは一体いつなんでしょうか?

実は、文明の中でのゴムの歴史はまだ500年程。

しかも、最初の200年はほとんどがおもちゃや防水用の製品で、現在ほど多種多様なグッズが作られることはありませんでした。

実用的な素材であることはあまり知られていなかったのです。

しかし、人類がゴムに出会った時期はもっと早く、古来からメキシコ地方ではゴムの木が自生しており、傷ついた木の表面から垂れてくる樹液をボールにして遊んだりしていたそうです。

既に「ゴム」という物質には出会っていたものの、それを工業化することはなかったんですね。

ゴムをヨーロッパに持ち込み、最初に広めた人物はあの探検家クリストファー・コロンブスだと言われています。

大航海時代には多くの未知のものが文明社会に発見され、その後世界中に広がっていくことになりました。

ゴムという素材もその中の一つだったんですね。

この頃のゴムは熱くなるとべたべたになり、冷めるとカチカチに硬くなってとても使い勝手が悪かったそう。

「生ゴム」という種類のゴムで、植物の樹液をそのまま固めたものだったようです。

確かにこれではあまり実用的とは言えません。

その後、19世紀末になりようやくゴムは一大工業として飛躍します。

1839年、アメリカ人発明家チャールズ・グッドイヤーという人物がゴムに硫黄を混ぜることで、強度も上がり、弾力も上がることに気付きました。

これによりゴムという素材は飛躍的に使いやすいものになったのです。

しかし、なんとこのグッドイヤー自身はとてつもない大発見をしたにもかかわらず、この功績を最初は認められず、なんとイギリスの企業が先に特許を取ってしまうという事件も起こりました。

これは、グッドイヤーが格段に使いやすくなったゴムのサンプルを企業に送ったことで、成分の解析をされてしまったからだそう。

最終的には、先にこの製法を発見したのはグッドイヤーだということが認められたものの、彼が亡くなった時には20万ドルもの借金が残されたそうです。

日本のゴム工業

1853年、遂に日本にもゴム製品がやってきます。

この年、黒船が来航しており、将軍への献上の品の一つに有線電信機があり、そのコードとして使われていたゴムが最初ではないかと言われています。

あまりにも生活に浸透していて意外ですが、日本人のゴムとの出会いは随分最近のことなんですね。

それまでタイヤなどのゴム製品はなかったのか!と思いましたが、そういえば時代劇に出てくる木製の車にはゴムのタイヤは付いていません。

江戸時代にはまだタイヤが生まれていなかったんですね。

ゴムとの出会いから約30年後の1886年(明治19年)、「土谷護謨製造所」が、日本で初めてゴムに硫黄を混ぜる「加硫ゴム」の生産に成功します。

創業者の土谷秀立は東京市浅草区(現在の台東区東上野)で、兄弟たちと潜水用ゴム衣の修繕を行っていました。

しかし、当時使われていたゴム衣やゴムホースは全て海外からの輸入で賄われており、土屋兄弟は自分たちでなんとかゴムを加工するために日夜研究を重ねていたのです。

グッドイヤーが加硫ゴムを発明してから約50年の1886年、遂に日本でも独自の加硫ゴムを作ることに成功します。

日本でのゴム工業の発展は土屋兄弟の努力の賜物だったんですね。

その後、工業製品や軟式のゴムボール、消しゴム、ゴム玩具、ゴム靴などの製造を行い、1894年に日清戦争が開戦したことで軍需が大きくなり、ゴム工業は発展します。

加硫ゴムが日本で誕生してから約140年経った現在では、靴や工業製品だけでなく、接着剤、アスファルトなど様々な用途でゴムは使われています。

探してみると「こんなところにも!」という意外な場所でゴムが使われていますね。

日本ゴム工業発祥の地碑


1971年(昭和46年)、日本ゴム工業会・三田土会によって土谷護謨製造所があった土地に建てられたのが「日本ゴム工業発祥の地碑」です。

上野小学校前の植え込みの中にあり、非常に奥まった場所にひっそりと建てられているため、見逃さないようにする必要があります。

手前に井戸があるので目印にすると良いかもしれません。

住所:台東区東上野6-15

アクセス:銀座線【上野駅】徒歩3分




まとめ

今や生活に欠かせないゴムですが、自然由来の素材にもかかわらず、意外と歴史の短い素材だったんですね。

また、日本での歴史は更に短いことに驚きました。

土屋4兄弟の研究が無ければこの便利な生活を送れなかったかもしれないと思うと感謝しかありません…

当然のことですが、現在の生活は昔の人の努力が積み重なってできたものなんだと考えさせられました。

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ライター紹介

とくらじゅん

イラストレーター・ライター

1991年生まれ。下町暮らしのフリーライター・イラストレーター。 妖怪イラスト、育児漫画、ADHDエッセイなどを書いています。
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