浅草|東京で一番古いおにぎり専門店「宿六」を実食!並んでも食べたい老舗の味

おにぎりは、きっと誰にとっても身近な食べ物です。
自分で握ったり、コンビニで買ったり。特別なものではないからこそ、私はこれまで「おにぎりを食べるために並ぶ」という発想がありませんでした。
ところが、浅草に「東京で一番古いおにぎり専門店」があると知り、少し気になってきました。
「コンビニのおにぎりよりも高いのに、わざわざ並んで食べる人がいる。それなら、やっぱりおいしいのでは?」
そんな素朴な疑問から、今回初めておにぎり専門店へ行ってみることに。
訪れたのは、浅草で長く愛されている「おにぎり浅草宿六」です。
実際に食べてみると、普段何気なく食べているおにぎりとはまた違った魅力がありました。

開店前から行列!浅草で愛される老舗おにぎり店

おにぎり浅草宿六があるのは、浅草寺の本堂裏手、雷5656会館のすぐ近く。
お店の公式サイトによると、1954年に創業した、東京で一番古いおにぎり専門店です。
今回訪れたのは、お昼の営業が始まる少し前。
開店15分ほど前に到着しましたが、すでにお店の前には行列ができていました。
「おにぎりを買うために、こんなに並ぶんだ!」
正直、少し驚きます。
この日は、若い女性のグループやカップルなど、比較的若いお客さんの姿も目立ちました。
そのまま30分ほど待って店内へ。
店内にはカウンター席とテーブル席があり、昼はおにぎりと味噌汁などのセットも用意されています。
今回、私はカウンター席に案内していただきました。
これが、思っていた以上に楽しい席でした。

まるでお寿司屋さん?カウンターで味わう宿六

店内に入って最初に目に入ったのが、板張りのカウンター。
その前にはガラスのネタケースがあり、中にはおにぎりの具材が並んでいます。
さらに、ご主人の背後には木の板に書かれたメニュー。
「おにぎり屋さんなのに、お寿司屋さんみたい!」
そんな印象を受けました。
カウンター越しに具材を眺めながら、どれにしようか考える時間も楽しいものです。
ちなみに、店内では立っての撮影は禁止とのこと。
今回は、自分の席から見える範囲で撮影させていただきました。
目の前でおにぎりを用意してもらえるので、待っている時間も退屈しません。
そして、運ばれてきたおにぎりを見て、もうひとつ印象に残ったのが海苔です。
おにぎりを包む海苔が、きれいに立っているのです。
これは、家で作るおにぎりとはちょっと違う姿です。
いよいよ、いただきます。

海苔とごはんがおいしい!4種類のおにぎりを実食

今回いただいたのは4種類のおにぎりと豆腐の味噌汁です。
・葉唐辛子 385円
・山ごぼう 385円
・さけ 407円
・いくら 1,100円
・豆腐の味噌汁(昼のセット)

具材によって味わいはそれぞれ違いますが、食べてみて共通して感じたのは、海苔とごはんのおいしさでした。
海苔にはほんのり塩味があり、ぱりっとした食感。
噛むと、ほのかに磯の香りが広がります。
そして、ごはんはふんわり。

しっかり形を保っているのに、口に入れるとほろっと崩れます。
「握る」というより、ぎりぎりのところで形をまとめているような感じ。
手に持ったときには崩れないのに、口の中ではやさしくほどけていきます。
具材の味付けも全体的にやさしく、ごはんと海苔の味を邪魔しません。
添えられた沢庵も、ちょっとした箸休めにうれしい存在です。

葉唐辛子 385円

最初に選んだのは、葉唐辛子。
「唐辛子」という名前から、かなり辛いのかなと思っていました。
ところが、実際に食べてみると、辛さはそれほど強くありません。
甘じょっぱい味付けで、後味にはさわやかな風味があります。
具材そのものが主張しすぎないので、ごはんと海苔のおいしさもしっかり感じられました。
今回食べた中では、宿六のおにぎりそのものを一番素直に味わえた一品です。

山ごぼう 385円

続いて、山ごぼう。
普段のおにぎりでは、なかなか選ばない具材かもしれません。
割ってみて、まず驚いたのが色。
中から鮮やかなオレンジ色が見えて、とてもきれいです。
食べてみると、ポリポリとした食感が楽しい。
ごはんのやわらかさに、山ごぼうの歯ごたえが加わります。
山ごぼうは、私自身あまり食べる機会がないのですが、実は好きな具材。
今回、久しぶりに食べてみて、改めておいしさを感じました。

さけ 407円

おにぎりといえば、やっぱり「さけ」。
鮭は塩味が控えめで、ふっくらしっとり。
派手さはありませんが、だからこそ、ごはんや海苔との組み合わせのよさがよくわかります。
「ザ・おにぎりを食べたい」
そんな気分で注文しましたが、これは正解でした。
同じ「さけおにぎり」でも、使うごはんや海苔、握り方によって印象が変わるもの。
身近な具材だからこそ、違いがわかりやすいのかもしれません。

いくら 1,100円

最後は、今回いちばん贅沢な一品。
いくらです。
価格は1,100円。
おにぎりとして考えると、かなり思い切った価格です。
ところが、割ってみると納得。
小粒のいくらが、たっぷり入っています。
ひと口食べると、いくらの味がしっかり感じられます。
「この値段なら、おいしくなくちゃ!」
そんな気持ちでひと口。期待は裏切られませんでした。
普段のお昼ごはんとして気軽に、というよりは、ちょっと贅沢したい日に選びたいおにぎり。
おにぎりでありながら、しっかり特別感を味わえました。

豆腐の味噌汁

おにぎりと一緒にいただいたのが、豆腐の味噌汁。
赤味噌ですが、味わいはやさしく、変に個性を主張しません。
でも、おにぎりにはやっぱり味噌汁が合います。
おにぎりをひと口食べて、味噌汁を飲む。
そして、沢庵を少し。
この組み合わせが妙に落ち着きます。
「おにぎりを食べる」というシンプルな食事だからこそ、こうした脇役の存在も大切なのだと感じました。

「身近な食べ物」だからこそ感じる、宿六のおにぎり

宿六のおにぎりは、特別な食材を組み合わせて驚かせるというより、ごはん、海苔、具材という身近なものを、丁寧に組み合わせているのが印象的でした。
そして何より、目の前でおにぎりができていく様子を見ながら食べられるのが楽しい。
カウンター席なら、具材が並ぶネタケースも眺められます。
家で作るおにぎりや、コンビニのおにぎりとは、同じ「おにぎり」でも過ごす時間そのものが違います。
もちろん、いつでも30分並んでおにぎりを食べたいわけではありません。
それでも、「今日は少しおいしいおにぎりを食べたい」と思ったときに、浅草まで足を運んでみたくなるお店です。
浅草寺の本堂裏手に広がる観音裏で、昔ながらのおにぎりを味わう。
浅草散策の途中に、そんな楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか。

おにぎり浅草宿六
住所:東京都台東区浅草3-9-10
営業時間:11:30~、17:00~ 
※ご飯がなくなり次第終了
定休日:昼の部/日曜日、夜の部/日・火・水曜日
※営業時間・定休日・価格などは変更になる場合があります。訪問前に公式情報をご確認ください。

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ふじみ

フリーライター

フリーライター。FP。お得なものと変なものが好きです。推しのライブに参戦するために生きています。
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